検査と費用など

猫の尿検査でわかることは?項目や数値の見方や正常値など!

猫はその生態から、尿石症や
膀胱炎などの下部尿路疾患や
腎不全など泌尿器系の病気が
宿命とも言えるほど多いです。

 

下部尿路疾患は若い猫でも
罹患率は高いですし、また再発も
多く繰り返す病気です。
そして高齢期になってくると
慢性腎不全が増えてきます。

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猫の場合、一生において泌尿器系
の疾患のリスクが高いわけです。

 

そのため、動物病院でも猫の
尿検査は頻繁に行われる検査です。
猫に関する検査では一番多いと
言えます。

 

そしてオシッコ(尿)は体の
異常や健康状態を示す重要な
サインになります。

 

そこで今回は猫の尿検査について
まとめてみました。

 

検査結果を見せられても聞いても
膀胱炎・尿結石・腎不全などと
病名だけ理解できても検査項目の
意味や数値がイマイチ分からない
という方も多いと思いますので
ぜひ参考にしてください。

 

<尿検査でわかること>

 

一般的に猫で行う尿検査は、

ペーパー検査
専用の試験紙(ウロペーパー)を
尿に浸して判定する

*尿沈渣
尿を遠心分離機にかけ、下に
沈んだ固形成分(沈殿物)を調べる

*尿比重
比重計で測定

の3種類です。

 

試験紙による検査では、

・尿ph(ペーハー)
・尿タンパク
・尿糖(グルコース)
・ケトン体

・尿ビリルビン
・尿ウロビリノーゲン
・潜血

などが分かります。
(使用する試験紙によっても
変わります)

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出典:http://www.askul.co.jp/

 

尿沈渣では、

・結石などの有無(種類)
・赤血球
・白血球
・上皮細胞
・円柱細胞
・細菌

などが分かります。

 

尿比重は、

尿の中の水分以外の物質(尿素や
塩化ナトリウムなど)の割合の
数値で、水の密度と尿の濃度を
比較したものです。

いわゆる尿の濃度が分かります。

 

尿比重は特に慢性腎不全の場合
に腎臓の機能を見る上で重要です。

猫の慢性腎不全と尿検査!尿比重との関係性や数値で見る進行度!

 

<各項目の数値の見方や正常値>

 

基本的に尿検査の結果で数値
として知らされるのは、
尿比重尿phです。

 

その他の項目の結果は、
(-)(±)(+)(++)(+++)
もしくは
(-)(1+)(2+)(3+)
などと表記されることが多いです。

 

猫の正常値として

・尿比重=1.035
(1.020~1.040がおおおよその
正常値の範囲)

・PH=6~7

 

それ以外の項目は異常が
なければ(-)で、(+)が付くのは
異常を表します。

 

(+)~(+++)は弱陽性~強陽性
という具合に(+)の数が多いほど
異常の程度が悪いということです。

 

(±)は偽陽性、微妙な反応だが
陽性ではない・・グレーゾーン
と言ったところです。

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<各項目の異常値の原因>

 

『尿ph』

尿のphの値が正常値より高く
なると「アルカリ性尿」、
低くなると「酸性尿」です。

 

ただし、phは食事や筋肉運動
などによっても左右されます。

 

猫の場合、尿phの傾きが
結石ができる原因になります。

・アルカリ性=ストルバイト結石

・酸性=シュウ酸カルシウム

 

また尿中の細菌が増えることで
アンモニアが発生、アルカリに
傾くこともあります。

 

ですから、猫に多い膀胱炎や
ストルバイト結石のときには
phは高い値を示すことがほとんどです。

 

*他の疾患によって体液が
酸性(アシドーシス)、アルカリ性
(アルカローシス)に傾くことでも
尿phに異常値が出ます。

 

『尿タンパク』

尿中のタンパクは通常は腎臓で
ろ過されるため基本的に尿の中に
出てくることはありません。
(ただし、激しい運動の後に
少量出る場合も)

 

尿中にタンパクが検出されるとき
の原因は猫の場合、主に

・腎機能の低下

・膀胱や尿管などの炎症

などが考えられ、猫の場合で
多いのは、腎不全膀胱炎尿結石
などです。

 

ただし、検出されたとしても
異常ではない場合もあるため、
他の検査結果などと総合しての
判断が必要になります。

 

『尿糖(グルコース)』

グルコースも腎機能が正常で
あれば尿中に出ることはありません。

 

