飼育について

猫や犬から感染?コリネバクテリウム・ウルセランスの予防法!

動物から人へうつる病気。
人畜感染症(ズーノーシス)には
さまざまなものがあります。

 

トキソプラズマ(原虫)や回虫などの
寄生虫は良く知られるズーノージス
ですが、その他あまり知られていない
ものも実は多くあります。

 

もちろん、知られていないのは
それらが人に感染するのは稀なこと
であり、また感染報告があったとしても
死亡するようなことがなければ大々的に
取り上げられることはないからです。

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また、海外では感染例が多い人畜共通感染症
も日本国内では発症が少ないということも
あります。

 

しかしそれでも全くないわけではなく、
年間に数例、また数年に1例など・・
感染報告はあるのが現状です。

 

2017年には野良猫から感染した可能性
が疑われるマダニ感染症と言われる
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)で
亡くなった方のニュースがありました。

マダニ感染症SFTS!猫からの感染の可能性と予防法について!

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そしてまた猫からの感染が疑われると
される感染症で亡くなられた方が
いらっしゃるとのことです。
『コリネバクテリウム・ウルセランス』
という聞きなれない感染症だということです。

 

そこでこちらではこの人畜共通感染症
『コリネバクテリウム・ウルセランス』
はどんな病気なのか?猫からの感染の
可能性や予防法などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<コリネバクテリウム・ウルセランスとは>

 

コリネバクテリウム・ウルセランス
は、ジフテリア毒素を産生する細菌
です。

 

ジフテリアは昔は国内でも感染者は
多くいましたが、1948年から予防接種が
行われるようになり激減、近年では
ほとんど見られない病気となっていますね。

 

しかしその反面、その近縁菌である
コリネバクテリウム・ウルセランス菌の
感染症が確認されるようになってきた
ようです。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス菌は
自然界に常在している菌で特に牛や馬
などに多く、さまざまな化膿性炎症を
引き起こす菌で、ジフテリア毒素産生能を
持ったウルセランス菌が人に感染すると
ジフテリア様の症状を引き起こします。

 

このウルセランス菌は生(非加熱処理)の
乳製品を摂取することで感染することが
ほとんどでしたが、近年では犬や猫などの
ペットからの感染が疑われる報告が増えているようです。

 

<猫や犬からの感染の可能性は?>

 

人のコリネバクテリウム・ウルセランス
感染症においてその症例報告のほとんど
で実際に猫や犬などのペットから感染
したという確認は取れていないのが実際です。

 

これは海外でも国内でも同じことで
ウルセランス菌が確認された人が猫や
犬を飼育していたという状況があり、
ウルセランス菌が人畜共通感染症で
あることからその可能性は否定できない
とされ、疑いが濃厚とされている状況です。

 

特にお外の野良猫などのお世話を
している場合などはその猫の検査を
することも不可能なことが多いため、
感染経路を調べるのも困難と言えます。

 

ただ、実際にウルセランス菌に感染
した人の飼い猫からウルセランス菌
が見つかったケースもあるため、
その場合には猫からの感染の可能性が
高いとされています。

 

2001年~2016年までウルセランス菌
発生報告19件の中で犬猫からの感染
が疑われる状況(飼育している、外猫に
餌やりをしている、)が17件となっています。

 

これらのこともあり、ペットに対する
調査も何度か行われていますが、実際に
各地域によりますが数頭ずつ保菌が
認められています。

 

ただ、基本的に猫の場合には飼い猫での
調査となるため、完全な野良猫の検査が
行えている状況ではなく、実際の頭数は
もっと多いのではないかとも考えられています。

 

また、地域にもよりますが、牧場
など牛や馬の飼育施設があるような
場所の野良猫などは保菌率も高い
可能性がありますが、逆に完全室内
飼育で他猫や他動物との接触がない
場合には、可能性はかなり低いと思われます。

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<コリネバクテリウム・ウルセランス菌の症状や治療法>

 

症状は基本的にジフテリアと同じです
ので、咳や喉の痛みといった風邪様
症状が見られ、悪化すると呼吸困難を
引き起こします。

 

また、呼吸器以外の皮膚病やリンパ節
腫脹などが見られることもあります。

 

そして猫や犬などのペットの感染の
場合も同じく風邪様症状(咳やクシャミ、
鼻水、目ヤニなど)と皮膚病や皮膚炎など
が見られる場合があります。

 

ただ、猫の場合はいわゆる猫カゼと
呼ばれるカリシウイルスやヘルペス
ウイルス(人にはうつりません)の感染症
が非常に多く、特に外猫は100%この
ウイルスを持っていて、症状も鼻水や
クシャミ、目ヤニなどですから、症状を
見ただけでは鑑別は難しいです。

 

治療法は人も犬猫も抗菌剤(抗生物質)
の投与となります。

人に感染する猫インフルエンザとは?症状や治療、予防法など!

<猫や犬からの感染の予防法>

 

ウルセランス菌は接触感染飛沫感染
しますのでもし、感染の可能性がある
動物に触れた場合には手洗いを徹底する
ことが大事です。(一般的な消毒薬はすべて
有効)

 

特に外猫のお世話をされている方など
は注意するようにしましょう。
場合によってはマスクなどをするのも
効果的です。

 

また、疑わしい状況がある場合、
連れていくことが可能であれば動物病院
で検査を受けることもできますが外猫
の場合は難しいですよね。

 

室内飼育でもお外に遊びに行くこと
がある猫さんの場合、他猫から
感染してくる可能性もあるため、
できれば外出させないようにすると
いいですね。
また、疑わしい場合には早めに受診
しましょう。
(ただし、症状がなくても保菌している
場合もあります)

 

ただ、コリネバクテリウム・ウルセランス
感染は犬猫においてもまだと言えます。

 

風邪様症状や皮膚炎などが見られても
他の病気の可能性の方がはるかに
高いです。

 

ですからそこまで神経質になる必要
はないです。
ただ念のため、お外の猫さんに触った
後は、手を洗ってくださいね。

 

また、どうしても気になる場合には、
ジフテリアトキソイドを含むワクチン
(3種混合や4種混合)接種も有効ですから
病院で相談してみるといいですね。

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