猫の肥満は危険?リスクの高い病気や寿命に与える影響など!

ぽっちゃり猫が増加中〜。

太ってる猫はなんとも言えない
ほんわかな雰囲気があって確かに
安定の癒し感を醸し出しているイメージ
があります。

 

だから?猫はちょっと太っている
くらいが可愛いなんて良く聞きますが。

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確かにぶよっとしたダイナマイトボディ
はとても魅力的で柔らかくてついつい
ブニブニと触りたくなってしまいますが・・

 

ただそれにしても肥満にも限度が
ありますよね。

 

ちょっとぽっちゃり程度であれば
まだいいですが、明らかに太り過ぎに
なってくると色々と心配になってきますから。

 

また実際、本人(猫)はどうなんだろう?
不自由なことはないのかな?
不調はないのかな?
なんて考えると・・決して健康体とは
言えない肥満度であればやはりそれは
良くないはずですし。

 

飼い主の責任としてもただ可愛がる
だけではなく、健康のこともしっかりと
考えてあげないといけませんよね。

 

猫さんも若いうちはある程度肥満でも
さほど体に影響は出ませんが、歳を
取ってくると肥満体によるさまざまな
影響の積み重ねが顕著に現れてくるように
なります。

 

そうなってからでは遅いのです。
また、そこからダイエットさせようと
してもなかなか難しいのが現状です。

 

こちらでは、猫の肥満の危険性や
関連性の高い病気、寿命への影響などに
ついてまとめてみましたので参考にしてください。

 

<猫の肥満状況について>

 

飼育されている猫の25~50%が肥満
あるとされている通り、猫の肥満は
非常に多くなっています。

猫の肥満の割合は犬よりも多いのが現状です。

 

猫に肥満が多いのは主に以下の原因
が挙げられます。

*代謝特性(インスリン抵抗性)

*不妊手術(♂去勢・♀妊)後の過食

 

【代謝特性(インスリン抵抗性)】

インスリンは、食後に上昇する血糖値
を正常範囲まで下げることができる
ホルモンですが、猫はその代謝特性から
インスリン抵抗性に陥りやすいのです。

 

インスリン抵抗性とは、血糖値を正常範囲
に戻すために過剰なインスリンを必要と
する状態(インスリンが効きにくくなった
状態)のことです。

 

この状態が持続することによって、
血糖値や血中脂質に異常が生じ、糖尿病
や脂質異常症、肥満などが起こりやすく
なります。

 

また、猫は脂肪細胞が生産,分泌する
ホルモン様物質で,インスリンに対する
感受性を上昇させる効果がある
「アディボネクチン」の血中濃度が低く、
さらに、肝臓・筋肉・白血球のインスリン
シグナル伝達も低いのです。

 

これらによって、猫は肥満になりやすい
動物とされています。
(特にメスよりオスにこの傾向が強い)

 

【不妊手術後の過食】

今は、家庭で飼われている猫はもちろん、
地域猫と呼ばれる外猫などでもオスは
去勢、メスは避妊手術を受けさせることが
推奨されていますし、不要な命を作らない、
多頭飼育崩壊、殺処分などを防ぐために
不妊手術の必要性が高まってきています。

 

ですからほとんどの場合、手術が受けられる
年齢になったら手術をするのが当たり前に
なってきてますね。
これはとても良いことです。

 

ただ・・
ほとんどの猫さんで手術後には食欲が増す
ため過食になってしまい、好きなだけ
食べさせていたら太ってしまうのです。

猫が避妊,去勢手術後に太るのはなぜ?餌の量や体重管理法は?

