猫の腎不全にプラセンタは効果ある?サプリの選び方など!

プラセンタと言うと、人では
美容やアンチエイジングに効果的な
サプリというイメージが強いかも
しれませんが、注射製剤は医薬品として
認可されていてその有効性は実証されて
います。

 

ただ、疾患の治療剤としてよりは、
健康維持や若返り、病気予防などの
ために気軽に摂取できるサプリメント
としての流通が多いようです。

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そして、動物医療、ペット分野でも
さまざまな疾患や不調、また健康維持
にプラセンタが活用されるようになって
きています。

 

そのためペット用のプラセンタサプリ
も多くの種類が販売されていますね。

 

愛犬、愛猫の病気や不調、特に慢性的
な疾患や完治ができない病気などの
場合には、何か良いもの効果的なもの
はないか・・とサプリメントを試して
みることも多いことと思います。

 

基本的にサプリメントは、人でも
人気が高い、効果が期待されるものは
後発的にペット用としても作られて
販売されています。
プラセンタも同様です。

 

ただ、サプリメントもその成分に
よって作用や有効性はさまざまです。
プラセンタは万能とも言われる胎盤
エキスですが・・

 

そこでこちらでは、プラセンタの有効性、
動物医療でのプラセンタの役割や効果に
ついて、また、猫の不治の病とも言われる
『慢性腎不全』に対してプラセンタの効果
はあるのか?
プラセンタサプリについて・・

などなど・・まとめてみましたので
参考にしてください。

猫の腎不全に幹細胞治療(再生医療)の方法や効果、費用など!

 

<プラセンタとは?医薬品とサプリの違いなど>

 

プラセンタは、人を含む哺乳類の
『胎盤(妊娠中、胎児とへその緒でつながり、
これを通して、胎児への栄養供給などを
行う円板状の器官)』のことです。

 

このプラセンタ(胎盤)から有効成分を
抽出したエキスが、注射製剤やサプリ
などに利用されています。
(抽出法により濃度や成分が異なります)

 

日本国内で医薬品として、その効果が
実証されているプラセンタは、
注射製剤のみで以下の2種類です。

*ラエンネック(分子分画法)

*メルスモン(塩酸を使用した加水分解法)

 

人では、肝障害(ラエンネック)や
更年期障害、乳汁分泌不全(メルスモン)
などの治療に使われています。
アンチエイジング目的などで
美容クリニックで受けるプラセンタ
注射も上記の2種類のどちらかです。

 

そしてこの医薬品のプラセンタ製剤のみ
が、ヒト由来の胎盤エキスが使われて
います。

 

その他、サプリメントなどはすべて
馬や豚、牛や羊などの動物由来のものが
使われています。

 

そして、動物医薬品としての
プラセンタ製剤は販売されていません
ので、治療に使う場合は人用の注射製剤
が使われます。

 

犬や猫などに医薬品として使われる
のは、基本的にラエンネックで肝炎など
肝臓の病気の治療に使われることがほとんどです。

 

サプリメントは、ペット用としても
さまざまな種類が発売されています。
豚由来、馬由来など。
タブレットタイプ、パウダータイプ、
液体タイプなど。

 

動物病院で推奨されるタイプのものも
あれば、市販のネットなどで気軽に購入
できるものも多いです。

 

注射薬とサプリメントの効果の違いに
ついてですが・・
基本的に美容やアンチエイジング、
滋養強壮などでの効果に大きな違いは
ないとされています。

 

要は注射では即効性があるが、サプリ
では、効果がじっくり表れる、実感
できるまでに時間を要する、ということです。

 

ただし、医薬品の注射は基本的に
肝障害の治療など医療分野で使われる
ことが主なため、根本的に違う部分
(一概に比べられない)はあります。

 

また、医薬品は厚労省に認められた
ものであり、成分や製法など厳密に
管理されたものですが、サプリメント
は健康補助食品ですから、体への安全性
が確立されてさえすれば良いのです。

 

そのため、原材料(成分)の質などは
問われないため、品質の悪いものもあり、
また、プラセンタ以外の成分や混ぜ物
などが多かったりなどもあり、
そのような場合には、プラセンタとして
の効果が得られないこともあります。

