猫のワクチンは年に一回必要ではない?抗体価検査について!

猫の病気の予防のために打つ注射
(ワクチン)は、基本的には子猫の
時には2回接種、その後は年に一回の
追加接種が必要とされています。

 

猫のワクチンは、室内飼育で
あれば三種混合(パルボ・カリシ・
ヘルペス)のみで大丈夫ですが、
お外に出る猫さんであれば、白血病
(Felv)、免疫不全ウイルス(Fiv)を
追加することが推奨されます。

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猫のワクチンは三種混合に関して言えば、
パルボウイルスのワクチンの免疫は強固
であり、接種によってほぼ100%防げます。

 

ただし、他二種(カリシウイルス・
ヘルペスウイルス)は完全に防ぐ目的
ではなく、症状の軽減ウイルス排出量
の低減を目的として接種するものです。

 

この二種のウイルスは感染した後、
治療しても完全にウイルスを排除する
ことはできず、保菌状態(キャリア)に
なるためです。
そして、免疫力が落ちた時などに
再発症するため、何度も繰り返し症状
が出る場合もあるのです。

 

ですから、ワクチンを接種していても
カリシやヘルペスは感染や発症が
見られることのある病気です。

 

そして90%以上の猫はこれらのウイルス
を保菌していると言われています。

 

そのため、この二種に関しては、
感染しないための予防接種ではなく、

*再発症しても症状を出来るだけ軽くする

*他猫への感染リスクを減らすため
ウイルスの排出量を減らす

ためにウイルスに対する抗体を付けて
いくための接種となります。

 

そして体内のワクチン抗体価(免疫)を
確実に維持するために1年に一回の
追加接種が推奨されています。
(ワクチンの追加接種をやめると
徐々に抗体価が下がっていく)

 

ただし、この抗体価(免疫)の減弱には
個体差があります。
ですから、必ずしも1年に一回の
接種が必要とはならないのです。

 

こちらでは、猫のワクチンを打つ
タイミングや打たない、打てない
場合など、またその際に行なっておくと
良い抗体価検査についてなどをまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<猫のワクチンについて>

 

ワクチンは、

*不活化ワクチン(病原性をなくしたもの)

*生ワクチン(弱毒性・病原性を弱めたものもの)

があります。
(メーカーや種類によって異なります)

 

【不活化ワクチン】

不活化ワクチンは、ウイルスを殺して
バラバラにして免疫を付けるために
必要な部分だけを集めたものです。
そのため、不活化ワクチン接種に
よって、そのウイルスに感染して
病気を引き起こす危険性はありません。

 

ただし、

*注射部位の発赤や腫脹

*接種後の発熱(24〜48時間程度)

*アナフィラキシー(全身性アレルギー反応)

などの副反応は起こり得ます。

 

【生ワクチン】

生ワクチンは、病気を発症しない程度に
病原性を弱めてありますが生きたウイルス
が入っているものです。

 

そのため、体の状態によっては接種する
ことでそのウイルスを発病する可能性は
ゼロではありません。

 

また、不活化ワクチンと同様の
副反応が起こり得ます。

 

生ワクチンの方が免疫力を高める
作用は強いです。

 

また、ワクチンには全ての動物に接種
すべきコアワクチンと、感染のリスク
に応じて接種すべきノンコアワクチン
2種類があります。

 

猫のワクチンでは、パルボウイルスのみ
コアワクチンとなっており、カリシや
ヘルペス、また白血病などはノンコア
ワクチンとなります。

 

ただ、猫のワクチンで発売されている
ものでパルボのみというものはなく、
最低でも三種混合(パルボ・カリシ・
ヘルペス)となっています。

 

<ワクチンが打てない場合について>

 

ワクチンは、基本的に体の状態が
健全な状態の時でないと接種はできません。

 

ですから、

*何らかの病気によって抵抗力が落ちている

*免疫抑制剤(ステロイドなど)投与中

などの場合には、接種が見合わされます。
必要性があれば病気が治ってから、
もしくは体調が回復してからの接種となります。

 

また、それまでにワクチン接種後に
軽度ではない副反応が出た場合なども
接種については慎重になる必要があります。

 

一過性で当日に軽い発熱や食欲不振
などが見られる程度であれば大丈夫
ですが、下痢や嘔吐、グッタリなどの
場合には、状況に応じて慎重な接種を
検討するようになります。

高齢猫の予防接種(ワクチン)のリスクや必要性について!

