薬やサプリメントなど

猫の腎不全にアゾディルの効果とは?成分や働きについて!

 

猫の慢性腎不全の治療は、腎臓の機能
低下によってオシッコとして排泄する
ことができすに体内に溜まってしまう
老廃物(毒素)を体外に排泄させることが
とても重要になってきます。

 

そしてそのために、体内の毒素を吸着
して便として体外に排泄するための
経口毒素吸着薬の投与が必要になります。

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経口毒素吸着薬にもさまざまな
タイプがありますが、多くは医薬品では
なく、サプリメント(栄養補助食品)として
販売されていますので動物病院から処方
されずとも購入はできます。

 

また、成分や作用などに違いは
ありますが、基本的には尿毒素や
リンの吸着、排泄という働きですから
飲みやすさだったり、猫さんに合った
ものを選んで与えると言う場合が多いです。

主な吸着薬はこちら⇩
猫の腎不全に尿毒素やリン吸着薬の種類や成分,違いや選び方!

価格もさまざまですが、そこまで
飛び抜けて高いものはなく、基本的
には続けやすい価格帯となっています。

 

ただ一つ、上記の記事には載せて
いませんがちょっと高価なサプリメント
もあります。

 

犬猫用の腎臓サポート用の
「アゾディル」という栄養補助食品
で、2017年2月に発売されています。

 

ただ、価格がネックになっているのか?
他の同様のサプリに比べると
与えておられる方は少ないと思います。
評判は悪くはないのですが。。

 

こちらでは、アゾディルの特徴、
成分や作用(働き)、効果などについて
まとめてみましたので参考にして
ください。

 

<アゾディルの特徴や働きについて>

 

アゾディルの主成分は、3種類の
善玉菌です。いわゆる乳酸菌ですね。

 

腸管の窒素老廃物を栄養源とする
善玉菌を摂取することで、窒素老廃物
を代謝、便として排泄するという作用
になります。

 

3種の善玉菌は以下になります。

【ストレプトコッカス サーモフィルス】

通称:サーモフィルス菌 
形状:連鎖球菌

60℃で30分の加熱殺菌では死滅せず、
45℃で良好な増殖を示す菌種で、
ヨーグルトやチーズなど市販されている
多くの乳製品に使用されている代表的な
乳酸菌の一つ。

 

【ラクトバチルス・アシドフィルス】

通称:アシドフィルス菌 
形状:小桿菌

人や動物の腸内や口腔、膣内にも幅広く
存在している菌種で、整腸作用や感染予
防などの有益な作用が報告されている
乳酸菌。

 

【ビフィドバクテリウム・ロンガム】

形状:桿菌

人と動物の腸管に存在し、感染防御作用
や整腸作用、免疫力活性化、コレステ
ロール低下など多くの作用があることが
認められている乳酸菌。

 

これらの菌が血中から腸管内に拡散
される窒素老廃物を代謝していきます。

 

血中の窒素老廃物が腸管の血管から
腸管内へと拡散

アゾディルは、回盲部(小腸と大腸の
境界部)に到達すると3種の乳酸菌を
大腸へ放出

3種の善玉菌が選択的に窒素老廃物
を栄養源として代謝することで増殖、
窒素老廃物の量が減少。

窒素老廃物の量が多くても善玉菌自体
が増殖していくため対応できる

代謝された窒素老廃物は、大腸内を
運ばれ、便として排泄


出典:http://www.zenoaq.jp/

アゾディルは上記の乳酸菌株(生菌)が
各50億個以上、計150億個以上が
1カプセルに配合
されています。

 

そして、生菌のまま大腸に届けるよう、
胃酸で分解されないため腸溶性カプセル
を使用しています。

 

アゾディルのその他の成分:

一つずつ見ていきます。

【サイリウム種皮】

食物繊維(オオバコ科の一種)。
腸内の老廃物(有害物質)を体外に排泄する
働きがあり、アメリカではサイリウムハスク
と呼ばれ、コレステロール改善や腸内緩下、
炎症を伴う消化器官の治療薬として用いられています。

 

【ステアリン酸マグネシウム】

添加物(滑沢剤)。
粉末や顆粒、錠剤を製造するときに
加えられる物質。
粉末や顆粒の流動性、圧縮成形時の
滑りを良くし、粉末の付着を防いだり
する目的で配合。

 