 

<プラセンタの成分や効果とは?>

 

プラセンタの有効性や作用については
基本的に人も犬猫も同じです。

 

プラセンタの最大の特徴は、
『生物活性効果』です。
微量で生物の生理や行動に何らかの
特有な作用を示し、身体の働きを
調節したり、生体に良い影響を及ぼす
物質が豊富に含まれています。

 

その中でも代表的なのが、
『成長因子(特定の細胞の増殖や分化を
促進する内因性タンパク質)』です。
*内因性タンパク質は生体内で作られた
タンパク質。(食事などから摂取したもの
は外因性)

『HGF(肝細胞増殖因子)』
『EGF(上皮細胞増殖因子)』
『NGF(神経細胞成長因子)』
『FGF(線維芽細胞増殖因子)』
『IGF(インシュリン様成長因子)』

などで、これらはそれぞれの細胞の
新陳代謝を促すスイッチのような働きを
持っていて、少量でも効果を発揮します。

 

その他、

『アミノ酸(約20種類)』
体の細胞を作る原料。
プラセンタに含まれるアミノ酸は体内への
吸収率がとても良い。
プラセンタの美容効果はこのアミノ酸の
働きが主。

『タンパク質』
体を作る重要な栄養素。
20種類のアミノ酸が結合して構成。

『脂質、脂肪酸』
細胞膜や角膜、ホルモンなど身体の
細胞を作る栄養素。

『糖質』
細胞の構造を維持、体のエネルギー源
になる栄養素。

『ビタミン』
体の生理機能を調節し、代謝をスムーズ
にする働き。

『ミネラル』
血液や体液の調整など、さまざまな働き
をする。

『核酸』
遺伝子の修復や、新陳代謝の調整に働く
栄養素。アンチエイジング(老化予防)に
作用。

『酵素』
食物を消化や分解する消化酵素と
生命活動に関与する代謝酵素の
約100種類が含まれる。

 

これらの働きによって、

*抗酸化作用
(細胞や臓器の酸化=サビを防ぐ)

*活性酸素除去作用
(細胞や臓器をサビさせる酸素を除去)

*ホルモン調節作用
(ホルモンバランスを整え、身体への
悪影響を取り除く)

*抗ストレス作用
(精神を安定させる)

*血行促進作用
(血行不良の改善)

*造血作用
(体内で血液を生成、血球を新生する作用)

などの作用がもたらされるとされています。

 

医療の分野では、主にHGF(肝細胞増殖因子)
の働きによって肝炎や肝硬変など肝障害の治療に。

ホルモン調節作用や抗ストレス作用
更年期障害の治療に。

といった具合に利用されています。

 

また、HGF(肝細胞成長因子)は、
肝臓だけでなく腎臓や心臓、肺や脾臓
などにも存在しています。

 

そして、HGF(肝細胞成長因子)は、
傷ついた組織や乱れた内分泌系に対し、
再生、修復し元の状態に戻す働きをします。

 

そのため、肝臓病はもちろんですが
腎臓病や糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞、
肺疾患や筋疾患、胃潰瘍などの多くの
病気に効果のあることが動物実験によって
確認されています。

 

*HGF(肝細胞成長因子)は熱や酸に弱く、
プラセンタエキスを製造する過程で分解
されるためプラセンタエキスにHGFは
存在しません。

ただ、プラセンタ注射には、HGFを
誘導、活性化、産生を刺激する作用があり、
それらがHGFの薬理作用と同様の働き、
効果を与えていると考えられています。

 

<プラセンタ(HGF)の腎臓への効果は?>

 

腎臓は予備能力の高い臓器として
知られますが、腎臓は一部、もしくは
半分が何らかの影響(病気)で線維化し、
働かなくなると、残りの腎臓が2倍働いて
その機能をカバーしますが、これが、
腎臓に存在するHGF(肝細胞成長因子)の
働き
によるものなのです。

*線維化=慢性的な炎症の際に
コラーゲンなどの繊維タンパク質の
蓄積によって腎組織が硬くなって
しまうこと

 

