日本猫というとミケやキジトラ、
茶トラ、白黒などなどさまざまな
色柄の一般的に良く見る雑種と
言われる愛着のある猫を想像しますよね。
しかし、そんな日本猫の中にも
いわゆる純血種として確立、登録
されている血統書付きの猫がいます。
血統書付きの猫と言えば、
ほとんどが外国産ですが、唯一の
日本原産の猫、それが
『ジャパニーズボブテイル』です。
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パッと見は・・
普通の日本猫と何が違うの?
そこらへんで良く見る猫じゃない?
・・なんて思ってしまうほど
いたってフツーで平凡にも見える
猫さんですが。
そんなジャパニーズボブテイルの
魅力や普通の日本猫との違い、また
普通の日本猫でもジャパニーズボブ
テイルの血統書が発行できる・・?
などについてまとめてみましたので
参考にしてください。
<ジャパニーズボブテイルの特徴>
ジャパニーズボブテイルは日本の
猫をアメリカで改良、品種として
確立された猫でとても古い歴史が
あります。
最大の特徴はその『尻尾』です。
ボブテイルと名前にも入っている
とおり、短くて丸いウサギの尻尾
のような尻尾です。
かぎ尻尾とも言われる短い尻尾
の猫はいますが、かぎ尻尾よりも
まだ短いお団子状の尻尾を持ちます。
(かぎ尻尾がもっとぐるんぐるん
と丸まった感じです)
日本では昔はかぎ尻尾やお団子状の
短い尻尾の猫が多かったですが、
近年はあまり見なくなりましたね。
長崎などではいまだに尻尾の短い猫
(かぎ尻尾)が多いですが。

<日本猫との違い>
ジャパニーズボブテイルは基礎が
日本猫ですので血統書付きの日本猫
などとも言われます。
ですから、基本的には尻尾の特徴
さえあれば他の日本猫と大差は
ないと言えます。
ただし、アメリカでの品種改良に
よって確立された猫種ですので、
一般的な日本猫(雑種)と比べ、体型
に少し違いがあります。
しかし、これは一般的な素人が
見ても明確な違いというのは
分かりにくいと思います。
並べて比べて説明を受ければ
あ~なるほど!と思う程度だと
思いますよ。
特に近年は日本の雑種猫さんでも
海外原産の洋猫の血が入っている
子も多く、そうなると必然的に体型
もスラッとした細身になるため、
本来の日本猫とは少し異なっている
子も多いですし。
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<ジャパニーズボブテイルの血統書について>
ウチの愛猫は尻尾も短いし、
ジャパニーズボブテイルかも?
なんてこともあるかもしれません。
基本的にジャパニーズボブテイルは
TICAやCFAなどの猫の血統登録団体に
登録、ジャパニーズボブテイルとして
認められれば、血統書の発行となり、
ジャパニーズボブテイルと名乗ること
ができるようになります。
ですから、どんなに基準を満たして
いても申請して血統書の発行をして
もらわなければ、ジャパニーズボブ
テイルとは言えません厳密には・・
あくまでも人為的に作り出され、改良、
確立された猫種のため、一般的な日本猫
とは一緒ではないとされているのです。
もちろん、個人的にウチの愛猫は
尻尾も短いしジャパニーズボブテイル
だよきっと~というのは自由です。
猫では犬ほど血統書の存在を
気にしない人が多いですし、
そんなもの必要ない!って方が
ほとんどですしね。
ですから、尻尾が短くてお団子状
であれば、ジャパニーズボブテイル
として血統書発行できるのでは?
