同居猫への攻撃行動の原因や対処法について!〜多頭飼育問題〜

猫は、単独の一匹飼いよりも
多頭飼育のご家庭が多いですね。

 

猫は散歩しなくていいですし、
基本的に静かな動物ですし(ある意味
存在感が薄い?)手がかからない
ため、頭数がたくさんいてもあまり
大変というイメージがないせいも
あると思います。

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また、猫は犬に比べると社会性に乏しく
単独行動を好む動物ですが、近年では
十分な食事と居住スペースがあれば、
ある程度の社会性を保持しながら猫同士
でコロニー(集合体)を形成していける
ことも分かっています。

 

ただし、人でもそうですが性質や
相性は千差万別、もともと縄張り意識
が強い猫にとっては尚更ですよね。

 

そのため、多頭飼育の猫さんたちでは
さまざまな問題行動が起こる場合も多いです。

 

その一つが、同居する他猫に対する
攻撃行動です。襲いかかる、噛み付く、
威嚇など。

 

こちらでは、同居猫への攻撃行動の
原因や対処法などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<攻撃行動の原因について>

 

猫が同居猫に対して攻撃行動を
取るのには、飼育環境や他猫たちの
頭数、関係性などによってさまざま
ですが、主なものとしては大きく分けて
以下に4タイプに分類されます。

 

【防御性攻撃】

何らかの理由(原因)によって同居猫が
自分にとって脅威(危険な対象)と
感じれば、自己防衛本能が働き、自分の
身を守るために攻撃に出ることもあります。

 

猫は基本的にむやみに喧嘩をすること
はなく、どちらかと言うと喧嘩を回避
するための行動を取るのが普通です。
自分の縄張りの入ってきたら威嚇して
追い払う、また危険を感じたら逃げるなど。

 

しかし、家庭内という限られた環境の
中で危険を感じても逃げ場がないとき
には、攻撃によって相手を追い払うという
自分を守るための行動を取ります。

 

また、この攻撃行動によって相手を
追い払うことができれば、この行動は
エスカレートしていく可能性が高いです。
(自分の危険域に入ってきていないのに
攻撃を仕掛けるなど)

 

【社会性攻撃】

猫は、複数で生活していても犬の群れ
のようなはっきりとした順位付けは
ありませんが、年齢や性別、大きさや
性質などの相互関係から自然とゆるい
順位付けができてきます。
(ただし、これは絶対的なものではなく、
ちょっとした変化によっても変わって
しまう程度の順位付けと考えられています)

 

この順位(ランク)によって、無用な争いを
避けることができるようにもなっています。

 

しかし、多数の猫同士の中で、この
順位付けがうまくいっていない場合や、
他猫との接触の仕方、コミュニケーション
の取り方が身についていない猫の場合、
精神的に不安定になったり、感情の
コントロールができずに攻撃的になって
しまうことがあります。
(特に生まれてすぐ親や兄弟と離され、
他猫との接触もなかった猫など)

 

【転嫁性攻撃】

転嫁性攻撃は、いわゆる「八つ当たり」
とも言われる行動で、自分の中で生じた
興奮や不安、怒りや憤りなどを近くに
いる猫を攻撃することで晴らす行為です。
やられる方はいい迷惑ですが、猫では
比較的多い行動の一つです。

 

転嫁性攻撃の原因となるのは
さまざまで、自分自身の失敗
(ジャンプに失敗、ドアに挟まるなど)
などのこともあれば、窓から見える
野良猫に興奮、突然の大きな音や匂い
に反応したりなど色々です。

 

また、この八つ当たりを受けた猫が
それが原因となり続けて他猫に対して
転嫁性攻撃をすることもあり、多頭飼育
では、何が何やら分からなくなる状況
なども起こったりします。

 

さらに転嫁行動は、人(飼い主)に
対しても向けられることがあります。

 

【縄張り性攻撃】

猫は、本来縄張りを重要視する動物です。
自分の縄張りを作り、そこを守っていく
のは、子孫を残す、種の存続という本能
のため、また生きるために非常に重要なことです。

 

ですから、この縄張りに侵入してくる
もの、脅かすものに対しては自分の縄張り
を守るために攻撃します。

 

しかし、不妊手術(去勢・避妊)を
受けて、室内で飼われている猫たちは
十分な食料と安心して休息できるスペース
が確保できていれば縄張り意識は弱く
なってきます。

 

そのため、幼い頃から他猫と同居し、
居住スペースや食事を共有しながら生活
するのに慣れている猫では縄張り性攻撃
を起こすことはほとんどありません。
(ただし、不妊手術済が前提)