また、今は猫が喜ぶさまざまな
オヤツなども多く販売されており、
ついつい与えてしまったり・・
カロリーオーバーしている場合が
多いです。

 

過剰な食事量(オヤツも含む)によって
太るのは当然ですが、与えているキャット
フードの品質によっても太りやすい傾向に
ある質の悪いものも多くあります。

 

それらによっても肥満が増える原因
となっています。

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<肥満によってリスクが高くなる猫の病気について>

 

肥満が関連する猫の病気で主なものは
以下になります。

 

【糖尿病】

糖尿病は1型と2型がありますが、
猫で多いのは2型です。

2型糖尿病は、いわゆるインスリンの
作用不足で起こる糖尿病で猫の特性で
インスリン抵抗性があるため、2型が
多くなってます。

肥満

高インスリン血症
(インスリン血糖降下能低下→インスリン増産)

インスリン受容体減少
(インスリン感受性低下・インスリン抵抗性)

インスリン受容体異常
(肥大した脂肪細胞からインスリンの効き目
を下げる物質放出)

糖尿病発症

猫の糖尿病の原因や症状~末期まで!インスリン治療や費用など!

 

【脂肪肝(肝リピドーシス)】

肝臓では、脂肪酸から中性脂肪をつくり、
肝細胞の中に貯めておき、エネルギーと
して必要な分を放出しています。

 

しかし使うエネルギーよりもつくられる
中性脂肪が多い場合、余剰分が肝細胞に
蓄積されていき、肝細胞の30%以上が
脂肪化して肝機能が低下している状態が
「脂肪肝」です。

 

そして、この脂肪肝の状態で、何らかの
原因で食事が食べれない状態が続くと
黄疸や下痢嘔吐、脱水などが起き、重篤
な状態に陥ってしまうことになるのが
猫特有の肝リピドーシスです。

猫の脂肪肝(肝リピドーシス)の症状や治療は?肥満猫は要注意!

 

【心臓病や高血圧】

肥満は高血圧の原因になります。

過食による肥満は、食事量の増加と共に
塩分摂取量も増えます。

 

塩分摂取量が増えると血液中の
ナトリウム濃度が上昇するため、体内に
多く水分を取り込みます。
そうすると血液量が増加し、血液が血管を
押し広げる力が強まるため血圧が上昇します。

 

また、心臓から送り出される血液の量は
体重に比例して増加します。
そして、肥満体の場合、血液を全身に
行き渡らせるためには、心臓は高い圧力をかける
必要
があるのです。

 

結果、常に心臓には負担がかかっている
状態となり、心臓病のリスクも高まります。

 

【関節炎】

猫は、痛みや不調を隠す動物ですから
分かりにくいですが、関節炎が非常に多く
若くても関節炎を患っている猫が多いと
されています。

 

体重増加は関節にさらに負担をかけ、
関節炎のリスクを高めるとともに、
進行や悪化を招きます。

猫の痛みのガイドライン~愛猫の関節炎の兆候を見逃さない!

 

【尿路疾患】

猫は、膀胱炎や尿路結石など泌尿器の
病気が多いことで知られますが肥満
はそれら尿路疾患のリスクも高めます。

 

肥満体の猫は、一般的に動きも怠慢で
走ったり遊んだりなどの活動量が少なく
動きたがらないため、トイレに行くのを
我慢する傾向にあります。

 

そうすると膀胱内に尿が貯留している
時間が長くなり、細菌感染や尿結石が
できやすい状況をつくってしまいます。

猫の膀胱炎!再発を繰り返す原因や対処法について!

 

【口腔疾患】

肥満は、歯周病や歯肉炎など口腔疾患
のリスクを上げるとされています。

 

肥満になるとさまざまなサイトカイン
(生理活性物質)の分泌に異常が起こりますが
その一つに炎症性サイトカイン(炎症物質)
の分泌増加があります。

 

脂肪細胞から分泌された炎症物質が血流に
乗って口腔内に到達すると歯周病などの
トラブルを進行させ、また体内に炎症物質
が多い状態が続くと体の免疫バランスも
崩れるため、歯周病菌に対する抵抗力が
低下し、それら口腔トラブルが起こりやすく
なります。

 

猫では、適切な歯磨きも難しく
お口の中が清潔とは言えない状況が
常にあり、また口内がアルカリ性のため、
歯周病になりやすいという特徴があり
ますが、肥満体はさらにそのリスクを
高めるのです。

猫の歯の特徴!歯周病やトラブルが多い原因と予防法は?

