腎不全、腎臓病

猫の慢性腎不全の冬の管理について!体調の変化や注意点など!

 

寒くなってくると、人でも
風邪をひいたり、乾燥によって喉が
痛くなったり、肌トラブルも増えたり
と色々不調が多くなりますよね。

 

猫も同じです。
気温の低下や乾燥、またそれに伴う
行動変化などから、冬場は病気になり
やすくなったり、また悪化しやすい時期
となります。

スポンサーリンク


特に冬場には、猫の代表的な病気のうち、

*カリシウイルス感染症(猫カゼ)
*ウイルス性鼻気管炎(猫カゼ)
*尿路結石(膀胱炎など)
*慢性腎不全

などの発症や悪化が多くなります。

 

ですから、これらの病気がある子や
以前にかかったことがある子などは
要注意です。

 

特に慢性腎不全では『悪化=進行』
となり、それが寿命に関わってきます
ので、なるべく防がなければなりません。

 

こちらでは、猫の慢性腎不全が冬場に
悪化しやすい原因、冬場の管理法や
注意点などをまとめてみましたので参考
にしてください。

 

<冬に慢性腎不全が悪化する原因と注意点>

 

秋から冬にかけ、気温が低下してくる
時期には、以下のような要因によって
腎不全の悪化が起こりやすくなります。

 

【血圧の上昇】

猫が冬場に丸く体を縮こませるのは、
熱の発散を防ぎ、体温を維持するため
ですが、体は寒さを感じると体温の発散
を防ごうとして血管が収縮し、血圧が
上昇します。

 

慢性腎不全では合併症として高血圧に
なることが多いですが、高血圧状態が続く
と腎不全の悪化、進行を早めることになり
ますので降圧剤など血圧の管理がとても
重要になっています。

 

気温低下に伴う体の変化によって
それ以上高血圧になりやすい状況という
のは極力防ぎたいのです。

猫の慢性腎不全!高血圧の症状や治療と降圧剤の使用,測定など!

 

【血流の悪化】

身体が冷えると、神経の作用で
腎臓の血管が収縮し、血流が悪くなります。

 

腎臓は体内の臓器の中で最も血流量
が多い臓器で、腎臓の働きには豊富な
血流が欠かせません。(腎臓は毛細血管
の塊とも言えます)

 

ですから、気温が下がり、体が冷えて
腎臓の血流が悪くなるということは、
腎臓をさらに悪くさせてしまうのです。

猫の腎不全にオメガ3脂肪酸の効果は?血流改善と腎臓の関係性!

 

【飲水量の低下】

人でもそうですが、猫も冬場には
飲水量が減ります。

寒いからコタツから出たくない、
動きたくない、動かないから喉が
乾かない、飲み水が冷たいからイヤ、
など理由はさまざまですが・・

 

飲水量が減るとオシッコの量も減ります。

腎不全では、体内の毒素を濃縮して
オシッコにする機能が落ちるため、
たくさんのオシッコを出すことで
老廃物を排泄します。
(皮下輸液などはそのためです。)

 

そのための尿量が不足すると血液中に
老廃物が溜まっていき、尿毒症が進行します。

 

ですから、なるべく水分は多く摂取
させる必要があるので、冬場に飲水量
が減るのは良くありません。

スポンサー リンク


<冬に腎不全を悪化させないための管理>

 

『冷えは腎臓の大敵です』

上記に挙げたような理由から、
寒い時期、冬場には腎不全が悪化
する要因が多くなるため、それらに
対するケアを行うことが大事になります。

 

【気温・湿度の管理】

気温低下、寒さによる体の反応で、
血圧が上がりやすくなったり、血流が
悪くなり、これが腎臓にさらに悪影響
となりますので、室内の気温や湿度を
適切に管理してあげる必要があります。

 

普通であれば猫は冬場には暖かい場所、
心地よい場所を見つけそこで過ごします
し、もし寒い状況でも体の熱を逃さない
ように体を丸めて体温調節をします。

 

ただ、慢性腎不全になると自律神経障害
を起こしやすく、体温調節が難しく
なります。
さらに、腎不全も進行に伴い低体温に
なっていきます。

 

そのため、なるべく室内(猫の行動範囲)
の気温、湿度は一定に保って温度変化に
よる寒さを感じないようにしてあげる
のが望ましいです。

 

猫の種類や個体差にもよりますが、
猫が快適に感じる気温は、20~28℃
と幅広いです。湿度は50~60%

 

という季節、慢性腎不全という病気、
おそらくは高齢という状況で考えると
25~28℃が好ましいと言えます。
湿度は50~60%で大丈夫です。

 

その室温の中で、ある程度自由に
動ける状態であれば心配はいりません
ので、猫さんが好んで寝ている場所
などでは、毛布など、また場合によっては
ヒーターなどを設置してあげてもいいです。
(特に床に近く温度が低い場所の場合)

 

寝たきりなどになっていない限り、
暑ければ移動しますし、心地良いと
感じる状態のところで落ち着くはずです。

 

前述したように個体差がありますし、
室内環境や飼育状況にもよりますので
猫さんの様子を見ながら、温度は調整
してあげるといいと思いますが、元々
人より体温が高い猫ですから、人が少し
暑いと感じるくらいが腎不全の猫さん
では丁度良いです。

 