なんて猫さんもそれなりに存在して
いると思いますよ。
捨て猫、保護した猫、野良猫の子・・
そのような猫さんたちだって一定の
基準を満たしていればジャパニーズ
ボブテイルとして認められ、血統書
の発行も可能なのですから。
ジャパニーズボブテイルは、元は
日本猫(アジア)特有の劣性遺伝子
による短尾(ボブテイル)の猫が基礎
になっています。
ですから、日本生まれということが
大前提ですがその他、ジャパニーズ
ボブテイルのスタンダード(品種の
基準)を満たしていれば、ジャパニーズ
ボブテイルとして登録、血統書発行が
できるようになっているのです。
猫の血統書というのはいわゆる
戸籍謄本のようなもので、
*猫の名前
*種類
*性別
*猫の被毛の色
*生年月日
*両親
*祖先(祖父母、曽祖父母)
*所有者
*繁殖者
*登録年月日
*登録番号
などがローマ字で記載されます。
(項目は各団体によって多少異なります)
しかし、自分のところで生まれた場合
やブリーダーでない限り、親や祖先
などは分かりませんよね。。
これが、ジャパニーズボブテイル
の場合は、
*所有者
*猫の名前
*性別
*生年月日
*被毛の色
などだけで登録できるのです。
また、上記の中でも分からない
ところは『不明』でも大丈夫なのです。
ですから、要は猫さんの見た目が
ジャパニーズボブテイルに近ければ
登録、血統書などはそんなに難しい
ものではないのです。
(登録には数千円程度の費用が
必要になります。)
雑種だと思っていた猫さんが
血統書付きの猫になれる可能性が
ありますよ!ということですね。
youtube PECO TV 公式
<ジャパニーズボブテイルの基準>
ではでは・・ジャパニーズボブテイル
の基準を見ていきましょう。
『体(ボディ)』
・大きさは中型で胴体は長く、
体はスッキリほっそりのラインで
筋肉は発達。
・足は長くほっそり。
『頭部(顔)』
・頭部は、頬骨の位置が高く、
鼻は長く平行。
・耳は大きくまっすぐ、広く
離れて配置(頭に直角)。
・口吻(マズル)は少し幅広。
・目は卵型で幅広い。
横から見ると頬骨や額を超えて
突き出さない。
『尻尾』
・尾はくっきりと見えていて、
一つ以上の湾曲からなり、角度が
あって3インチ(7,5cm)以下。
体と調和が取れた形と大きさ。
『被毛とカラー』
中位の毛の長さ、ロングも認められる。
アンダーコートは少なめ。
カラーはどんな三毛、キジ、茶トラ、
サビ、キジシロ、チャシロ、クロなど
すべてが認められる。
目の色もすべてOK!
オッドアイも可。
出展:https://mag.pethomeweb.com/
文字にするとちょっと分かりづらい
かもしれませんが、頭部や顔の特徴
は純粋な古くから日本にいる猫の
それと思っていただけるといいです。
今は洋猫が混ざって丸っこかったり
つぶれ気味の顔の猫も多くなって
ますがそうではなく、本来の日本猫
の顔です。
しかし、体型に関しては、日本猫
のずんぐり感ではなく、洋猫の
足が長くスラッとした感じの
ボディが望ましいとのこと。
そして最大の特徴である尻尾は
上記の基準値に治まっていれば
OKですが、うさぎの尻尾のよう
にくるんとしたものがより好ましい
ということですね。(ポンポンとも
言われます)
一定の基準ということなので、
尻尾の長ささえクリアしていれば
他ボディや頭部についてはよほど
かけ離れていなければ大丈夫なようですよ!
出展:https://meow-meow.jp/
出展:https://www.min-nekozukan.com/
このような猫は日本ではある意味
あまり珍しくもないため、意識される
こともなかったかもしれませんが、
世界的に見ると知名度は高く人気ですよ。
日本が誇る日本原産の猫種です
から、ぜひとも日本でも人気と
なってほしいものですが。
ただ、日本の猫なのに日本では
ブリーダーも少なく、またわざわざ
お金を出してまで飼おうとする人
がいないというのもあるようですね。
ジャパニーズボブテイル・・
私たちに馴染みのある日本猫
だからかな・・結局のところは。。