腎不全

猫の腎不全薬ラプロスの治療効果に期待!価格や副作用など!

発売前から全国ニュースにも
取り上げられ、ペット用の新薬
の承認、発売の情報としては
異例とも言える反響があった
ラプロス錠が発売されました!

 

猫の慢性腎不全の治療薬として
期待を集めるラプロスですが
治療効果の評価やその作用機序
などについてまとめてみました。

 

スポンサードリンク


 

<ラプロスの特徴>

 

ラプロス錠は、成分
「ベラプロストナトリウム」で
この成分名をちょっと短縮?
して命名したお薬のようです。

 

新薬と言われてますが、
このベラプロストナトリウム
自体は人はもちろん、犬でも
心臓病の薬としてすでに使用
されている薬剤です。

 

これが猫の腎臓病に対しても効果
の実績が認められ、初の認可を
取った薬ということで、そのため
「猫の腎不全の新薬」と言われるのです。

 

ラプロス錠は、慢性腎不全で
高血圧改善のために使われている
フォルテコールやセミントラなど
のACE阻害薬やARBと同様に使用
されるタイプのお薬です。

 

ただし、ラプロス錠では
高血圧の改善だけではない
腎臓の保護作用が認められている
と言うことで、より腎機能低下の
抑制効果が期待される薬剤なのです。

猫の慢性腎不全!高血圧の症状や治療と降圧剤の使用,測定など!

 

<ラプロスの薬理作用>

 

ラプロスは腎機能低下の悪循環
にアプローチ!

 

*血管内皮細胞保護作用
→腎細胞の変性や破壊を防止

*血管拡張作用
→高血圧を抑制

*抗血小板作用
→尿中のタンパク減少

*炎症性サイトカイン産生抑制作用
→炎症を防ぐ

 

これらの作用で腎臓を保護しながら
腎不全の進行を抑制します。

 

<ラプロス投与の効果・評価>

 

ラプロス錠を1日2回1錠ずつ
食後に投与、180日間の臨床試験
の結果を数値や獣医師、飼い主の
評価で表したものです。
(プラセボ=偽薬 対象試験)

*以下ラプロスの資料より出典

スポンサードリンク



プラセボと比較するとCRE、
BUNともに上昇幅の違いから
効果が見て取れます。

 


また活動性の低下も大幅に抑制、
脱水の改善、食欲不振も改善が
見られています。

 

CRE・BUNの数値については
上昇の抑制効果はありますが
数値の低下には至っていません。

 

これはやはり壊れた腎機能は
治せないと言う点からも当然
と言えますが、機能低下(上昇)
の抑制から見ても十分な効果と
言えるのではないかと思います。

 

また、その他、尿検査の数値など
でも改善が見られ、一般状態の
評価などはすべてにおいて改善が
認められています。

 

これらの有効性によって腎臓病
治療薬として認可されたようです。

 

<ラプロスの副作用>

 

基本的に副作用のリスクは
少なく安全な部類に入るお薬と
言えます。

 

ラプロス錠は1錠中に
ベラプロストナトリウムを55㎍
含有する白い小さな錠剤です。

通常の投与量でのラプロスが
起因すると認められる副作用は
出現していません。

 

また健康な猫による安全性試験
では通常の3倍量までの投与に
おいて下痢や嘔吐など軽度な
副作用の出現は見られたものの
血液学・組織学・病理学的検査
すべてでラプロス投与が起因と
考えられる変化は認められていません。

 

これらのことから、
慢性腎不全の治療において
ラプロスを1日2回1錠という
規定の薬用量で与える分には
副作用のリスクは非常に低いと
考えられます。

 

ただし、

*他の降圧剤を服用している
*他の疾患もある
*体重が少ない(2kg以下)

などの場合は慎重な投与が必要に
なると思われますのでかかりつけ
の獣医師に確認してください。

 

<ラプロスの価格>

 

病院によって変わりますが、
1錠あたり100円~180円ほどの
設定になると思われます。
(価格は病院が自由に決めれます)

 

1日2回の投与ですので1月
6.000~10.000円程度という
ことですね。

なかなか高価なお薬です。

長期に渡って続けるお薬ですし、
活性炭など他にも必要なお薬も
あるため、なかなか大変ですよね。

 

<まとめ>

 

ラプロスの効果は臨床試験の
データなどで有効性は認められて
いますが、やはり薬剤ですので
効果のほどは個体差もあります。

 

また状態によって他の薬剤との
併用などもあるため、副作用
なども考慮しないといけません。

 

そして猫の腎不全においては
新しい薬のため、投与を始めて
1~2ヶ月程度は慎重に様子を
見ないといけません。

 

副作用もなく、機能低下の抑制
や食欲、元気など一般状態の
改善が見られるようであれば
投薬を続けることで良い効果が
期待できるはずです。

 

適応がステージ2~3となって
いますので、4になるまでの
期間をいかに長くできるか・・
機能低下を抑制できるか・・
悪化を食い止められるか・・

これに期待がかかりますね。

 

またある程度の病気の進行は
しょうがないとしても、その間の
QOLが少しでも向上できれば
猫さんも楽ですし。

 

ちなみにラプロス錠はステージ
2~3の適応ですが、ベラプロスト
ナトリウムの研究ではステージ1
からの使用でも効果が認められる
という報告もあります。

 

いわゆるステージ1ではCREが
1.6以下ですが、その時点で
腎臓の残存機能は100~33%と
実に幅広い不安な数値なのです。

 

ですから、この場合他の尿検査
などで精査していく必要があり
ますが、年齢や他の症状などから
極初期が疑わしい場合には、
ステージ1の段階でも投与が
行えるようになれば悪化の予防
にもつながるのではないかと思います。

 

またSDMAで早期発見できれば
ステージ1でも機能低下が分かる
ため投与も可能になると思われます。

猫の腎不全を早期発見する検査!腎機能マーカーSDMAとは?