【ヒプロメロース】

添加物(カプセル剤)。
植物由来のセルロース誘導体(天然の高分子
=デンプンやタンパク質などからつくられる)
セルロースは食物繊維で水に溶けない。
腸溶性カプセル剤の材料。

 

【ジェランガム】

添加物(ゲル化剤)。
天然高分子多糖類の一種で液体をゼリー状
に固めたり、安定性を保つ物質で食品にも
多く使われる。

 

【二酸化チタン】

添加物(着色剤、医薬品では保護剤など)。
白色にする顔料や紫外線を防ぐためなど
に食品や医薬品の他、化粧品などにも
幅広く使われる。

*添加物に関しては、最低限必要な
ものしか配合されていませんので
特に問題はないと思われます。

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<アゾディルの効果について>

 

猫用の経口毒素吸着剤は、さまざま
ありますが、乳酸菌をメインにしたもの
は国内ではアゾディルが初だと思います。
(カリナール2とカリナールコンボ
には乳酸菌も配合されていますが、
メインではありません)

 

腸内環境の改善が慢性腎不全にも
有効なことは分かっていますし、
こちらの記事でもまとめています。⇩

猫の慢性腎不全に乳酸菌は効果ある?症状改善の可能性は?

 

アゾディルも整腸作用が消化管を
キレイにするイメージであり、その点
では、他の乳酸菌の作用や働きとは
大差はないと言えます。

 

ただ、特記するとすれば、
窒素老廃物を栄養源とする善玉菌
を選び抜いているということかなと。

 

善玉菌も実にさまざまな種類が
あり、それぞれに特性も違います。
その中でも腎不全に特化した窒素
老廃物の排泄のために最適な善玉菌
ということですね。

 

そして、他の毒素吸着剤などは
基本的に摂取した量に応じて老廃物
を吸着しますので老廃物が多すぎる
時などは、吸着しきれない分が残って
しまいますが、アゾディルの善玉菌
は、それ自体が増殖するため老廃物が
多くても対処できると言う点ですね。

 

また、それらの働きを最大限に
発揮できるよう生菌のまま腸まで届ける
ための腸溶性カプセル剤を使っている
というこだわりもあります。
(ただこれについては飲みにくい
という問題点もありますが)

 

そして、全米シェアナンバー1 という
触れ込みもなんとなく期待値が高く
なりますよね。
(アメリカ原産のサプリなので
当然か?という気もしますが・・)

 

ただ効果については、さまざまです。

期待したいのはやはりBUN(尿素窒素)
とCRE(クレアチニン)の数値の改善
(低下)ですが、これについては
アゾディルを飲み始めて少し下がったと
いう子もいれば、変わらないという子
もいます。

 

これは元の数値やステージによって
変わってくると思いますし、また他の
投与している薬剤や療法食の摂取など
行なっている治療によっても変わって
くるはずですからなんとも言えません。
(特にBUNは変動が多いため)

 

また、アゾディルは栄養補助食品で
あって薬剤ではないため、詳しい臨床試験
なども行われておらず、BUNやCREに
対する効果については記載されていません。

 

あくまでも、腎臓の健康をサポートし
QOL(クオリティオブライフ)の維持に
貢献するという目的のためのものです。

 

ですが、概ね良い効果が見られて
いる子が多い印象はあります。
BUNやCREの数値改善うんぬんと
言うよりは、食欲不振の改善効果が高い
ようです。これは大事なことですね。

 

体内に老廃物が増加すると食欲不振や
吐き気(悪心)などの症状が一番に現れます
ので、老廃物を減らす効果の高い善玉菌
の作用で、割と早期にそれらの改善効果が
見られることが多いようです。
(個体差はあります)

 

BUNやCREの数値については、
そもそも、腎臓自体は回復しないので
進行を抑制、なるべく数値を維持すると
いう目的で考えると良いと思います。

 

また、腎不全は他にもさまざまな薬剤
を組み合わせて治療を行なっていくもの
ですから、アゾディルに過度な期待は
せず、あくまでも他との併用によって
効果を高める可能性に期待して与える
という考え方ですね。

