腎不全、腎臓病

猫の腎不全と脱毛の関連性!他の病気との見分け方や対処法など!

 

猫の腎不全は、腎臓の機能が低下
することによって、さまざまな
症状が現れます。

 

血液検査によって分かる異常もあれば
表面的に現れる異変もあります。

 

定期的な検査を受けていない限り、
多くの場合には、表面的に現れる
異変や行動の変化などによって飼い主
さんが気付く場合がほとんどです。

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一般的に分かりやすい症状として
挙げられるのは、

*食欲不振
*多飲多尿
*嘔吐
*元気消失
*体重減少

などですが、他症状として『脱毛』
があります。

 

猫はもともと抜け毛が多く、一年中
抜けているイメージのため、多少
抜け毛が多くなってもあまり気にしない
場合も多いです。

 

また、自分でグルーミングをして
抜け毛のケアするので、こまめに
ブラッシングなどのケアをして
あげたり、頻繁に触れ合っていないと
すぐには分かりにくいこともあります。

 

ただ、通常の抜け毛と異なり、
病気に関連する抜け毛の場合は、
毛がショボショボになったり、
部分的にハゲたり、生え変わって
こなかったりと明らかに普通ではない
脱毛や薄毛の状態になります。

 

そして、腎不全でも病的な脱毛が
見られることがあります。
(進行具合にもよります。)

 

腎不全の猫さんの脱毛が気になる・・
これは腎臓の影響?
それとも違う病気?・・

 

こちらでは、猫の腎不全と脱毛の
関連性や対処法、他の原因による脱毛
との違いなどについてまとめてみました
ので参考にしてください。

 

<腎不全と脱毛>

 

猫の脱毛が起こる原因は、さまざま
ありますが、大きく分けて

*外的要因
(皮膚の細菌感染や真菌、寄生虫など)

*内的要因
(内臓疾患やホルモン分泌異常など)

があります。

 

腎不全の場合は内臓疾患ですので、
内的要因として脱毛が起こります。

 

そして、腎不全による脱毛には、主に

*尿毒素
*貧血
*ホルモン異常

が関連しています。

 

『尿毒素』

腎臓の機能が低下すると、通常は
体外に排泄される老廃物(尿毒素)が
体内、血液中に残ってしまいます。

 

猫の被毛は、毛乳頭から血液や栄養
をもらって成長しています。

 

この血液に尿毒素が含まれることで
毛乳頭からの栄養供給に悪影響
与えるため、健全な毛の成長を
妨げ、脱毛を起こしてしまいます。

 

『貧血』

腎臓にはさまざまな働きがあり、
その一つがエリスロポエチンという
造血ホルモンを分泌し、 赤血球を
作るよう骨髄に働きかけています。

 

腎機能が低下するとエリスロポエチン
の分泌も低下するため、赤血球が減り、
貧血になります。

猫の慢性腎不全に伴う貧血の原因や症状、治療法は?

貧血になると、それだけ毛乳頭に
行く血液の量も減ってしまうため
被毛は栄養不足になり、発毛の妨げ、
また抜け毛につながります。

 

『ホルモン異常』

高齢の猫さんの慢性腎不全では、
併発していることが多いのが
『甲状腺機能亢進症』です。

 

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモン
の過剰分泌によって起こりますが、
このホルモン分泌異常によっても
脱毛(内分泌性脱毛)を起こすことがあります。

 

甲状腺ホルモンは一般の血液検査
には含まれていないことが多いため、
見逃されることもあります。

 

また、検査の値で異常が出なくとも
すでに発症していることがある病気です
ので診断は難しいと言えます。

猫の慢性腎不全と甲状腺機能亢進症が併発する原因や治療など!

 

<腎不全関連以外の脱毛の可能性と見極め>

 

腎不全などの内臓疾患からの脱毛は
基本的に全身に同様の症状が現れ
ますので、部分的にハゲができるよう
な脱毛症状ではなく、全体的に抜け毛
が増え、薄くなるイメージです。

 

ただ、もともと毛の薄い(少ない)
場所(お腹周りや頭部、耳の周囲など)
では、ハゲのように見えてしまうこと
もあるかもしれません。

 

また、甲状腺ホルモンなど
内分泌ホルモン異常が原因の脱毛の
場合には、部分的な広範囲の脱毛
左右対称の脱毛などが見られます。

 

ですが、これらの内的要因からの
脱毛の場合には、基本的に痒みなどは
ありませんので猫さんが抜け毛や脱毛
部位を気にする素振りは見られません。

 

痒みや赤み、猫さんが気にして
引っ掻くなどが見られる脱毛の場合には、
外的要因、もしくは内的要因からの
二次感染などの場合です。

 

また、腎不全では全身の状態に
悪影響を与え、抵抗力が落ちますので、
細菌や真菌などの皮膚疾患にかかりやすく
なってしまいます。

 

ですから、まずは猫さんの様子を観察
しながら、全身の状態をチェックする
ことが大事です。

 

外的要因の皮膚疾患の場合には、
早めに治療してあげないと痒みや
痛みを抱えているとさらにストレス
となり、腎不全の悪化が心配されます。

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<腎不全の脱毛の対処法>

 

腎不全に関連する脱毛の場合、
腎機能の低下が与える全身への影響
が原因となっていますので、残念
ながら脱毛に対する治療というのは
難しいです。

 

また、腎不全自体が治る病気では
ありません。

 

ですが、

*尿毒素の体外への排泄の補助
(輸液や活性炭などの投薬)

*貧血治療のホルモン注射
(エリスロポエチン療法)

などの治療で、腎機能の補助をし、
体の尿毒素を減らしたり、少しでも
貧血を改善、良い状態を保つことが
できれば抜け毛などを減らすことも可能です。

 

要は、腎不全ながらもその時に
必要な適切な治療をすることで、
なるべく、全身を良い状態に保つこと
で、腎不全はもちろん脱毛症状の進行を
防ぐこともできるのです。

 

『自宅でできること』

腎不全から起きる脱毛はある程度は
しょうがないことですが・・
気になる場合には、サプリメントの
摂取を検討してみてもいいと思います。

 

これは皮膚や被毛のためのサプリと
いうより、腎不全にも効果が期待できる
ような『オメガ3』や免疫力を高める
『アガリクス』などの摂取がオススメです。

猫の腎不全にオメガ3脂肪酸の効果は?血流改善と腎臓の関係性!

 

そして、抜け毛が増えている状態の
ときには、こまめにブラッシングを
して抜け毛を除去してあげましょう。

 

抜け毛が多いときにセルフグルーミング
をすると胃の中に毛玉が溜まりやすく
なり、嘔吐や便秘を起こしやすく
なり、体力を消耗させてしまいます。
(腎不全にも悪影響となります)

 

また、腎不全の進行や加齢に伴い、
グルーミングは減ってきますので、
代わりに飼い主さんがしっかりとケア
してあげる必要があります。

 

その他、前述したように皮膚疾患に
かかりやすくなりますので、こまめ
に皮膚と被毛の状態をチェックしてあげましょう。

 

脱毛だけでなく、腎不全によって
起こるさまざまな症状を軽減させて
なるべく長く元気で生活させてあげたい
ですね。

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