猫の関節炎の治療!痛み止め薬(ステロイド他)やレーザーの効果など!

猫は実はとても関節炎が多く、
飼い主さんが気付かない間にも
関節炎を発症している可能性が高いです。

 

人では関節炎というと高齢の方に多い
イメージがありますが、猫でももちろん
高齢になるにつれて増加してくるのですが
若くしても関節炎になっている場合が多い
というのはちょっと驚きだと思います。

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猫の関節炎は4歳以下でも3割の猫さんが、
そして5~10歳では5割を超え、11歳以上
ではまさに9割超えの猫さんが患っている
とされています。

 

特に猫は三次元のダイナミックな動きを
するため、関節にかかる負担も大きく
なるわけですから当然と言えば当然なの
かもしれませんね。

 

動かないで寝てばっかり・・
高いところにも登らなくなって・・

もう歳だからしょうがないね~

・・なんて思ってしまいがちですが、
それは年齢による体力や運動能力の衰え
(老化現象)ではなく、実は関節炎の痛みに
よるものかもしれないわけです。
(その可能性が高いのです。)

 

また、若くしても関節炎になってしまって
いると常に痛みを抱えている状態であり、
当然それは加齢と共に悪化していくわけ
です。

 

ですから、できるものなら早めに治療を
して痛みを軽減させ、また悪化を防いで
あげる必要があります。

 

こちらでは、猫の関節炎の原因や症状、
治療法などについてまとめてみましたので
参考にしてください。

 

<猫の関節炎の原因>

 

猫の関節炎は『変形性関節症』とも
呼ばれていますが、気付かないうちに
少しずつ関節の中で生じる異変によって
進行、痛みが出現してきます。


出展:https://www.royalcanin.co.jp/

*滑膜の炎症

*軟骨の損傷(破壊)

*滑膜液の減少

*腱や筋肉、靭帯の異常

*関節包の肥厚

*新生骨(骨棘=こつきょく)の形成

などにより、関節の軟骨がだんだんと
すり減ってしまい、骨と骨が直接ぶつかり
合うことになり、関節が変形、痛みや腫れ
を伴う関節炎となります。


出展:https://www.royalcanin.co.jp/

猫の関節炎は、肩や肘、膝や股関節
などに多く起こっていて、

*肥満
(不妊手術後の体重増加など)

*加齢
(骨量や筋力低下、軟骨すり減りなど)

*栄養不足や偏り
(品質の悪いフードや子猫時の栄養不良など)

*先天性の関節形成不全
(遺伝病など)

などが要因となります。

 

特に純血種ではスコティッシュフォールド
が多く、これは遺伝性の骨形成異常が関係
しています。

猫のスコティッシュフォールドに多い遺伝病,先天性疾患とは?

ただ、関節炎自体は他種類の猫や雑種でも
多く見られますので色々な要因が関わって
いると思われます。

 

猫では生後半年程度で不妊手術を行うこと
が多く、その後に食欲が増し、肥満となる
子も非常に多いですから、急な体重増加に
よる負担も大きいですよね。

 

また、質の悪いキャットフードが多すぎる
という問題もありますね。

 

<猫の関節炎の症状>

 

猫の関節炎の分かりやすい症状と
しては、痛みによる行動の制限や人との
触れ合いを嫌がるような素振りが見られます。

 

主なものとしては以下が挙げられます。

*高い所へ上らない(ジャンプしなくなる)

*高い所から降りられない(躊躇する)

*動いたり遊んだりが減る

*人に触られたり抱っこされるのを嫌がる

*怒りっぽくなる

*グルーミングが減る

*爪とぎをしなくなる

*食欲が低下する

*寝ている時間が増える

*頻繁に鳴くようになる

*不適切な排泄行動(トイレの粗相)

 

それまで普通にジャンプしていた高所など
に上がらなくなったり、行動に躊躇が
見られたり・・などは分かりやすいです。

 

また、爪とぎやグルーミングなど猫に
とっては本能による行動も減ってきたりします。

 

さらに、痛みがあるため人に触れられる
のを嫌がったり、唸って怒ったりする
ようになることもあります。
そのため、性格が変わった?ように思われる
場合もあります。

 