しかし、腎臓の線維化が進行していき
その機能が残りの腎臓でカバーできなく
なってきたときに初めて血液検査の数値
に異常が見られ、腎不全と診断されます。

 

そして基本的に線維化した腎臓の
回復や再生は困難とされています。
そのため、慢性腎不全は治らない病気と
されているのです。

 

この残りの腎臓の線維化を抑止する
ことが腎機能を保ち、寿命を延ばす
ことであり、そのため残りの腎臓に
負担をかけないよう、機能を補助する
ためのさまざまな方法を行うのが
基本的な腎不全の治療です。

 

この残りの腎臓の線維化の抑制は
もちろんですが、すでに線維化して
しまっている細胞の修復、再生させる
ことができる可能性を持っているのが
HGF(肝細胞成長因子)です。

 

慢性腎不全によるHGF投与については、
マウスを用いた動物実験では行われています。

それによると、HGFは腎臓の尿細管上皮
細胞の増殖(再生)を高め、尿細管間質
ではコラーゲンを産生する筋繊維芽細胞を
減少させ、これによって、尿細管間質での
線維化エリアはほぼ完全に消失した。
などの報告があります。

また、他研究でも基本的には、同様の
良好な効果が報告されています。

 

腎臓だけでなく、全身の臓器や細胞に
線維化(硬化)は起こり、それによって
機能不全や壊死を引き起こします。

 

HGFは、この線維化を修復する働きが
あるのです。
そのため、全身のさまざまな病気に
対して効果が認められています。

 

ただし、あくまでも医薬品として
効果が認められているプラセンタエキス
は、国内ではラエンネックとメルスモン
だけであり、それらは肝障害、更年期障害、
乳汁分泌不全のための治療薬であり、
腎臓病をはじめ、他の疾患は適応となっていません。

 

そして現状では、それらプラセンタエキス
製剤とは全くの別物でHGF遺伝子治療薬
(HGFを生成する遺伝子)として各メーカー
が研究開発を進めていて、国内で初の
HGF遺伝子治療薬の承認が待たれています。
(ただ、これは重症虚血肢に対する適応で
承認申請がされており、腎不全では
ありません。)

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<猫の慢性腎不全に対する効果>

 

プラセンタエキスは、EGFとは異なりますが
同様の働きが期待されます。

 

前述したようにEGFの働きによって
腎臓の線維化抑制はもちろん、修復
再生効果は認められています。

 

ただ、猫の場合、その体の特性から
人の腎不全とは少し発症経緯が異なります。
それが猫に慢性腎不全が多い原因なの
ですが。

猫の腎不全の治療、予防のカギ!血中たんぱく質AIMとは?

 

ですから、人と全く同じような効果が
期待できるかと言えば難しいところ
もあるかとは思いますが、ただ腎不全の
病態としては基本的に同じですから、
腎機能低下の抑制、あわよくば修復再生
に良い効果が得られる可能性は期待できる
と思われます。

 

ただ、現状ではEGFの働きを得られる
薬剤はラエンネックやメルスモンしか
ありません。
そして、猫の慢性腎不全の治療において
それらの薬剤を使う動物病院はほとんど
ないと思われます。

 

動物医療にもプラセンタ療法を
取り入れている病院もありますが、
基本的に肝機能障害やアトピー、アレルギー
また滋養強壮、免疫力アップなどに対する
ものです。

 

ですから、プラセンタ=腎不全治療
とは考えられていませんが、プラセンタの
さまざまな作用や効果からサプリメント
としての補給であれば、効果に期待と
いう意識で摂取するのはアリだと思います。

 

ただサプリメントとしてのプラセンタの
効果はどうか?と気になりますが・・

 

プラセンタエキスが経口投与でも
抗酸化作用を示し、肝臓組織の酸化や
肝障害の発生を抑制するというのは、
動物実験によって明らかになっている
ようですが、薬剤ほどの効果が認められる
のかは分かりません。
また、その実験に使われたプラセンタ
エキスがどのようなものなのかは分かりません。

 

そして実際にプラセンタサプリの摂取による
腎不全の経過の研究が行われているわけ
でもありません。

 

ですから、現状ではあくまでも
プラセンタの有効性の可能性という
観点でのお試し的な投与になるかと
思います。

 

