口内炎

猫の口内炎が幹細胞治療で完治の可能性も?方法や治療費など!

 

猫特有の難治性口内炎は、
激しい痛みを伴い、食事はおろか
水を飲むことすら苦痛になるほど
辛い病気です。

 

そして難治性というとおり、
治療しても治りづらく、慢性的に
痛みを抱え続けることが多いのです。

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原因もはっきりとは分からないため、
症状(痛み)の軽減のための対処療法が
治療のメインとなっていますが、全抜歯
(全部の歯を抜く)を行うことで完治する
可能性もあります。

 

ただ、全抜歯には全身麻酔が必要に
なるため、猫さんの体の状態によっては
行うことができないこともあります。
また、全抜歯を行っても治らないことも
あります。

 

全抜歯は、いわゆる最後の治療とも
言える処置ですから、それで治らない
場合には、もう手の施しようがないと
言えます。
その後は痛みと炎症を抑えるための
ステロイド投与がメインとなります。

 

ただ、ステロイドは副作用のリスクも
高く、長期に渡っての使用はできない薬剤です。

猫の口内炎の治療!ステロイドの効果や副作用について!

 

しかし、動物医療も目覚しく進歩して
います。

 

全抜歯を行っても治らなかった
難治性の口内炎にも効果が期待でき、
実際に良い効果が出ているという臨床
報告が増えてきている治療法があります。

 

それが、肝細胞治療と言う再生医療
の一種です。

 

肝細胞治療は動物医療では、
従来の治療では完治が難しい病気、
犬の椎間板ヘルニア変形性脊椎症
自己免疫疾患炎症性腸疾患などで
行われるようになってきています。

 

また、猫では宿命とも言われる
慢性腎不全に対しても治療が試みられる
ようになってきています。

 

そして、猫の難治性の口内炎です。

幹細胞は、炎症や損傷を起こした部位に
集まるという性質があり、また人も含め
動物が持つ自己修復機能を担っている細胞です。

 

この働きによって、口内炎の炎症を
抑え、悪くなった組織の再生が行われ、
症状の改善が期待できるのです。

 

幹細胞治療に対する論文によると、
全抜歯や免疫抑制剤などでも効果が
なかった口内炎で幹細胞治療を行った
ところ(2回投与)、約70%で回復が見られたとのことです。

 

<幹細胞療法とは>

 

幹細胞治療は、 幹細胞または幹細胞から
分化誘導(求める細胞を作製)させた細胞
を用いて、ダメージを受けた体の細胞や
組織を修復、または再生したりする治療方法です。

~幹細胞~
自ら増殖する能力、また特定の働きを
する細胞に分化する能力とを合わせ
持つ細胞のこと。

 

この幹細胞を採取し、培養、増殖させた
ものを投与するという治療になります。

 

そして、現在、動物医療で実施されて
いる肝細胞治療に用いられているのが、
脂肪幹細胞(脂肪由来間葉系幹細胞)と
言われる、皮下脂肪内に存在する幹細胞です。

 

この脂肪幹細胞は、他の組織幹細胞の
中でも採取が簡単であり、また組織量も
豊富に存在するため、実用化されやすく
効果も期待できるものです。

 

<幹細胞治療の方法>

 

脂肪幹細胞治療には、

*自家細胞
(自分の体から採取した肝細胞を使う)

*他家細胞
(他猫から採取した肝細胞を使う)

の方法があります。

 

『自家細胞による幹細胞治療』

猫の皮下の脂肪組織を約1gほど採取
(一般的には大腿部=太ももから採取)します。

 

その採取した脂肪を特殊な酵素液で
分解して幹細胞を分離させます。

 

分離した幹細胞を専用の容器で
約2週間~20日間かけて培養し、細胞の
数を増やします。

 

それを点滴や注射によって体内に
投与します。(期間を空けて数回に分けて
投与します)

 

脂肪の採取時に全身麻酔もしくは、
軽い鎮静処置(または局所麻酔)が必要に
なります。(所要時間は30~40分程度)

 

幹細胞の投与時には、麻酔は必要
ありませんが30分~1時間程度かかり、
また投与後も観察が必要なため、
一時的な入院となります。

 

『他家細胞による幹細胞治療』

麻酔がかけられない・・など脂肪の
採取が難しい場合などは、他猫から
採取した肝細胞を使います。

 

幹細胞治療を行う動物病院の多くは、
ドナーより採取した肝細胞を凍結保存
しているので、治療を受ける側はそれを
そのまま投与することが可能です。

投与法は同様になります。

 

幹細胞治療を受ける猫は何らかの
病気を抱えているため、全身麻酔は
リスクが高いですので、他家細胞による
治療を行うことが多いです。

 

投与回数は病院にもよりますが、
一般的には週に1回ずつで3~4回程度
投与になることが多いです。

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<幹細胞治療の副作用について>

 

幹細胞治療は、体への負担も少なく、
副作用のリスクも低い治療法ですが、
投与後に軽微な副作用(軽い発熱や
食欲不振など)が起こる可能性はあります。

 

ただし、これらは一時的なもので
重大な副作用や健康被害などの報告
もなく、安全性は高いとされています。

 

ただ、自家細胞を用いる場合には、
採取の際に麻酔や鎮静処置が必要に
なるため、少なからずそれらのリスク
は伴います。

猫の口内炎に効果的な乳酸菌は?口腔粘膜に効能が高いサプリ!

 

<幹細胞治療の費用について>

 

幹細胞治療の費用は、動物病院によって
も異なります。
また自家細胞か他家細胞か、投与回数
などによっても少し変わってきますが、
平均的な相場では、かかる費用全般で
200,000円~となります。

 

肝細胞治療を行うためには、細胞を
培養するための機器が必要になり、
また機器は高価なため、まだ実施して
いる病院は少ないです。

 

ただ、今後さらにさまざまな症例に
対して臨床応用が進められていくと
思いますし必要性は増していきます。

 

そうなってくると、専用の機材を持つ
病院にて分離培養が終わった幹細胞
を他病院に回す・・というようなこと
も実施されるようになるのではないかと
思います。

 

そうして多くの病院で受けられる
ようになるとありがたいですね。

 

ただ、ネックは費用の高さですが・・
症例が増えてくれば費用もそれなりに
安くなってくる可能性はあります。

 

費用の高さ、受けられる動物病院の
少なさ・・などから幹細胞治療は
まだまだ現実的な治療とは言えない
かもしれませんが、今後に期待したいですね。

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