 

実際に元気になったり、食欲が戻るのは
飼い主さんにとってもとても嬉しい
ことですし、体力の低下を防ぐ目的でも
大事なことになります。
またそれは、腎不全の進行抑制にも
関わってきます。

 

腸管の窒素老廃物を減らす効果に
ついては確かなようですし、それは
尿毒症を防ぐためにも重要なことです。
また、乳酸菌ですから全般的な腸内環境
の改善ができますので免疫力も上がり
体全体の健康にもつながりますので。

 

<アゾディルのまとめ、デメリットなど>

 

アゾディルは、飲めれば飲んでおくと
いいとは思いますが、やはりその価格
から、動物病院の方でも気軽に勧めにくい
というのがあるようです。

 

一般的な猫の大きさだと2~5kgが多い
と思いますが、その場合一日2カプセル
必要になります。
一カプセルあたり約145円なので
1日分で約300円かかります。

これ結構高いですよね。。

「アゾディル」90カプセル
参考価格(楽天):12,920円(税込)

*動物病院では同価格か少し高いところ
が多いようです。

腎不全ではステージにもよりますが、
その他にも降圧剤や造血ホルモンなど、
合併症の治療費や療法食、また皮下輸液
などが必要になってきますので、それで
なくても結構な治療費がかかります。

 

それにプラスで効果なアゾディルという
のはなかなかハードルが高いかなと
思いますね。

また、冷蔵保存が必要ということも
あり、病院側でも在庫としてあまり
個数を置いておけないというのも
あります。

 

そのような理由から動物病院でも
積極的には勧めないところが多いようです。

 

さらに、カプセルが大きくて猫だと
とても飲ませづらいのです。

これ長さが約15mm、幅が5mmほど
あります。
かなり大きいのです。
そのまま喉の奥に突っ込むのは至難の技
ですし、猫にとっても結構辛いと思います。

 

それもあって、猫さんではカプセルから
中身だけ出して与えている飼い主さんが
多いのですが、生菌のまま腸に届ける
ための腸溶性カプセルなので、そのまま
では胃酸で死滅してしまって腸管内で
十分な効果を発揮できない可能性が高いのです。

 

もちろん、乳酸菌は死菌にも大事な
働きがあり、腸内環境改善に効果が
あります。
ただ、アゾディルの善玉菌は生菌のまま
腸管内に届けるということを売りにも
していますので、やはり生菌で効果を
最大限に発揮できる乳酸菌だと思います。

 

公式の説明でも、
「できればカプセルのまま与えるように、
もし中身だけを与える場合は、脂肪分
の多い食べ物と一緒に与えてください」
とされています。

 

脂肪分が多くて、混ぜて与えられると
すればやはりウェットのフードかな
と思いますが・・
しかし、「腸に早く届くように空腹時
(食事の一時間前)に単独もしくは少量の
トリーツ(おやつ)と与えてください」
とされています。

 

つまり食事に混ぜて与えるのではなく
空腹時に与える必要があるのです。
ますます飲ませるのが大変ですよね。

 

薬剤ではないですし、投与法をキッチリ
守らずともある程度、効果が薄れても
しょうがないのでとにかく飲ませること
を優先にするのも大事だと思いますが、
ただ価格が価格ですから飲ませるなら
相応の効果を求めたくなりますよね。
無駄にしたくないというか・・

 

これらの理由がアゾディルが
イマイチ不人気な原因のようですね。

 

せめてもう少し安ければまずは試して
みよう!ともなると思うのですが。。
気軽に試せる金額ではないですしね。
ただ、動物病院ではバラで数カプセル
という単位でお渡ししているところも
あります。

 

できればそんな形でいくつか頂いて
まずは飲ませれるのか試してみると
いいと思います。

 

薬剤ではないため、飲まないと
いけないというものではありません。

 

そして、価格や飲ませづらさなどの
ネックから、アゾディルは気軽におすすめ
できるものではありません・・

 

ただ、しっかりと飲めればやはりそれなり
の効果は得られると思いますので、
飲めれば飲んでおくといいと思います・・
としか言えませんが。。

 

腎不全の進行度や猫さんの状態にも
よりますので、まずは動物病院で相談
してみましょう。

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