猫の病気

猫の全身麻酔における後遺症や副作用、死亡率などについて!

病気を治すための手術の時は
動物でも人間と同じように
全身麻酔が必要になります。

 

その他、検査やちょっとした
処置などの時も動かずじっと
していてもらう必要がある時
にも動物の場合、全身麻酔に
なることが多いです。

 

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人間の場合、局所麻酔で対応
できるような処置でも動物の
場合、大人しくしてはくれない
ためにどうしてもそのような
対処になってしまいます。

 

また痛みを伴わないような処置
や検査の時でも動物にとっては
恐怖であり逃げようとして暴れて
しまう、また長時間全く動かない
ということは不可能で鎮静処置が
必要になってしまうのです。

 

これらが人間と動物の医療の
違いでなかなか難しいところです。

 

例えば精密検査のためのCTや
MRIなども全身麻酔ですし、
治療のための放射線照射も
同様です。

歯石除去や抜歯などもです。

 

また、猫の場合は状況にも
よりますが、毛玉除去のための
丸刈り処置などを行う際も暴れる
子は鎮静をかける病院もあります。

 

薬の量や種類が異なりますが
鎮静もいわゆる眠ってもらう・・
意識がなくなる・・という意味
では全身麻酔と同じことです。

 

そして、手術でも処置でも
万が一のこと・・があるとすれば
それは麻酔によるものです。

 

手術を受ける場合、その病気や
手術にばかり気持ちがいって
しまい、大丈夫かしら?などと
不安になる飼い主さんが多いの
ですが、手術で一番危険(リスク
を伴う)なのは
麻酔です。

 

つまり、病気や手術の種類や
大小に関わらず、全身麻酔には
すべて危険が孕むということです。

 

もちろん、麻酔中のリスクを
最小限にするためにモニターに
よるチェックで全身管理が行われます。

 

また、事前に麻酔がかけられるか?
の検査も行いますのでリスクが
高い場合には全身麻酔をすること
はありません。
(早急に手術を行わないと命に
関わる場合は別)

 

麻酔が体に与える影響については
こちら↓

高齢猫の全身麻酔や手術のリスクは?体に与える影響や負担は?

 

しかし、健康で若い子でも、また
事前に検査で異常が見つからなく
ても麻酔によって死亡する可能性
もあり、それが麻酔の怖いところです。

 

また猫の場合(犬も)、避妊、去勢
手術を行うのが推奨され、一般的
になっています。

 

つまり、病気の治療のためでは
なく、健康な体に麻酔をかけて
手術を行うことになります。

 

これによって万が一のことが
起きると飼い主さんとしては
やりきれないものがありますよね。

 

そしてそれは動物病院側も
同じなのです。
避妊、去勢手術は動物病院でも
一番数多くこなしているポピュラー
な手術で、手技も難しいものでは
ありません。

猫の避妊手術の必要性とメリット・デメリット!手術法や費用!

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ですから、何か問題が起きると
すればそれは麻酔が原因による
ものがほとんどです。

 

そして悲しいことにこれは
100%防ぐことはできないと
いう現実があるのです。

 

そこで、今回は猫の全身麻酔に
おける死亡率や後遺症など起こり
得る可能性、その原因などについて
まとめていきます。

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<麻酔・鎮静における死亡率と原因>

 

猫の麻酔が原因とされる死亡率は

*健康体の場合/0.11%
*疾患がある場合/1.4%

さらに、

*全身麻酔の場合/0.26%
*鎮静の場合/0.12%

とされています。

 

避妊や去勢など基本的に健康体
とされる全身麻酔の場合では
約1.000頭に1頭の割合で起きて
いるということです。

 

そして、死亡原因としては多い
のは、

・心血管系
(急性心不全・急性心筋梗塞・
不整脈・急性肺塞栓症など)

・呼吸器系
(無気肺・肺炎・呼吸不全など)

・神経系
(麻酔が覚めない・術後発作など)

・腎臓病
(急性腎不全など)

・原因不明

などが挙げられ、特に呼吸器系
と心血管系(もしくは両方)が
上位を占めています。

 