 

しかし、性格や生まれ育った環境にも
よりますが、不妊手術を終えていても
縄張り意識を強く持つ猫もいます。

 

その場合には、自分の食料や寝場所など
自分の縄張りを他猫から守ろうとして
攻撃をすることがあります。

 

また、縄張り意識が強くない猫でも
突然、新入りの猫がやってきたとき
などには咄嗟の本能から縄張り性攻撃
を見せることもあります。

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<攻撃行動への対処法について>

 

同居猫同士の攻撃行動に対しては、
その原因が何によるものなのかが
分かれば、ある程度の対処は可能です。

 

ですが、分からない・分かりにくいこと
も多いと思います。
ですからまずは、状況を見ながら
一番考えられると思われる原因を取り除く、
またできることから少しずつ試してみる
ようにしましょう。

 

主な対処法としては挙げられるのは
以下になります。

【原因を取り除く】

これは、主に転嫁性攻撃の場合ですが、
何に対して、怒ったり興奮したりして
転嫁性攻撃が行われるのかによって
その原因を排除するのです。

 

突然、その行動が見られることが多い
ですが、さりげなく観察しているだけ
でも何らかの異変に気付くことができる
場合も多いです。

 

*窓から見える外猫に対して興奮して
いる場合、そこから外が見えないように
する、そこに猫を行かせないようにする
など。

 

【不妊手術を受ける(特にオスで未去勢の場合)】

縄張り性攻撃の多くは、去勢手術を
していないオス猫同士で起こります。

 

手術を行うことで、この攻撃性は
ある程度弱まってきますので、まずは
去勢することが推奨されます。

*メス猫の場合は、攻撃性については
あまり変わらないこともありますが、
未避妊であれば手術を受けておくといいです。

 

【環境改善】

原因が何であれ、猫同士の喧嘩や攻撃行動
を避けられる、逃げられるような十分な
スペースを確保してあげることが大事です。

 

また、広さが限られている場合には、
他猫から見えないような隠れ場所を
作ってあげるなど、猫が安心できる場所
を用意してあげることです。

 

【猫同士の関係性、立場を見極める】

基本的に、攻撃を仕掛けられたり
いつもいじめられているような猫は
同じ猫のことが多いです。
要は、ランクが下の猫です。

 

ただし、激しい遊びの延長で攻撃されて
いるように見える場合もあったり、
遊びがいつの間にか本気の喧嘩に
なったりすることもあります。

 

また基本的に、優位に立っている猫は
分かりやすい攻撃性(態度や表情)を
見せずに余裕の態度で弱い立場の猫を追い
詰めることがあり、それに対して逃げ場がない
弱い立場の猫は、恐怖から精一杯の
威嚇をしたり、攻撃するような姿勢を
見せることがあります。

 

この状況だけを見てしまうと、
威嚇している猫の方が攻撃的に
見えてしまうこともあるのです。

 

ですから、普段から猫同士の行動を
観察しておくことで、猫同士の順位付け
や関係性をある程度理解しておくと、
実際にそれが一方的な攻撃を受けている
状況なのか?どちらが実際に攻撃行動
に出ているのか?ということも分かりやすくなります。

 

また、いつも追いかけられたり攻撃を
受けやすい猫は実は何らかの病気が
ある場合もありますので一度健康チェック
を受けておくといいです。
(猫は本能的に他猫の病気など弱みを
察知しそこにつけこんでいじめる場合も
あると考えられています)

多頭飼育の猫同士の相性!うまくいってるorいってない徴候とは?

 

【仲の悪い猫同士を離す】

原因が何であれ、猫同士の攻撃性や喧嘩
は、長くなるほど、繰り返されるほど
エスカレートし、仲が悪くなっていきます。

 

ですから、早めにお互いを引き離し、
徐々に慣らしていくことが大事になります。

 

ただし、猫同士の喧嘩の最中に迂闊に
手を出すと飼い主さんが大怪我をする
恐れがありますので、決して手を
出したり、やめさせようとして間に
入らないようにしてください。

 

状況に応じて、気を逸らすなどして
興奮状態が落ち着いた時を見計らって
片方の猫を他の部屋に移しましょう。
また、危険がないようにタオルなど
にくるんで運ぶのもいいです。

 

そして最低でも2時間以上はお互いを
会わせないように離してそっとしておきましょう。

 

次にお互いを会わせるのはできれば
食事の時が望ましいです。
ただし、その時にまた興奮状態になる
ようであれば、再び隔離です。

 