 

<猫のワクチンは毎年必要なのか?>

 

海外では犬猫のワクチンは3年に一回
程度の追加接種となっていますが、日本
ではまだ1年に一回が主流です。

 

しかし、近年は感染リスクなど状況に
応じて、なるべく最小限のワクチン
回数で済ませるためのプログラムを
推奨する動物病院も増えてきています。

 

つまり、ワクチンを毎年接種しなくても
抗体価は一年以上経っても維持できている
可能性が高いということです。

 

海外で使われているワクチンも基本的に
同様のものですし、猫という動物も
日本と海外で違いはありませんので
海外で1年に一回接種が必要とされて
いないということを考えてもそうですね。

 

そのため、日本でもワクチンは必ずしも
毎年一回
必要ではないわけです。

 

もちろん、個体差はありますし、
飼育状況(多頭飼育や外出する場合など)
や、感染症が多く発生している地域などに
よっても感染リスクの違いはあるため、
一概には言えませんが、要は抗体価が維持
できているうちは追加接種を行わなくとも
感染は防げるわけです。

 

ワクチンによる、副反応や最悪の場合
(死亡)のリスクを考えても必要性のない
ワクチンをわざわざ毎年接種することは
避けることが安全であり、感染症に
ならない体の状態(抗体価)を保っていく
ことが重要なのです。

 

そのためにはどうすれば良いのか?

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<抗体価検査について>

 

ワクチン摂取後、一年間は体に十分な
量の抗体が残っています。
その後は、少しずつ減っていきますが、
抗体価の減弱に関しては個体差があります。

 

ですから、その猫さんによって、
免疫維持できる抗体価を下回るまでの
期間は異なるのです。2年の場合も
あれば、3年の場合も・・それより
さらに長い可能性もあるわけです。

 

抗体価が必要量あるうちには追加の
ワクチン接種を行う必要はなく、
下回るギリギリのラインのところで
追加接種を行えばしっかりと免疫がある
状態を維持できます。

 

そのため、抗体価を測定する検査を
することで、その猫さんの適切な
ワクチン接種プログラムが分かるので
不必要なワクチンを打つ必要がなくなるのです。

 

ですから、ワクチンは毎年接種する必要
はないので、抗体価検査をして最小限
の回数にしましょうという動物病院が
増えてきているのです。

 

抗体価検査では、そのウイルスに対する
抗体が数値で表され、その数値によって、

*まだ長期間免疫が維持できる、

*長期間維持には足りない

*発症を防御できる抗体価ではない

などが分かります。

 

その結果によって、追加ワクチン接種
の時期を決めたり、抗体価の再検査の
時期を決めたりなどするようになります。

 

このように、抗体価検査をすることで
ワクチン接種を最小限にできるという
メリットがありますし、ウイルスに
対する体の免疫状態を調べるにはこの
検査しか方法はありません。

 

ただし、抗体価検査にはデメリット
もあります。

 

<抗体化検査のデメリットについて>

 

抗体価検査のデメリットは主に
以下が挙げられます。

 

【採血が必要】

抗体価検査は血液検査になるため、
採血が必要になります。
採血はワクチン接種をするよりも
少し時間も長く、体も拘束されるため
猫にとってはストレスとなります。

また、大人しくできない猫さんの
場合には採血自体が難しいことも
あります。

 

【検査日数がかかる】

抗体価検査は外注検査となるため、
採血してから結果が出るまでには
1~2週間かかります。

もし結果によって抗体価が低く
ワクチン接種が必要になった場合には、
また連れて行かなくてはいけません。

 

【検査費用が高い】

抗体価検査は、費用が高めです。
病院によっても多少異なりますが
基本的に猫のワクチン料金(三種混合)
より高い場合が多いです。
(6.000円前後が相場)