食欲不振や寝る時間が増えるのは老化に
よるものや、他の病気や不調でも起きること
ですので判断は難しいですが、それプラス
前述したような行動に変化が見られるよう
なら可能性は高いと言えます。

 

犬であれば歩き方がおかしかったりと
比較的容易に分かりやすい異変が見られる
のですが、猫の場合は気をつけて観察して
いないと分かりにくいです。(体の不調を隠す動物のため)

 

また、動物病院での診察時でも、基本的に
猫は固まって動かないため、痛みの評価と
して一般的に行われる診察がしにくい、
分かりにくいというのもあります。

 

そのため、明らかに歩き方や行動に異常が
見られるときはすでに重度に進行している
ことがほとんどです。

猫が病気を隠すのはなぜ?野生の名残りからくるその理由とは!

そのようなこともあり、猫の病気として
関節炎は見過ごされることが多く、近年
になるまでそれらの研究なども行われて
こなかったたのですが・・

 

猫も犬に負けず劣らずの人気ペットと
なった今では、猫の病気に関しても
犬同様に多くの研究が行われるように
なってきました。
そして猫の多くが関節炎に罹患していると
いうことが分かってきたわけです。

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<猫の関節炎の治療法>

 

猫の関節炎では、現在のところ、
『痛みと炎症の軽減』を行う対症療法
以外に治療法がないのが現状です。

 

猫の関節炎は人の関節炎と発症メカニズム
が異なることから、有効な薬剤がまだ開発
されていません。

 

また、犬では以前から関節疾患の研究が
盛んに行われていて、有効な薬剤も発売
されていますが、残念ながら猫ではまだ
なく、開発が待たれる状況です。

そのため、猫の関節炎では、

*薬剤投与(疼痛管理や炎症の抑制)

*レーザー治療(疼痛緩和)

*サプリメント(関節の健康維持、進行予防)

などが基本となります。

 

【薬剤投与】

痛み止めや炎症止めの薬剤としては
ステロイドが有名ですが、長期投与が
できないことや副作用の問題もあることから、
関節炎などの慢性疼痛には、非ステロイド系
消炎鎮痛剤(NSAID)が使われるのが一般的です。
(状態によっては、短期的にステロイドが
使われることはあります。)

 

非ステロイド系消炎鎮痛剤にもさまざまな
タイプがありますが、猫に使用できるのは

*メロキシカム製剤
(商品名:メタカム混濁液)

*ロベナコキシム製剤
(商品名:オンシオール錠)

です。


出展:https://www.vetswan.com/


出展:https://www.albet.es/

これらの薬剤は、他の非ステロイド性
抗炎症薬に見られる消化管障害、腎毒性
などの副作用の発現が少ないという特徴
があるため、猫での長期投与も可能と
されています。

*メタカムの注射は手術後の鎮痛にも
使われる薬剤です。

 

効果について:

鎮痛効果も高く、1日1回の投与で
24時間効果が持続します。

 

元の状態にもよりますし、個体差も
ありますが、早いと投与後5日程度で
症状の軽減が見られ、平均でも2~3週間
程度で症状の改善や消失が見られることが多いです。

 

ある程度の効果が見られたらその後は、
2日に1回~3日に1回など投与量を減らし
たり、調節しながら様子を観察していく
ようになります。

 

あくまでも対処療法ですから、お薬を
完全に止めるということは難しいですが
他、サプリとの併用などでも投与量を
減らしていくことは可能です。

 

また、副作用の心配もありますので、
必ず定期的な血液検査が必要になります。

 

副作用について:

*食欲不振
*嘔吐や下痢
*元気消失
などが見られる可能性がありますが、
ほとんどの場合、一過性のもので投与を
やめれば消失します。

 

また、特に長期投与では腎臓に悪影響
及ぼす可能性があります。
(特に高齢の猫では腎不全になっている子
も多いため、投与前に腎臓の検査が必要です)

基本的には、腎不全、心臓疾患、肝炎、
消化管疾患
などがある子には投与できません。

 

【レーザー治療】

レーザー治療は、痛みや炎症を和らげる
のに有効ですので動物医療でも関節炎の
治療には良く使われます。
(関節炎の治療に使われるのは低出力レーザーです)

 

薬剤のように副作用の心配もないため、
安心、安全というのもありますね。

 