ただ、プラセンタエキスのさまざまな
効果は腎臓だけでなく全身に良い影響
を及ぼすと考えられますので、摂取する
のであれば、しっかりとその効果が
得られると思われる品質のサプリメント
を選ぶことが大事ですね。

 

<ペット用プラセンタサプリの選び方など>

 

ペット用プラセンタもさまざまな
種類が発売されていますがその品質
もいろいろです。

 

プラセンタサプリと言いながら、
プラセンタエキス以外の成分の方が
多いサプリなども見受けられます。

 

その他、余計な添加物が多いサプリ
もあります。

 

また、原材料の胎盤の由来動物については
実際にどのような動物がどのような飼育法
で育てられているのかも分からないことが
ほとんどです。

 

ですから、プラセンタサプリの選び方
として、個人的見解も含めると

*プラセンタエキスがメイン

*余計な添加物は極力控えたもの

*実績のある製造会社

などに注意して選ぶといいと思います。

 

上記を考慮してペット用のプラセンタサプリ
をチェックしましたが、私がオススメ
できるのは以下になります。

 

【JBPプラセンタ EQリキッド】

主に動物病院で販売している
液体タイプのプラセンタです。

このプラセンタを製造しているのは
日本生物製剤で医薬品のラエンネック
を製造している会社です。

プラセンタエキスは、アミノ酸が豊富な馬由来

同じメーカーからパウダータイプも
出てますがそちらは添加物の
着色料(酸化チタン)が含まれている
ため、できればリキッドをおすすめ。

 

【マーベラスDAプラセンタ】

プラセンタ以外に、
・難消化性デキストリン(食物繊維)
・乳酸菌
・シクロデキストリン(オリゴ糖)
・微粒酸化ケイ素
が含まれています。

乳酸菌は腎不全には良い。

微粒酸化ケイ素は添加物ですが、
品質保持のためには致し方ない。。
許せる範囲です。

プラセンタエキスは豚由来です。

 

またその他、基本的にペット用に
こだわらずとも人用のものを代用しても
問題ありません。
用量だけ少なめに換算すれば大丈夫です。
飼い主さんがプラセンタを愛用されて
いるのでしたら愛猫さんとシェアする
のもいいと思います。

 

『プラセンタサプリの副作用について』

プラセンタサプリは健康補助食品
ですので、薬剤に認められるような
副作用の心配は基本的にはありません。

ただ、希に食物アレルギーのような反応
が現れる可能性があるとされています。

 

<猫の慢性腎不全とプラセンタサプリについて>

 

プラセンタサプリについては
そのさまざまな効果で人でも人気が
高いです。

 

ペット業界においても少しずつ
その効果は認知され、広まってきて
いるように思います。

 

ただ、現段階では実際の有効性については
曖昧な部分も多く、特に猫の腎不全に対し
ては、未知の分野とも言えます。

 

もちろん、人の医療を追うように
動物医療も進歩してきてますので、
近い将来、猫の慢性腎不全においても
プラセンタサプリの有用性が実証される
日がくるかもしれません。

 

ただ、現状では猫の腎不全に
プラセンタサプリを与えるのであれば
オメガ3系脂肪酸や乳酸菌のサプリの
方がいいかなと思います。

猫の腎不全にオメガ3脂肪酸の効果は?血流改善と腎臓の関係性!

 

もちろん、プラセンタの摂取も
できればそれにこしたことはないとは
思いますが、プラセンタは比較的
高価ですし、もし限りある予算の中で
何らかのサプリをと考えるのであれば
私だったらオメガ3か乳酸菌にするかな
と思います。あくまでも個人的意見です。

 

また、慢性腎不全で一番大事なのは
基本の治療をしっかりと継続することです。

 

少しでも病状を良くしたい、進行を
抑制したいとなると色々とサプリなどを
検討してしまうのは当然だと思います。

 

ただ、あくまでもサプリは補助的に
与えるものであって、基本は治療です
からそこを忘れないようにしてくださいね。

 

長くなってしまいましたが・・
早く動物医療でもEGFの遺伝子治療、
再生医療などが行えるようになるといいですね。。

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