 

【皮膚疾患】

肥満に伴う皮下脂肪組織の変性は
酸化ストレスを介して真皮のコラーゲン
を減少させるということが分かっています。

 

これによって皮膚の乾燥、弾力性の喪失
などが起こり、さまざまな皮膚疾患の
リスクを高めます。

 

そして、もともと何らかの皮膚炎が
ある場合なども肥満によって重症度が
上がるとされています。
これには、口腔疾患のところで挙げた
炎症物質の増加も関連していると考えられています。

 

【消化器疾患(便秘や下痢)】

猫はもともと水分摂取量が少なく
便が硬くなりやすいため、便秘が
多いです。

 

そして肥満体の場合、運動量の減少や
動きたがらないことなどから、腸の
蠕動運動(腸の収縮)が十分行われなく
なり、大腸内に便が長く留まり水分が
過剰に吸収され硬くなってしまい便秘
になりやすくなる傾向にあります。

 

また逆に、肥満体の猫では下痢が多いとも
されていますが、これにも前述した炎症物質
の増加が、腸を刺激したり、また内臓脂肪が
腸を圧迫するためと考えられます。

猫のウンチが出ないで苦しそう!ただの便秘?考えられる病気!

 

<まとめ・肥満と寿命について>

 

肥満では上記に挙げたような病気のリスク
があることから、当然、肥満体では寿命は
短くなると考えられます。

 

猫では肥満による寿命の研究はまだ
ほとんど行われていないようですが、
犬では、肥満体とそうでない犬での
平均寿命の差は約2年というデータが
出ています。犬の2年は人では約10年です。

 

また、人でもBMIが5上昇するごとに
死亡リスクが31%上昇というデータが
出ており、これら肥満が与える寿命への
影響は猫も同様と考えられます。

 

犬も猫も寿命は伸びてきていますが、
それには、動物医療の進歩と食生活
(フードの質の向上)の影響があります。

 

しかし長寿(高齢化)になってきていることから
さまざまな病気も増えてきています。
そしてそれには肥満の増加も大いに影響
しているとされています。

 

寿命が伸びるということはとても
嬉しいことですし、もっともっと
長生きしてほしいですよね。。

 

でも病気で辛い思いをさせながらの
長生きではなく、健康で元気で生きて
ほしいのは当然です。
いわゆる健康寿命を伸ばしていくこと
ですよね!

 

そのためには、病気の早期発見はもちろん
ですが、病気にならないための体作りが
大事であり、病気のリスクを高める肥満は
大敵です。

 

そして人と共に生活する猫はその食生活
の全てを飼い主さんに依存しています。
ですから、愛猫が肥満体になってしまう
のは全て飼い主さんの責任です。

 

また、猫は自分が肥満だという認識も
なければ、痩せなければならないという
考えもありません。

 

ですから、ダイエットをするのは
猫にとっても飼い主さんにとっても
大変なことです。
(基本的に動物の場合のダイエットは運動
など消費カロリーを増やすのは難しく、
摂取カロリーを減らすことで減量します。)

猫の食事の適正量と肥満猫のダイエットのための食事管理法!

 

そのため、まずは太らせないこと!
が何より重要であり、もしすでに肥満傾向
があるのであれば、それより太らせない
ようにしながら、時間をかけて少しずつ
摂取カロリーを減らすようにしましょう。

 

また、完全なる肥満体の場合には、
しっかりと計画を立ててダイエットさせる
必要があります。

 

ただ、食事量を減らせば良いという
ものでもなく、不用意に摂取カロリーを
減らすと上記に挙げた肝リピドーシスの
危険性もあります。

 

ですから、動物病院で相談して
安全で効果的なダイエット計画を立てて
もらいましょう!

 

愛猫が元気で少しでも長生きしてくれますように!

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