腎不全

猫の腎不全でBUN測定不能の数値オーバー!その後の経過など!

猫の腎不全の診断には、
さまざまな検査が行われますが
腎機能の状態が分かりやすい
数値で表されるのが血液検査です。

 

血液検査にもいろいろと
ありますが、血液を遠心分離器に
かけ、有形成分(赤血球、白血球
など)と無形成分(血清)とに分離
し、血清中の成分を分析するのが
血液生化学検査です。

スポンサーリンク


生化学検査も調べたい臓器に
よって項目が変わりますが、
腎機能の診断の目安とされるのは、

・BUN(尿素窒素)
・CRE(クレアチニン)

です。

 

慢性腎不全の場合には、この数値
によって重症度のステージ分類が
されています。

猫の腎不全!CRE(クレアチニン)とBUNの数値で見るステージは?

スポンサーリンク


 

動物病院で検査を受けると
その結果を報告されますが、
猫の腎不全では、ある程度進行
した状態での来院も多く、その場合
には検査の数値もかなり悪いことが
あります。

 

その場合、機械で測定できる上限を
オーバーしてそれ以上は測定不能と
いう結果が出ることがあります。

 

この時にははもちろん重症で予断を
許さない状況と言えますが、猫の
腎不全では比較的良くあるのです。

 

ただ、飼い主さんにとっては、
ビックリしてショックですよね。

 

今回は、腎機能の数値オーバーの
状況やその後についてまとめてみました。

 

<数値オーバーについて>

 

血液生化学検査は専用の機械で
行いますが、今はほとんどの
動物病院で機器を揃えています
ので院内で検査ができ10~15分
ほどで結果は出ます。

 

そして、普及している検査機器
の多くが、測定できる範囲として

・BUN=5.0~140.0 mg/dL

・CRE=0.2~24.0 mg/dL

となっています。

 

猫の腎不全の場合、この数値で
オーバーが出るのはBUNです。

BUN>140.0 mg/dL

BUN(尿素窒素)が140.0 mg/dL
を超えていてこれ以上は計測
できません。ということです。

 

CREがオーバーになることは
まずありません。
CREは5.0 mg/dLを超えた時点で
重症(ステージ4)とされます。

 

CREも10.0 mg/dLを超えている
ことも多く、また20.0 mg/dL
超えも見られますが機械の計測上限
24.0 mg/dLオーバーという数値は
見たことはないです。
(CREが24.0 mg/dLを超える
ときにはすでに生きてはいないと
言えるとも思います。)

 

ですから、状態が悪く数値オーバー
という結果が出るのはBUNです。

 

この数値オーバーが出た場合、
実際は300かもしれない、500かも
しれない・・と正確な数値が分から
ないわけです。

 

ですから、その後の治療によって
数値が下がってきたとしても
140.0 mg/dL以上の数値の変化が
分からないことになってしまいます。

 

そのため、大体の病院で血清を
希釈して再検査を行います。
2~3倍に希釈すれば、数値と
して出ることがほとんどです。

 

例えば2倍希釈して数値が
120 mg/dLと出れば実際のBUN
は240 mg/dLということです。
(希釈の場合、若干の数値の上下
はあり、確実な数値とは言えません
が判定には十分です)

 

このようにして、計測不能と
出た場合でも実際の数値を
割り出すことができ、その後の
治療効果を判断していくことが
できます。

 

ただ、病院によっては希釈などは
行わないところもあります。
また猫の状態や他の数値から判断を
行い、BUNは140.0 mg/dLオーバー
として報告する場合もあります。

スポンサーリンク


<BUN140.0 mg/dLオーバーの治療>

 

猫の腎臓の数値で重要視される
のは、BUNよりCREの数値です。

 

BUNの数値は、 食事や肝臓の状態、
また脱水の状態によっても影響され
数値の上下も見られます。

 

ですから、BUNが140.0 mg/dLを
超えていても、その時のCREの
数値が重要であり、その重症度も
変わってきます。

 

BUNが140.0 mg/dLを超えるとき
にはCREも5.0mg/dLは超えている
はずですが、6~7なのか10を超え
ているかによっても緊急性が変わります。

 

いずれにしろ、数値を下げるため
に一番有効なのは静脈からの点滴
です。

 

その後の治療をどうするのか?
によっても変わってきますが、
BUNが140.0 mg/dLを超える
数値が出ている場合には、入院
しての24時間集中治療が推奨されます。

猫の腎不全の治療!入院が必要な場合とその費用について!