ただ、人と共に暮らす空間ですから
人でもある程度大丈夫な温度で
尚且つ、猫さん用にさらに温かい場所
を作っておいてあげると気温差による
体への悪影響を最小限に防ぐことが
できるのです。

 

【飲み水について】

腎不全は初期では水を多く飲み
オシッコを多くする多飲多尿となりますが、
進行に伴い、多飲はなくなってきます。

 

冬場は飲水量もさらに減るため、
まだ皮下輸液などをしていない場合
には、尿毒症の進行が心配になります。

 

猫になるべくお水を多く飲ませるには、
循環式の給水器などがオススメですが、
それでも冬場は飲水量は減るのが普通です。

 

ですから、なるべくお水を飲みやすく
する環境を作りましょう。

*飲水スポットを増やす

*猫が寝ている場所の近くにも設置

*ぬるま湯を与えてみる

などです。

 

冬場はどうしても猫は動きが鈍くなり、
温かい寝場所から動くのが億劫になり
水を飲みに行くのも我慢するようになります。

 

また、水の冷たさによっても
嫌がる子も多いです。
冷たい水を飲んで体が冷えるのを
嫌う場合もあります。

 

ですから、あまり動かなくても飲みに
行ける場所にいくつか飲水スポット
を用意する。
また食後などお水を飲むタイミングで
少し温めたお水を出してみる。
(人肌より少し温かいくらい)

 

個体差もありますが、少し温かい
お水の方が飲みやすく好む子も多いです。

 

ちなみにウチの猫はお風呂の
40℃のお湯をガブガブ飲むのが好きです。
また、給水器を洗ってセットするとき
にあえてお湯を入れてあげると喜んで
飲みます。(じきに冷たくなりますが)

 

前述した25~28℃程度の室温に
置いてあるお水であればそこまで
冷えたお水にはなりませんが、循環式
の給水器のお水は結構冷たくなります。

 

猫さんの好みにもよりますので、
様子を見ながら色々工夫してみてください。

 

また、水分摂取量を増やすのには
フードをウェットタイプにするという
方法もありますが、療法食を食べて
いる場合などは、種類が限られてきます。

 

【皮下輸液について】

慢性腎不全では、自宅にて皮下点滴を
行う場合も多いです。

 

皮下輸液の量はその子の体重や体の
状態などによって指示が出ていると
思いますが、冬場に飲水量が減っている
ときなどは、少し量を増やした方が良い
場合もありますので、かかりつけ医に
相談してみましょう。

 

また、皮下輸液には一般的に生理食塩水
が使われますが、その輸液を冷たいまま
入れると体が冷えます。

 

ですからできれば少し温めたものを
入れてあげるといいです。
人肌~人肌より少し温かいくらい。
レンジでチンで大丈夫です。
(輸液バッグごと、またシリンジごと)
温めても生理食塩水の性質に問題は
ありません。

 

ただし、生理食塩水以外に何らかの
薬剤などが混ぜてある場合などは
必ずかかりつけ医に確認してください。

猫の腎不全の治療!皮下点滴(輸液)の量や頻度、効果とは?

 

<まとめ>

 

人もそうですが、冬場の寒い時期に
なると血圧の上昇などから脳梗塞
心筋梗塞心不全などが増えます。

 

冬の寒さは循環器系(血管や血液を循環
させる役割をする心臓など)には特に
注意が必要なのです。

 

冬と高血圧と心臓病はセットになって
いるようなものです。

 

そして猫の腎不全では、心臓にも負担
がかかってきますので進行に伴い、
合併症として『心不全』も起こります。

 

そのため、猫の慢性腎不全の直接の
死因は、心不全ということも多いです。

 

ですから、慢性腎不全の猫さんは
それでなくても心臓にリスクを抱えて
いる状態、また血圧も高い場合が多い
ですから、冬の寒さは危険なのです。
特にステージが高い(3~4)場合には
注意が必要です。

 

腎不全の悪化、また突然死を防ぐため
にも冬場は気温差に注意し、温かく
しておいてあげましょう。

スポンサーリンク

あなたにオススメ記事

関連記事

  1. 猫の腎不全!遺伝によって起こる腎臓病の多発性嚢胞腎とは?
  2. 猫の慢性腎不全と甲状腺機能亢進症が併発する原因や治療など!
  3. 猫の慢性腎不全と口内炎!痛み止めや治療薬と対処法など!
  4. 猫の腎不全にプラセンタは効果ある?サプリの選び方など!
  5. 猫の慢性腎不全の中期!症状や体の状態、治療や経過について!
  6. 猫の腎不全に痛みはあるの?腎臓機能低下による体の状態は?
  7. 猫の慢性腎不全(5)末期の症状や自宅での看取りについて!
  8. 猫の腎不全の治療!皮下点滴(輸液)の量や頻度、効果とは?
  9.  

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

猫のイベント情報

猫の飼育について

猫カフェ・保護猫カフェ

猫の雑学

猫の病気・治療費

キャットフードについて

猫の皮膚の病気

ピックアップ記事

わが家の女王猫たち

猫の島

症状から見る猫の病気

獣医さんについて

診療費について

猫のニュース・エンタメ(国内)

猫専門病院

猫の体のしくみ

猫用品・便利グッズ

話題の人気猫たち

猫の種類

PAGE TOP