骨や関節の病気

猫の痛みのガイドライン~愛猫の関節炎の兆候を見逃さない!

 

愛猫の痛みを見抜く・・

痛い痛いと騒ぐ人間に比べ、
猫は痛みがあってもじっと耐え、
痛いだ~辛いだ~と訴えることは
しませんし、そんな素振りも見せません。

 

だから、猫は痛みに強いんだ・・
などと思われがちですが、猫だって
痛いものは痛い!

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ただ・・

痛くたって誰も助けてくれない。
痛くたってエサを捕らなきゃいけない。
生きていかなきゃいけない。
弱みを見せたら狙われる、殺られる。

 

群れを作らず単独生活をする猫には、
この本能があるため、痛みを隠すのです。

 

人間社会で人に寄り添って暮らす
ようになってもなお猫はこの本能を
持ち続け、飼い主にでさえ弱みを
見せることはありません。
それどころか、隠すのがとても上手なのです。

 

飯よこせ~~っと訴えたり、
遊べ~っと自己アピールすることは
あっても、体の痛みや不調はアピールして
くれないのです。

 

そう考えると動物の生き抜くための
『危険を回避する本能』というのは、
すごいものだな~っと思いますね。

猫の座り方がおかしいのは病気の可能性も!考えられる原因は?

でも愛猫は大事な家族です。
いつまでも元気で長生きしてほしいのです。

 

病気にさせたくないのです。
もし病気なら早く治してあげたいのです。

 

でも隠してしまう・・
だったら見抜いてやる!
早く痛みや不調を発見して治療して
楽にしてあげる!

 

それが一緒に暮らす家族としての
責任、そして『愛』ではないでしょうか!

 

っというわけで、今回は多くの猫さんが
患っているとされる『関節炎』の痛み
を見抜くための観察ポイントについてです。

 

猫の痛みの専門家として名高い
整形外科分野の権威、ノースカロライナ
州立大学のダンカン・ラッセル教授が作成
された『猫に運動の問題や痛みがあるかを判定』
するために飼い主が簡単に確認できるガイド
ラインに沿って、分かりやすくまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<猫の関節炎について>

 

猫の関節炎は、高齢の猫だけでなく
若い猫でも見られる病気です。

 

関節炎と言うと、命に関わる病気
ではなく、どちらかと言うと軽い
イメージの病気に捉えられがちですが・・

関節炎は『消耗性疾患』です。

消耗性疾患とは、がんや慢性感染疾患の
ように、全身性の強い消耗を伴う慢性疾患のことです。

 

つまり、関節炎を抱えているという
ことは、それによって慢性的に体力や
抵抗力(免疫力)が落ちている状態なのです。

 

抵抗力(免疫力)が低下すると
どういうことが起きるか・・
分かりますよね。。
さまざまな病気のリスクが高くなります。
そして悪化しやすくなったり、また回復に
時間がかかったりします。

 

たかが関節炎・・?
されど関節炎・・

関節炎を患うことによって、愛猫の
全身に悪影響を及ぼしてしまうのです!

恐ろしいことです!

 

猫の関節炎は、

*関節の炎症(腫れや痛み)

*関節軟骨の弱体化、劣化
(骨の関節面を覆っている、強靭で弾力性のある組織。)

*関節軟部組織の変化
(腱、靭帯、筋膜、皮膚、脂肪組織など)

*骨の変化、変形

*新しい骨の再生
(不必要な場所での新しい骨生成=骨棘)

などによって引き起こされ、
痛みはこれらの状態すべてから生み出されます。

 

そして、2歳の若い猫でも関節炎を
患う可能性があり、さらに12歳以上の
猫の90%が関節炎に冒されている
アメリカの臨床データで報告されています。

 

ちなみに、関節炎の発症、悪化には
少なからず食事の栄養素の摂取状況も
影響しています。

 

アメリカは日本に比べ、ペット先進国
ですから、キャットフードに関しても
その基準は厳しく、その分、品質の
良いフードばかりです。

 

ペット後進国の日本は、近年少しずつ
ペットフードの安全基準などが見直されて
きていますが、それでもかなり曖昧であり、
今でも品質の悪いキャットフードが多く
出回っているのが現状です。

 

つまり、そのような食生活を強いられて
きている日本の猫は、アメリカの猫たち
に比べ、もっと若いうちから関節炎を発症
している子が多いとも考えられるのです。

 

昔は、極度の栄養不良が原因と思われる
『くる病(骨軟化症)』の猫さんとかも
多かったんですよ・・
そのくらいキャットフードの質が
悪かったんですね。
また、ねこまんまが主食にされていた
時代もありますしね。。

 

さすがに今はそこまでひどいフードは
少なくなってきていますし、ねこまんま
もほぼ絶滅(?)してるようですが笑

 

そして、関節炎を継続的に患っていても
猫はその痛みを表に出すことはしないのです。。

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<猫が関節炎を患っているかを見抜く方法>

 

『1』高い所からの飛び方

以前は、テーブルやベッドなどから
ダイレクトにジャンプしていたのに
ゆっくり歩いて降りていたり・・
また、飛ぶ前に飛ぶことを戸惑って
いたり・・

このような状態が見られるときには、
高い場所からの着地の際に痛みが生じて
いることが考えられ、関節炎の兆候が
疑われます。

 

若かったときに、高い場所にどのように
飛び乗って降りていたかを思い出し、
比べてみましょう。

 