 

ただ、急性腎不全の場合と
慢性腎不全の進行による数値
オーバーによっても変わります。

 

急性腎不全の場合には、集中治療
を行わないと助からないですが
治療が間に合えば回復する可能性
も高いのです。

猫の急性腎不全!クレアチニンの数値で見る病状や予後とは?

 

すでに慢性腎不全で闘病中の
場合は、ある程度まで数値が
下がる可能性もありますが、劇的
な回復は見込めないことが多いです。

 

そのため、治療においては
入院治療をせずに通い、または
自宅での皮下輸液を少し多めに
したりなどが考えられます。

 

<その後の経過>

 

上記にも記述したように、
急性でBUN140 140.0 mg/dLを
超える数値が出ることは比較的
多く、CREの数値にもよりますが、
早期に治療を行えば回復して、
正常値に戻り、その後は治療の必要
がなくなることもあります。

 

ただし、治療が間に合わない場合
には残念ながら助からないことも
多いです。

 

また、点滴だけでは対処できない
場合には透析を行うこともあります。

猫の腎不全の透析治療!方法や効果、リスクや費用について!

 

さらに、急性腎不全がきっかけと
なってそのまま慢性腎不全に移行
することもありますが、一旦数値
が下がれば、その後治療を続けて
いけば長生きも可能です。

 

一方、慢性腎不全が徐々に進行して
BUN140 140.0 mg/dLを超える
数値が出る場合は、CREの数値や
状態、それまでの治療内容に
よって変わります。

 

それまで何の治療も行っておらず
調子が悪いということで病院に
行き、検査を行ってすでに数値
オーバーという悪い結果が出た
場合、集中治療を行えばある程度
まで数値が下がる可能性はあります。

 

その後は、通常の慢性腎不全の
治療を行っていくようになります。

 

また、BUNは下がってもCREが
下がってこない場合には予後は
良くありません。

 

入院しての集中治療の場合、
約3日程度が治療効果を判断する
目安で、その時点での数値が
重症度のステージの判定(CRE)になります。

 

また、すでに腎不全の診断を受け、
闘病中の場合で数値が少しづつ
上がってきてオーバーした場合
には、残念ながら回復は見込めない
と言えます。

 

一旦、集中治療をすることも
可能で、少しは数値が下がること
もありますが、点滴をやめれば
早い時点で元に戻る可能性が高いです。

 

そのため、入院というストレス
をかけず、自宅療養を勧められる
ことが多いです。

猫の腎不全の末期~最期の延命や安楽死の選択について!

 

状態にもよりますが、腎不全の
場合、BUNよりもCREの数値が
重要です。

 

ですからBUNは140.0 mg/dL
超えでも数値が下がる可能性は
十分あります。

 

他の数値や状況を良く聞いて、
最善の治療をお願いしましょう。

スポンサーリンク







関連記事

  1. 猫の慢性腎不全の中期!症状や体の状態、治療や経過について!
  2. 猫の腎不全の治療、予防のカギ!血中たんぱく質AIMとは?
  3. 腎不全の猫にちゅーるを与えていい?治療や病状への影響は?
  4. 猫の腎不全を早期発見する検査!腎機能マーカーSDMAとは?
  5. 猫の点滴の費用は?通院や自宅での皮下輸液や点滴入院など!
  6. 猫の慢性腎不全の余命は?末期でもまだあきらめなくていい?
  7. 猫の腎不全!CRE(クレアチニン)とBUNの数値で見るステージは…
  8. 猫の慢性腎不全に伴う貧血の原因や症状、治療法は?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

猫のイベント情報

猫の飼育について

猫カフェ・保護猫カフェ

猫の雑学

猫の病気・治療費

キャットフードについて

猫の皮膚の病気

ピックアップ記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

ねこタワー

ペット保険一括見積もり

わが家の女王猫たち

猫の島

落ちるなよ~~ww


ハンモックの上でコロコロと格闘中~

NEWおもちゃに恋した猫

ハンモック横取り猫


先にハンモックでくつろいでたのに上に乗られて取られた

歯ブラシマッサージしてもらったにゃっ

症状から見る猫の病気

獣医さんについて

診療費について

猫のニュース・エンタメ(国内)

猫専門病院

猫の体のしくみ

猫用品・便利グッズ

話題の人気猫たち

猫の種類

PAGE TOP