猫の慢性腎不全と甲状腺機能亢進症が併発する原因や治療など!

猫の慢性腎不全と甲状腺機能亢進症
はどちらも高齢になると多く発症
する猫では代表的な慢性疾患です。

 

どちらも完治が望めず、基本的
には一生治療が必要な病気です。

 

そしてこれらが併発してしまう
ことも多く、その場合は治療が
とても難しくなってしまいます。

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どちらも合併症が起こります
ので、その症状に応じてさまざま
な投薬治療が必要になります。

 

しかし、これらの病気を併発して
いる場合は通常、治療に必要なお薬
がもう一方の病気に悪影響を与える
ことがあり、治療も一進一退と
言った感じで困難を極めます。

 

こちらでは、猫の慢性腎不全と
甲状腺機能亢進症の併発時の
治療などについてまとめてみました。

 

<腎不全と甲状腺機能亢進症の関連性>

 

まず、高齢猫の場合、すでにこの
どちらの病気も潜在的に発症して
いることがあります。

 

実際、何らかの症状が出て検査を
して分かるものですが、異常値
が出ないと診断とはなりません。

 

しかし、腎不全の場合は通常の
血液検査で異常値が出るのはすでに
腎機能の3/4がダメになってからです。

 

また甲状腺機能亢進症も甲状腺
ホルモンの数値を見ますが、
実際、異常値が出るかなり以前
から発症していることもあります。

 

つまり、慢性腎不全だけだと
思っていてもすでに甲状腺機能亢進症
を発症していることもあるのです。
その逆もしかりです。

 

そして、甲状腺ホルモン
腎血流量を増加したり、また食欲
増進作用があります。

 

これらは腎臓にとっては良い
作用なのです。

 

腎不全では腎血流量が低下します。
これを補おうとすることで
高血圧になり、さらに腎臓は悪化
するという悪循環となります。

猫の慢性腎不全!高血圧の症状や治療と降圧剤の使用,測定など!

 

そのため、腎臓には豊富な血流が
必要なのです。
そして甲状腺機能亢進症では
腎血流量も増加しているため、
腎臓の働きを助けていることに
なっているのです。

 

つまり腎不全があったとしても
甲状腺ホルモンの働きによって
それが表面化していない可能性
があるのです。

 

もしくは、腎不全治療の他の薬剤
などと同じように効果を与えている
とも言えます。

 

ですから、甲状腺機能亢進症の
治療によって甲状腺ホルモンの
分泌を抑えると、腎臓への血流量
も減り、腎不全が悪化したり、
また顕在化していたものが発症
することにもつながるのです。

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<併発の治療法について>

 

慢性腎不全は、内服薬や輸液、
食事療法などによって腎機能の
補助、機能低下(病状の進行)を防ぎます。

 

これらについては基本的には
同じように治療の継続となります。

 

甲状腺機能亢進症も基本的には
内服薬によって管理できますが
前述した理由から、甲状腺機能
亢進症の治療薬メルカゾール
(チアマゾール)を飲ませると
腎不全は悪化する可能性があります。

 

ですが、甲状腺機能亢進症の
治療を行わないと心臓への負担
から心不全を起こす可能性もあり、
また高血圧も続くため、腎不全
の悪化にもつながります。

 

そのため、やはり腎不全に注意
しながら、甲状腺ホルモンの
コントロールは必要になります。

 

甲状腺機能亢進症の治療法に
ついては、腎不全の数値や
他の合併症など体の状態によって
も変わりますが、一般的にはお薬
の投与量を調整しながら腎臓の
状態を見ていくようになります。

猫の甲状腺機能亢進症の治療薬メルカゾールの費用や副作用は?

