猫の腎臓が腫れる原因は?触診や超音波検査で分かる異常など!

<猫の腎臓の異常>

 

猫にとって腎臓疾患のリスクは非常に
高く、多くの猫さんが患う可能性があります。

 

加齢と共にリスクは高まりますが、
若齢での発症も珍しくありません。

 

腎臓という臓器は、少し悪くなった程度
では検査で異常を発見することが難しい
という特徴があり、そのため早期発見が
できないという怖さがあります。

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それでも今は、
猫の代表的な病気=慢性腎不全
という認識は猫を飼っておられる方は
分かってらっしゃる方がほとんどですので
少しでも早めに発見するために定期的な
健康診断などを受けられる方も増えています。

 

また、動物病院でも健診は積極的に勧めて
います。

 

基本的には血液検査や尿検査ですが、
猫の場合、腎臓は触診ができるため、
お腹(腎臓)を触ってある程度の異常は
発見することも可能です。

 

そのため、予防接種などでの受診の際や
何らかの診察のついでに聴診などと共に
外見上の診察をする上で、お腹の触診をして
腎臓をチェックすることも大事です。

 

また、猫では膀胱炎や便秘なども多いため、
それらの状態をチェックするためにもお腹
の触診は重要なのです。

 

猫は皮膚や筋肉が柔軟で伸縮性も抜群な
ため、お腹の触診がしやすいという良い面
があるのです。(犬では触診は難しいです)

 

腎臓の触診で分かるのは主に、

*腎臓が小さい(萎縮)

*腎臓が腫れてる(肥大)

*腎臓の形がいびつ

*腎臓の硬さ

*腎臓にしこり

などです。

 

ただし、触診は大人しい猫さんでないと
難しいため、暴れる子や明らかに攻撃性
がある子では不可です。
また、肥満の子でも分かりづらいです。

 

また、緊張して力んでいる状態では
触っても分かりづらいというのがあり
(基本的に病院では緊張しているのが普通)
正確には分かりませんし、病気の診断と
なるものではありません。

 

あくまでも通常の腎臓の状態とは異なる、
なんらかの異常の可能性があるというのが
分かる程度のものです。

 

また明らかな異常や大きさでなければ
分からない場合もありますし、獣医師の経験
によっても判断は分かれるところです。

 

ですから、腎臓にどんな異常があるのかを
診断するためには、超音波検査やレントゲン、
尿路造影検査など、また場合によってはCT
やMRIが必要になることもあります。

 

ただ、猫では腎臓の病気はポピュラーな
もので多くの場合、加齢に伴う腎機能低下
(慢性腎不全)であることが多いため、腎臓
そのものの治療はできず、腎不全の進行を
抑えるための対処療法となるため、血液検査
や尿検査で腎不全と診断がでれば、それ以外
に詳しく検査は行わず慢性腎不全の治療が
優先されるのが一般的です。

 

要は、腎臓の異常が分かった時点で腎機能
が低下していることが多いため、全身麻酔
が必要な検査(CT/MRI)や腎摘出などの
外科手術はできないことも多いのです・・。

 

もちろん、まだ若い猫さんや痛みなどの
症状がある場合、早期発見で腎臓の機能が
まだ大丈夫な状況であれば積極的な治療が
行われます。腎臓は2つあるので1つ摘出
しても大丈夫です。

 

こちらでは、猫の腎臓の触診や超音波、
レントゲン検査などで分かる異常(肥大や
萎縮など)や可能性のある病気について
まとめてみましたので参考にしてください。

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<腎臓の肥大や腫れている場合>

 

腎臓自体が大きくなって腫れている場合の
多くは、表面がボコボコしていたり、
ぶよぶよと膨らんでいたり、いびつな形
になっていたりしています。

 

これらの症状で疑われる主な病気は、

*多発性嚢胞腎 (たはつせいのうほうじん)

*水腎症

*腎臓腫瘍

です。

 

『多発性嚢胞腎』

遺伝性の腎臓病で腎臓小さな嚢胞が
できる病気です。
生まれつきの遺伝子の異常が原因と
されています。

 

そのため、若齢で発症しますが
初期では嚢胞は少なく小さいため、
触診では分かりません。(超音波では
診断可能な場合も)

 

年齢と共に嚢胞は増えて大きくなって
いき、腎臓そのものがボコボコとして
肥大していきます。

 

それと共に少しずつ腎臓が正常に機能
しなくなるため、腎不全となっていきます。

 

多発性嚢胞腎に有効な治療法はなく、
慢性腎不全と同様の対処療法になります。

猫の腎不全!遺伝によって起こる腎臓病の多発性嚢胞腎とは?