痛む関節をなるべく使わないように、
途中の段差などの助けを借りて移動
していないか?などを良く観察することです。

 

『2』階段の上り方

若いときには、階段を駆け上がるのに
躊躇はなく、勢いもありますが、
歳を取ってくると、用心深くなり移動も
ゆっくりになります。

 

登りながら休んでいたり、うさぎ跳び
のような感じ(後ろ足を揃えてひょっこり
ひょっこり・・)で恐る恐る上っている
場合は、関節に痛みがあるのかもしれません。

 

『3』遊び方

猫じゃらしや、オモチャを追っかける
など猫の遊びは全身を使ってハッスル
するのが普通ですが・・

以前のように遊ばなくなった場合は、
関節に痛みがあって遊ばなくなって
いるのかもしれません。

 

遊んでもすぐにやめたり、疲れやすい
感じが見られないか観察しましょう。

 

『4』トイレ(排泄)

関節炎になると、しゃがむ時に
痛みが出るため、我慢して膀胱炎に
なったり、粗相(不適切な場所での排尿)
したりということが増えることがあります。

 

猫は、泌尿器疾患や不適切排尿が
多く、その原因もいろいろですが、
その一つが関節炎の痛みによるもの
という可能性もあるということを頭に
入れておきましょう。

 

『5』外見

関節炎になると、寝てばかりで
グルーミングもあまりしなくなる
ため、毛玉や抜け毛が増えたり、
汚れの付着が目立ったりと・・
全体的に清潔感がなくなり、毛が
ボサボサといった感じに見えます。

 

『6』態度

関節に痛みがあると、撫でられる時
に嫌がったり、攻撃的になって噛んだり
唸ったりすることがあります。

 

また、人や周りに無関心になったり、
同居動物との交流を避けたりするように
なります。(社会性の低下)

 

いかがでしょう・・
何か気付くことはありませんか??

 

そうです。

これらのほとんどは、ただ単に歳を
取ったから・・いわゆる老化現象だと
思われている変化なのです。

 

病気ではなく、加齢による衰え・・
おそらくそう思われている方がほとんどでしょう。

 

歳を取れば、体のあちこちにガタが
でてきて不調が増えてくる・・
というのは人でもそうですし、それが
歳を取るということですね。

 

ですから、そういった意味では関節炎
も老化現象の中の一つと言えなくは
ないのかもしれません。

 

しかし、関節炎では痛みを抱えています。

人より身体能力も高く、激しい動きを
する猫が普通の動きができなくなる
ほどの痛みです。

 

そして、関節炎は生涯続く病気です。
放置すれば、一生涯痛みを抱えたまま
過ごすことになります。
また当然、悪化しますから痛みは増し、
痛みの箇所も増えていきます。

 

これは、猫のクオリティオブライフ
(生活の質)を著しく低下させるだけ
でなく、痛みを抱え続けるストレス
から、免疫力の低下を招き、他の病気
にかかりやすくなってしまうリスクを
高めることになるのです。

 

痛みを抱え続けているだけでも
可哀想なのに、それを隠し続けて
生活しているの?と思うとなんだか
私は泣けてきます。。

 

だから!
飼い主さんは、猫の関節炎の兆候に
早く気付いてあげ、適切な治療を
受けさせてあげないといけません。

 

関節炎は完治できる病気では
ありませんが、適切な治療を行うことで
痛みを取り除いてあげたり、和らげて
あげたり、また悪化を防ぐことで、猫さん
のストレスを減らし、楽に生活させて
あげることができます。

猫の関節炎の対策や予防に!おすすめサプリと成分や効果など!

 

<関節炎の兆候が見られたら>

 

飼い主さんは、早期に愛猫の関節炎の
サインに気付いてあげることが大事です。
長い間、痛みが放置されるとその後の
治療や管理が難しくなります。

 

ですから、上記に挙げたような兆候が
見られたら、早めに動物病院に連れていき、
適切な診断を受けましょう。

 

年齢にもよりますが、中~高齢になって
くると、同じような異変が見られる
病気も色々とありますので、他の病気
の可能性をチェック、また除外していく
必要があります。

 

自宅で見られた異変(兆候)を詳しく説明
しましょう。
他、病気の可能性も含め、血液検査
とレントゲンで診断が付くと思います。

 

基本的に、動物病院では猫の痛みの
診断というのは難しいため、関節炎は
見逃されやすいのですが、そこは
飼い主さんが、見つけた兆候をしっかり
と説明し、十分な検査をお願いします!
と伝えることで適切な検査と診断が
なされるはずです。

 

そして、もし関節炎と診断されたら
症状に応じて、痛みの緩和と進行を
防ぐ治療を行うことが大事です。

猫の関節炎の治療!痛み止め薬(ステロイド他)やレーザーの効果など!

高齢だから・・ではなく、
高齢だからこそ・・残りの生涯を
楽にのほほんと暮らさせてあげたいですよね。。

 

また、まだ若くしてもすでに関節炎を
患っている可能性も高いです。

 

特に、スコティッシュフォールドや
マンチカン、アメリカンカールなど
先天性で骨形成に奇形がある猫さん
などは、注意しましょう。

 

これらの猫さんは、食事管理を徹底
(良質なプレミアムフード)、また
関節ケアのサプリメントなどを摂取
するなど予防を心がけることも大事
だと思います。

 

愛猫の痛みに気付いてあげられるのは
共に暮らす飼い主さんだけです!
見逃さないようにしましょう!

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  4.  

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