グルコースが検出された場合、

・腎機能の低下

・高血糖(血液中のグルコース
の量が多すぎる)

によるもので、猫の場合は
腎不全糖尿病が疑われます。
(その他、甲状腺機能亢進症など)

 

ただ、猫の糖尿病の診断は難しく
尿糖が多少出たからと言ってそれで
糖尿病ということにはなりません。

他の検査結果などから総合的な
判断が必要になります。

 

『ケトン体』

ケトン体は、体内のエネルギー
代謝の過程で脂肪酸から生成
される老廃物です。

 

ケトン体は、主に腎臓や筋肉で
代謝されるため、通常は尿中には
出てきません。

 

しかし、糖尿病や食事が摂れない
状態で栄養の吸収が不足すると
血液中にケトン体が増加、蓄積
されて最終的に尿中にも排出され
るようになります。

 

ケトン体が検出される場合は、

・栄養不足

・脱水症

・糖尿病

・甲状腺機能亢進症

・体調や薬剤による一時的な異常

などが考えられますが、猫の
場合、ほとんどが糖尿病による
ものです。

 

そのためケトン体はグルコース
とセットで陽性になる場合が多いです。

 

『尿ビリルビン』

ビリルビンは、血液中の
ヘモグロビンが破壊されたとき
にできる胆汁色素です。

 

通常は肝臓から胆汁に排泄される
ため、尿中に出ることはありません。

 

しかし、胆汁の流れが悪くなると
血液中に増加し、腎臓から尿中に
排泄されるようになります。
(いわゆる黄疸と言われる状態です)

 

ビリルビンが検出された場合、

・肝臓の病気

・胆道の病気

・溶血性貧血、他

が考えられ、猫の場合で多いのは
肝炎脂肪肝肝硬変などです。

 

『尿ウリビリノーゲン』

ウロビリノーゲンは、ビリルビン
が腸に排泄され、腸内細菌に
よって変化したものです。

 

ウロビリノーゲンが検出された
場合、考えられる原因としては
ビリルビンと同じです。
(ただし、ビリルビンが検出
されていてもウロビリノーゲン
は検出されない場合もある)

 

また、ウロビリノーゲンは
異常がなくてもわずかに尿中に
排泄されるため検査結果として
(±)でも正常と見なされます。

 

『潜血』

潜血は、その名の通り、尿中に
血(赤血球)が混ざっている状態です。

 

見た目で分かるほどの血尿の
場合もありますが、見た目では
分からない程度の赤血球でも
検出することができます。

 

潜血が陽性になった場合は、

・尿路疾患(腎臓から尿道口
までの部位での出血)

・何らかの疾患や中毒などに
よる溶血

などが考えられ、猫の場合で
多いのは膀胱炎尿結石などです。

 

『尿沈渣』

尿沈渣では沈殿物を顕微鏡で確認
することにより、結石(結晶)の
種類、また赤血球・白血球・細胞・
細菌などが正常時より増加して
いないか?また正常時にはないもの
が出ていないか?などが分かります。

 

赤血球白血球は出血がある
状態ですが白血球が多いと炎症
が強いと考えられます。

 

上皮細胞は膀胱粘膜を作って
いますが炎症があると剥がれ落ちて
尿中に増加します。

 

円柱細胞は腎臓の尿細管を鋳型
にした円柱状の物質で糸球体や
尿細管に異常があるときに増加
します。
(円柱にもさまざまな種類があります)

 

細菌は膀胱炎の原因になる
種類や量が分かります。
猫の膀胱炎の場合、大腸菌
ブドウ球菌がほとんどです。

 

猫の場合、細菌や結石などの
膀胱炎になる原因が見つからない
のに発症する特発性膀胱炎
多いため、これらの尿検査は
重要になります。

猫の膀胱炎(特発性膀胱炎)の原因と症状は?治療や治療費は?

 

また腎機能低下の早期発見にも
尿検査は重要です。

 

尿沈渣は自宅での検査は無理ですが
ウロペーパーは自宅検査用に販売
されていますので、泌尿器疾患が
ある猫さんなどは定期的にチェック
するのも安心ですね。

 

異常を早期に発見でき、悪化を
防ぐことにもなりますので。

 

また、尿は動物病院でも採尿する
ことはできますが、できれば自宅
で自然な状態で採取できれば猫
さんも楽です。

猫の尿検査に必要なオシッコを家で上手に取る方法を紹介!

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