 

メルカゾールの通常の投与量は、

2.5mgを1日1回からスタートし、
2週間後に2.5mgを1日2回
増量という感じでT4濃度を見な
がら、2週間毎に2.5mgずつ増量
T4濃度が1~2mcg/dLの間になる
ように調節していきます。

また、T4濃度の上昇が重度の場合は、
5mgを1日2回からスタートする
こともあります。

 

これが、腎不全もある場合には、
1.25mgを1日2回という投与法に
なることが多いです。

 

また、腎臓の数値の上昇に
よっては、休薬やさらに低用量
での投与、また逆に腎臓の数値
に変わりなくT4濃度が下がらない
場合には増量・・など状態に
応じた薬の増減が必要になります。

 

投薬による数値の上がり下がり
には個体差もあり、また腎不全
の管理がどこまでできているか
によってもメルカゾールによる
影響は変わってきます。

 

いずれにしろ、定期的な検査
(腎機能、T4)を行いながら
投与量を微調整していく必要が
あります。

 

また、猫の甲状腺機能亢進症
では、投薬が不要で食事療法
だけで管理できるヨウ素制限の
療法食y/dがありますが、効果
についてはマチマチで、さらに
食事制限(療法食以外は一切禁止)
があるため、なかなか続けるのは
難しいという問題もあります。

猫の甲状腺機能亢進症の療法食!ヨウ素制限の効果と価格など!

ですから、併発の場合の食事と
しては、腎不全用の療法食を与え、
甲状腺の方は投薬での治療が
望ましいと思われます。
(かかりつけ医に相談してください。)

 

腎臓と甲状腺・・どちらかを
優先させるのではなく、どちら
も上手に譲り合いながら良い
状態に落ち着けるための加減
重要になります。

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2 COMMENTS

キララ

現在、腎臓病と甲状腺機能亢進症の併発しています。

 甲状腺機能亢進症のお薬は、最低量のまだ少ないところから始めましたが、合わず頭部がかゆくなる副作用がでて中止、期間を開けて(1か月ぐらい?だったかな)再投与を試みましたが、やはり、痒がるので中止しました。

 YDに切り替えたのですが、当初は他の子のごはんを取りに行ってしまうので、数値は下がりませんでした。

 悲しいことがあり一人ぼっちになってしまいました。
長生きしてもらうにはこのご飯しかないので、うちの子と我慢比べのような日々を続けた結果、YDだけの食事を食べてくれるようになりました。
すると、完全に移行して割と早い時期に数値が下がり始めました。主治医も驚いていました。(YDだけにできたことも含めて)ほぼ毎日30~40gを食べてくれています。

 現在は、2か月に1回の定期健診を受けています。
BUNが50.3とCREが0.7です。以前のエコーで右の腎臓は小さくなってしまっていることはわかっています。

何をしてあげられるかを探しています。いろんな情報をお願いいたします。

 

 

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urumi

キララさま

こんにちは。お便りありがとうございます。ネコホスピタルの秋山です。

Y/D食べてくれて良かったですね!一安心ですね。
CREの数値も現状ではそこまでひどくないですし、甲状腺の方が療法食で落ち着いているのであれば後は腎不全の進行をなるべく遅らせるための治療をしっかりと継続されることが一番だと思います。もちろん一通りされておられると思いますが。

ちなみに私の実家の猫は2歳半で慢性腎不全を発症し(おそらく先天性のものだと思われます)、活性炭(コバルジン~現在はカリナールコンボ)、療法食、ラプロス、4~5日に1回の皮下輸液を継続しています。腎不全が分かってから約5年になります。現在のところ合併症などはありませんが夏の時期には真菌を発症することがあるようです。腎機能の数値的には少し進行していますがまだCREは2前後を維持しております。
個人的には週に2回くらいの皮下輸液やサプリなども飲ませたいのですが高齢の母が一人で面倒を見ているため、今以上のお世話は難しいのが現状です。

ただ、母も猫も頑張ってくれてるなと、腎不全の進行も良い感じに抑えることができていると思います。
皮下輸液のための通院のストレスはあるでしょうが、1頭飼育ですし人の出入りもほとんどないので家の中ではストレスなく暮らしているようですからそのせいもあるかもしれないなとは思っています。猫にとってはストレスは何より大敵ですからね。

キララさんの愛猫さんもなるべく腎不全の進行を抑制して少しでも元気で長生きできるように応援してますね。
またいつでもお便りください。

秋山

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