効果について:

レーザーは、鎮痛効果の他、炎症沈静、
滑膜細胞を増殖させ、関節の機能障害
を改善するなどの効果があります。

 

動物の場合、鎮痛効果については
本人が教えてくれないため分かりにくい
ところもありますが、人ではレーザー照射
直後に75%以上の鎮痛効果が認められています。

 

つまり、一度の照射でも鎮痛効果がある
わけですが、関節炎の治療としては、
定期的に継続して照射するのが望ましいです。

 

レーザーの光を患部に当てるだけなので
痛みもなく、楽に受けることができますが、
ただ、数分~程度は照射が必要でじっと
しててもらわないといけないため、大人しい
猫さんでないとちょっと難しいかもしれません。

 

猫さんの場合、動物病院に連れて行かれる
こと自体がストレスですから、あまり
神経質な子の場合には、向かない治療
とも言えますが・・そこは状況に応じて
検討する必要があると思われます。

 

また、関節炎の部位(箇所)が1~2ヶ所で
あればいいですが、複数ヶ所の場合や
特定されていない場合などでは難しいです。

 

【サプリメント】

関節炎の治療において、サプリメント
の服用は推奨されます。

 

根治できる病気ではなく、長期的な
治療が必要になるため、薬剤以外の
さまざまな対策を併用することは
治療効果を上げるためにも重要なことです。

 

その中でも、副作用の心配がなく長期的
に服用することで症状の軽減が期待できる
関節ケア用のサプリメントは飲めるので
あれば飲んでおくにこしたことはありません。

 

軽度の関節炎であればサプリメント
だけで対処できる場合もありますし、
併用することによって薬剤を減らすこと
ができる場合もあります。

また関節炎予防の対策としても有効です。

サプリについて詳しくはこちら↓

猫の関節炎の対策や予防に!おすすめサプリの成分や効果など!

 

また、食事管理も重要です。
適切な栄養補給を行いつつ、体重管理
も行う必要があります。
関節ケア対応のフードなどもあります。

関節炎の猫の食事についてはこちら↓

猫の関節炎の食事管理(キャットフード)や適切な栄養素など!

 

<その他、自宅での対処法>

 

お家では、関節炎を抱える猫さんが
なるべく負担なく行動できるように
環境を整えてあげることです。

 

主な例としては以下になります。

『高い場所の途中に踏み台を設置』

お気に入りの高い場所に行きたいけど
ジャンプを躊躇してしまう場合や、
逆に降りるときなど途中に一段踏み台
を設置してあげ、段差を少なくする
上り下りがしやすくなり、関節への負担も軽減できます。

 

『食器の高さ調節』

食器のタイプにもよりますが、
高さがない食器をそのまま床に置いている
場合、猫はしゃがんだ姿勢やお座りで腰や
首を屈めて食事をしたり水を飲んだりします。

これは、関節に負担をかけることが
あり、痛みがある場合には食事や水の
摂取がしづらくなりますし、高さがある方
が猫の体に負担をかけません。

ですから、台の上に置いたり、高さが
ある食器にするなど、なるべく無理なく
食事ができるような配慮をしてあげましょう。

『トイレ』

砂の飛び散り予防のために上から入る
タイプのトイレや入り口にある程度高さ
があるトイレなどが増えていますが、
関節炎のある猫さんでは、入り口の段差が
低く、楽に入れるトイレの方が用を足しやすいです。

 

『グルーミングや爪切り』

関節炎がある猫さんは、グルーミング
や爪とぎなどのお手入れをあまりしなく
なる傾向があります。

様子を見てそれらが減っているような
場合には、こまめにブラッシングや
爪切りをしてあげるようにしましょう。

 

『その他』

マッサージやリハビリなども有効な
場合がありますが、これらは自己判断で
やると逆効果になったり嫌がったりする
場合もありますので、これについては
獣医師に相談して指示を仰ぎましょう。

 

痛みがあるからと言って動かなくなる
のは関節炎の悪化につながりますし、
肥満の心配も出てきますから、ある程度
は体を動かす必要があります。

 

ですから、上記に挙げたような環境を
整えてあげて猫さんが自分で動きやすい
ようにしてあげることが一番大事ですね。

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