 

ま~あくまでもラプロス錠では
臨床症状の改善はステージ2~3
とされてますが。

猫の腎不全!CRE(クレアチニン)とBUNの数値で見るステージは?

 

でも愛猫の長生きのためには
積極的に腎不全と闘っていかなけ
ればいけませんしね!

 

副作用がなく、予防にもなるなら
早めに飲ませたいものですわ!

 

今後、数ヶ月で試験ではない一般
の慢性腎不全と闘う猫さんたちの
ラプロス錠の効果の報告も上がって
くると思います。

 

多くの猫さんで良い効果が
認められることに期待します。

 

スポンサードリンク







関連記事

  1. 若い猫の慢性腎不全!考えられる原因や症状、治療法とは?
  2. 猫の腎不全用の処方食の種類や価格と食べない時の対策など!
  3. 猫の慢性腎不全(まとめ)治療,闘病~最期まで,私が思うこと
  4. 猫の慢性腎不全に伴う貧血の原因や症状、治療法は?
  5. 猫の腎不全にオメガ3脂肪酸の効果は?血流改善と腎臓の関係性!
  6. 猫の慢性腎不全の薬セミントラの効果や副作用などは?
  7. 猫の急性腎不全!クレアチニンの数値で見る病状や予後とは?
  8. 猫の腎不全の症状!末期に見られる痙攣(けいれん)の原因は?

コメント

    • スロプラ
    • 2017年 4月 11日

    CREAとBUNのグラフを見ると、ラプロス投与群とプラセボ群で、投与前に既に差があります。

    0日目の時点で数値が高い群にはプラセボを与え、数値が低めの群にはラプロスを与えているように見えます。

    統計学的には0日目は差がないと言うかもしれませんが、このグラフを見せて効果が歴然…というのは印象操作のようにも感じます。

      • urumi
      • 2017年 4月 11日

      スロプラさま

      お便りありがとうございます。

      ラプロスとプラセボの投与開始時の数値の違いについては臨床検査の概要が分かりませんのでなんとも言えませんが、例えステージ2と3程度の違いがあったとしても少なくとも投与180日後の数値の上昇幅を見る限り、ラプロスの効果は出ていると思われます。
      もちろん有効性が認められたからこそ承認が下りているわけで効果が出るのは当たり前と言えますが。。

      私の言い方が良くなかったですかね。
      個人的にですがラプロスに期待する気持ちが強いため、もしかしたら過剰なコメント(言葉)になってしまっているかもしれません。

      お気に障ったようでしたらすみません。
      ご指摘ありがとうございました。

      ネコホスピタル 秋山

    • スロプラ
    • 2017年 4月 11日

    秋山さま

    お返事ありがとうございます。
    いえいえすみません。
    印象操作がもしあるとすれば、
    東レもしくは共立製薬の出す情報が、と思っています。

    60日後のデータに有意差があると言っていますが、
    獣医師向けのセミナーでは、
    0日目の数値に既に差があるため、
    0日目の数値を補正して、
    CREでは150日目以降、BUNは90日目以降で有意差があると、
    言っている事が変化しているのです。

      • urumi
      • 2017年 4月 11日

      スロプラさま

      スロプラさまのアドレスにvetが入っていたので獣医師の先生だと思っていました。
      情報ありがとうございます。

      そうなんですね~・・
      製造社や販売社側は製品のアピールのため良い情報を出すのはある程度は分かりますが・・
      特にラプロスは事前の反響が大きかったため余計なのかもしれませんが。

      しかしそれにしてもデータの有効性においていい加減なことはやめてほしいですね。
      薬の効果に期待している人はたくさんいるわけですし。

      今後の情報にも注視していきたいと思います。

      ありがとうございました!

      ネコホスピタル 秋山

  1. この記事へのトラックバックはありません。

猫のイベント情報

猫の飼育について

猫カフェ・保護猫カフェ

猫の雑学

猫の病気・治療費

キャットフードについて

猫の皮膚の病気

ピックアップ記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

ねこタワー

ペット保険一括見積もり

わが家の女王猫たち

猫の島

落ちるなよ~~ww


ハンモックの上でコロコロと格闘中~

NEWおもちゃに恋した猫

ハンモック横取り猫


先にハンモックでくつろいでたのに上に乗られて取られた

歯ブラシマッサージしてもらったにゃっ

症状から見る猫の病気

獣医さんについて

診療費について

猫のニュース・エンタメ(国内)

猫専門病院

猫の体のしくみ

猫用品・便利グッズ

話題の人気猫たち

猫の種類

PAGE TOP