 

『水腎症』

水腎症は、腎臓から尿道にかけての尿路が
何らかの原因によって塞がれることで
尿が正常に流れて行かず、停滞した尿が
腎臓に溜まってしまいう病気です。

 

原因としては、

*先天的なもの
生まれつきの奇形などで尿管が細く
なっているなど。

*後天的なもの
尿管結石や交通事故など外傷、ヘルニア
などの病気。

が考えられます。

 

症状が進行していくとどんどん腎臓が
大きく拡張していきます。

 

初期では症状は出にくいですが進行して
いくと腎不全の症状が現れ、急激に悪化
していくことが多く、放置するとあっと
いう間に尿毒症を起こして危険な状態になります。

 

慢性腎不全よりも症状の進行は早いです。

 

原因にもよりますが、早期に発見できて
手術(腎臓摘出と原因の除去)ができること
もありますが、片方の腎臓が正常な場合のみです。

 

手術ができない場合、両方の腎臓が水腎症
になっている場合などは、症状の悪化を
防ぐ対処療法が行われますが、急性の腎不全
症状が出ている場合には、予後は見込めず、
延命のための治療となります。

 

『腎臓腫瘍』

猫の腎臓腫瘍は発生率は低いですが、
発生した場合は、高い確率で
「悪性の腫瘍(ガン)」です。
良性腫瘍は稀です。

 

そして、腎臓原発のガンではなく、
ほとんどの場合、悪性リンパ腫や白血病
など血液のガンから発生するものです。
(猫では白血病ウイルスによる白血病
の発症も多いです。)

 

そのため、腎臓や腫瘍を摘出すると
いう手術はほとんど行われません。
また、他の臓器にも転移している可能性
も高いです。

 

ですから腎臓そのものの治療ではなく、
抗がん剤など体全体のガン治療がメイン
となります。
(ちなみに猫のリンパ腫は抗がん剤の
効果が高いです。)

猫のリンパ腫の治療・症状やステージと抗がん剤や費用など!

抗がん剤がうまく効いてくれれば、
数ヶ月~数年単位で生存が可能なこと
もありますが、いずれ再発します。

 

<腎臓が小さい、萎縮している場合>

 

腎臓が小さい場合には、

*先天的なもの

*腎臓の異型性(発育不全)

*加齢や腎不全によるもの

が考えられます。

 

『先天的なもの』

生まれつき、腎臓が小さい子もいます。
この場合、若齢で腎不全の症状が出てくる
場合もありますが、機能的には問題のない
ことも多いです。

 

ただ、幼猫のうちに腎臓が小さいと
指摘された場合には、若いうちから定期的
な検査(超音波や血液検査)を受けておく
ことが大事です。

 

『異型性(発育不全)』

腎臓が発育不全で小さいまま止まって
しまった状態です。

 

異型性では多くの場合、1~2歳で腎不全
を発症してしまいます。

 

ペルシャやノルウェージャンフォレスト
キャットなどは異型性になりやすい
猫種とされています。

 

『加齢や腎不全によるもの』

腎臓は加齢(10歳~)と共に少しづつ萎縮
して小さくなっていきます。
また、それに伴い腎機能も少しづつ低下
していきます。

 

これは猫にとってあくまでも普通の現象
と言えますが、このときにすでに腎不全
になっている場合もあります。

 

また、まだ8歳以下など若い場合などに
腎萎縮が見られる場合にはすでに
腎不全を発症している可能性が高いです。

 

そして、腎不全も末期になるほど
さらに腎臓は萎縮して小さくなっていきます。

 

<まとめ>

 

いずれにしろ、生まれつき小さいのか?
いつの段階で小さくなってきているのか?

また逆に大きく肥大してきている場合は
それは上記に挙げたような何らかの異常です。

 

ですからそれらの異変がいつから起きて
いるのかということによってもその後の
状態や対処法は変わってきますので、
子猫(幼猫)のうちから定期的に診察を
受けておくことが大事になってきます。

猫の慢性腎不全の予防効果が期待できるサプリやおやつなど!

 

もし、成猫になってから飼い始めた場合
でもその時点での腎臓の状態を把握して
おくことです。特に異常が見られなくても
飼い始めた時点でその子の全身の全身の
状態をチェックしておきましょう。

 

前述したように先天的なものも含め、
猫の腎臓の状態には個体差があります。

 

血液検査などでは一般的な正常値が
記されていますが、それはあくまでも
平均的な数値ですから、正常時でも
その範囲内で治まっていない場合もあり、
それはその子の体質であり元からのものです。

 

また、正常値ギリギリや少しオーバーなど
で判断が難しいときもその前の検査記録
があればそれと比較して診断することができます。

 

ですから、悪くなっていないとき、
何らかの症状が出現していないときの
腎臓の状態を目安にする必要があります。

 

特に猫は泌尿器疾患(尿路結石など)が多い
ですから、それらの病気をきっかけに
して少しづつ腎臓に異変が出現してくる
ことも多いのです。

 

小さい、大きいなどが分かってもそれが
元からのものなのか?腎臓の異常によって
起こっているのか?はその子の健常時の
腎臓の状態が分からないと獣医師も
診断が難しいのです。

 

検査ですぐ分かるくらいの異常が
あれば分かりやすいですが、初期で
まだなんとも診断が難しいときなどは
非常に役に立ちます。

 

やはり、定期的な健康診断は大事!
ということですね。

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