 

<まとめ>

 

前述したようなデメリットは、
猫にとってはかなり厄介とも言えますよね。

 

そもそも動物病院に連れて行かれる
こと自体が猫にとっては相当のストレス
ですし、採血も同様です。

 

ワクチンだけなら、例えばキャリー
に入ったまま、もしくは飼い主さんが
抱っこした状態でも接種は可能ですが
採血となるとそうはいきません。

 

また、抗体価が十分でなければ
ワクチン接種にまた連れて行かなければ
なりません。

 

だったら、ワクチンを打った方が
簡単だし楽なのでは?
二度手間にもならないし・・となって
しまうことも多いようですね。

 

また、猫では多頭飼育も多いですから
費用面で考えてもなかなか難しいと
言えますよね。
ワクチン回数が減らせれば検査費用
がかかってもあまり変わらない場合も
あるとは思いますが。

 

それらもあり、動物病院の方でも
抗体価検査は勧めにくいというのも
あるようです。

 

猫さんのワクチンによる体の負担か・・
採血による精神的な負担か・・
どっちを取るかと言う問題になるのかな
と思いますが。

 

ですから、現状ではそれらのデメリット
を考えても抗体価検査を行った方が良い
と思われる猫さんは、

*ワクチン接種でアレルギーまたは
軽度でない副反応が出た

*採血のストレスが少ない(性格的なもの)

*定期的な健康診断を受けていて
採血の機会がある場合

*病気の治療中・免疫抑制剤など投与中

*費用がかけられる

などです。

 

それ以外の場合、
多頭飼育や外出する場合など高リスク
な猫で、検査や費用の負担をかけたくない
場合には、安心のために現状では
1年に一回の追加接種が推奨されます。

 

完全室内飼育で一頭、または二頭
程度の感染リスクが少ない猫の場合
は、状況にもよりますが、3年に一回
程度の接種でも良いと思われます。
(獣医師によって見解は異なります)

 

また、抗体価が十分ではなく
ワクチン接種が必要になる時期が迫って
いる場合でワクチンが打てない状況の場合
には、感染リスクを最小限にするための
飼育法に変えていく(外に出さない、他猫
との接触を避けるなど)ことで対処を行う
などを考えていく必要があります。

 

ただ、現状の日本ではワクチン接種は
1年に一回というのが一般的になって
いますので、ペットホテルやトリミング
などでそのような施設に預ける場合には
年に一回接種していないと断られる
可能性があります。

 

そのような機会が多い猫さんの場合も
年に一回の接種か、抗体価検査を受けて
おき、十分な免疫があり感染の危険性
はないということを証明する必要が
あると思われます。

 

ですから、猫さんの状況(性格や年齢、飼育
環境など)に応じて臨機応変にと言うしか
ないですが・・
個人的には、愛猫の体の負担を考えると
ワクチンの接種回数は減らしたい派です。

 

ちなみに我が家の愛猫たちは、
完全室内飼育ですし、年に一回定期検診
で血液検査をしているのでその時に
ついでに抗体価検査をすればいいかなと
思います。(2~3年に一回でいいかなと)

 

また、留守にするときも預けるわけではなく
ペットシッターさんに来てもらっている
ので毎年ワクチンは必要ない!と。

 

ですから、まずはかかりつけ医に
相談してみるといいですね。
獣医師によって見解もさまざまですが
ワクチン1年に一回必要神話は少しずつ
崩壊してきてますので、猫さんに
とって最善のワクチンプログラムを
考えてくださる先生も多いと思いますよ。

 

また、今後さまざまな研究結果や
報告データなどによって日本でも完全に
ワクチン年に一回神話はなくなる日も
近いのでないかと思います。
そうなると基本的には抗体価検査も
必要なく、おそらく3年に一回で良しと
なるのではと期待しています。

 

特に今は猫も完全室内飼育が推奨
されてきていますし、犬のようにお散歩
にも行かないですから、感染リスクは
かなり低い飼育環境となれば、最小限
のワクチンで健康を守りたいですよね!

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