また、死亡時期としては、

・麻酔導入時/30%
・手術中(麻酔維持期)/39%
・術後(48時間以内)/31%

となっています。

引用)小動物臨床による麻酔の
リスク(鳥取大学)

 

<麻酔後の後遺症や副作用>

 

死亡することはなくても麻酔後
に後遺症や副作用が出現する
こともあります。

 

猫の場合、術後の急性腎不全
や肝炎などが多いです。

 

ただし、これらはその予防の
ためにも術中に点滴を行うなど
の対処で高い確率で防ぐことが
できます。

 

またリスクの高い子の場合には
術後にも点滴を続けることで
回避できます。

 

ただ、麻酔時間の短い場合や
簡単な処置の場合には点滴を
行わないこともあり、そのような
場合にはリスクは上がると言えます。

 

その他、猫でまれに見られる
のが術後の神経異常によって
視力の低下や四肢のふらつき
などが起きる場合があります。

 

これは多くの場合、麻酔によって
虚血性の脳血管障害や脳神経、
末梢神経に異常が起きて感覚障害
や運動障害が出るケースです。

 

異常が起きている部位を特定
するにはMRIによる診断が必要に
なりますが、検査にも全身麻酔
が必要になるため、あまり行われません。

 

ただ、ほとんどの場合、時間の
経過(1週間~1ヶ月程度)ととも
に回復してくることが多いです。

 

これら麻酔が原因とされる
死亡事故はもちろん人間にも
あることです。

 

しかし人の場合は、麻酔による
死亡事故の割合はデータによって
もさまざまですが、数万例に1例
程度です。

 

動物と比べてもはるかに少ない
と言えます。
逆に言えば動物の死亡率が
高いと言うことですが。

 

これはなぜかと言うと、
もちろん動物種の違いはあり
ますが、一番は術前の検査の
違いが大きいと思われます。

 

前述しましたが、動物の場合、
検査と言っても特に全身状態
に異常が見られない場合には
血液検査のみのことがほとんどです。

 

高齢の場合や、何らかの異常が
疑われる場合には、レントゲンや
超音波、心電図なども追加になり
ますが、より詳しい精密検査
(CT・MRI)は行われません。

 

その検査をするために全身麻酔
が必要になるからです。

 

つまり、検査で異常が見つからず
健康体だと思っても麻酔をかける
時点で事前検査では引っかからな
かった異常がある場合もある。
ということです。

 

特に言葉を話さない動物です。
さらに猫などは病気を隠します。
もともと病気の発見が難しいのです。

 

そんな動物だからこそ、安全の
ため、麻酔のリスクを減らす
ためには事前の詳しい検査が
必要になります。

 

しかし、それが簡単ではない。
これが麻酔による死亡事故の
割合が人間の数十倍高い理由の
一つに挙げられます。

 

また、人の医療では手術を行う
執刀医、助手とは別に麻酔の
専門医が付き添い、術中の患者の
状態、モニター管理を徹底して
行いながら、状況に応じた薬剤の
投与や麻酔量の調節を行います。

 

さらに、看護師もオペ室看護師は
通常の病棟看護師などとは異なる
専門スキルを持っています。

 

しかし、動物医療の場合、
専門の麻酔医というのはおらず
基本的にすべての管理を執刀医、
獣医師が行い、助手や看護師に
指示を出すようになります。

 

ですから麻酔専門医のような
特化した知識ほどは持って
おらず、またモニターだけに
集中できない状態にあるのが
現状なのです。
(病院にもよります)

 

これも人の医療と比較して
死亡率の高い原因になっていると
思われます。

 

しかし、動物医療も確実に進歩
してきています。

 

専門分野に特化した病院もできて
きています。

 

また、看護師も専門性がより
求められるようになり、獣医師
の補助だけではない専門知識を
得るためのカリキュラムなど
業界全体で取り組みが行われて
きています。

 

根本的に人と動物では異なる
ものなので同じような医療体制
というのは難しいとは言えます。

 

しかし、少しでも麻酔のリスク
を減らし、悲しい事故が起きない
よう業界全体で動物医療の向上に
向けて取り組んでいることは言う
までもありません。

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