【仲の悪い猫同士を徐々に慣らす】

攻撃行動が頻繁に見られる仲の悪い
猫同士は、まず完全に隔離してそこから
徐々にお互いを慣れさせていくことが大事
になります。

 

完全に隔離とは、部屋を分ける、
間仕切り、目隠しなどをして、相手が
完全に見えないように居住スペースを
分けることです。

 

その後、徐々に慣らすための作業を
開始していきます。
お互いの仲の悪さや室内環境にも
よりますが、徐々に慣らすための手順は
以下になります。

 

➀完全隔離(数日から2週間程度)

この間、一日置きに寝場所にしている
クッションやタオルなどを交換して
おく。
または部屋を交代するなどして
お互いの匂いを共有させます。

 

➁食事の時だけ相手が見えるようにする(3週間程度)

食事の時のみ目隠しを外す、または
部屋の入り口など相手が見える場所
に食器を起き、そこで食事させるように
します。(見えるだけであって接触はできない
ように)

これは猫が、
相手の存在=うれしい食事=好ましいもの
と関連付けるようにするためです。

 

この状態でリラックスして食事ができて
いるようなら、少しずつ食器の場所を
近付けていくようにします。

 

ただし、少しでも興奮状態が見られる
ようならすぐに引き離し、リラックス
状態で食事できる距離からやり直しです。
焦らず根気強くやっていくことが大事です。

 

➂仕切りを取って徐々に慣らす

猫同士が、相手が見える位置でも
リラックスして食事ができるように
なったら、仕切りを取った状態で以下
のことを毎日行います。(最初は数分程度)

・飼い主が間に入って同時にオヤツを与える

・遊んでやったり撫でたり、その猫が喜ぶことをする

*ただし、どちらかが途中で興奮したり
する場合にはすぐに引き離せるように
していなければなりませんのでできれば
一人ではなく二人で行うのが理想

 

この状態でお互いに興奮状態が見られ
ないようなら、その状態の時間を毎日
少しずつ長くしていきます。

 

そして、猫同士が同じ空間で特に
問題なく2時間くらい一緒にいられる
ようになれば、人が見ていられる時間
は一緒にしておきます。

 

その状態で1週間ほど問題なく過ごせれば
完全に自由に一緒にします。

 

ここまでの流れはとにかく焦らず
ゆっくり時間をかけて行うことが大事です。

 

しかし、それでもダメな場合もやはり
あります。
その場合には、お互いのストレス回避の
ためにも完全に隔離して生活させるか
薬物療法などを試してみる必要性もあります。

 

【薬物療法】

さまざまな対処法を試しても解決
できない場合には、不安を和らげたり、
興奮状態を抑えたりなど精神状態を
リラックスさせるために抗うつ剤などの
薬物が必要になることもあります。

 

基本的に薬物だけでの対処は難しい
ですが、前述したような対処法を
うまくいかせるために薬物を併用する
ことも効果的です。
動物病院で相談しましょう。

 

また、猫がリラックスできるフェロモン
を使ったフェリウェイなどを活用する
のもいいですね。

フェリウェイの使い方!多頭飼育や喧嘩、粗相や爪とぎにも!

 

<まとめ>

 

人と触れ合っていても、えっなんで?
ってところで態度が豹変したりする
のが猫ですし、そもそも何考えてるのか
分からないことも多いのが猫ですよね。

 

分かりやすいのは、食事の催促と
甘えてくるときくらいですし笑

 

ですから、猫の行動についても理解
できないことも多いと思います。
それが魅力でもあるのですが・・

 

ただ、猫は猫という動物であり人とは
全く異なります。
ネコ科動物としての本能がありますし、
本来、単独で強く生き抜く動物です。

 

ですから、人間には理解できない行動も
猫にとっては生き抜くために必要な
ことであり、それが脅かされるとき
には当然戦うわけですよね。
それが猫たちにとっての生きるという
ことですから。

 

そう考えるとあの小さな体でさまざまな
ことを敏感に感じ取って神経使って
生きてるってことですよね。
それが猫は神経質、ストレスを感じやすい
と言われるのですが。。

 

ただ、今は愛するペット、家族の一員と
して一緒に生活しているわけなので
なるべく穏やかにストレスなく過ごさせて
あげたいですよね。

 

そのためには、できる限りの対策
を行う努力をするのが飼い主としての
努めであり、猫を飼う責任だと思います。

 

*いつもいじめられているような
臆病で気が弱いタイプの猫は多頭飼育
には向いておらず、自宅で完全隔離など
の対策ができない場合には思い切って
一匹だけで飼育可能なお宅などに
譲った方がその子にとっては幸せに
暮らすことができます。

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