行動や態度・鳴き声の異変

猫の分離不安症の原因や症状とは?対処法や治療薬について!

猫は人に飼われていても
特に縛られるわけでもなく、
依存するわけでもなく、自由
気ままに暮らしているイメージ
があります。

 

昔は、猫と人との関わりや
飼い方は、猫は自由に外出させ、
好きなように行動させるという
のが主流でした。

 

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しかし、時代は変わり、
猫の安全を守るため、また過剰
な繁殖を防ぐために室内飼育が
推奨され、自由に外に出る・・
といった飼い方はなくなってきました。

 

家の中だけで家族の一員として
共に暮らす・・という飼育が
主流になってきています。

 

これによって、より猫の生活や
健康に気遣うことができ、寿命も
延び、人との距離も近くなって
猫との楽しい時間を過ごすことが
でき、飼い主にとっては幸せなことですよね。

 

基本的には、猫は家族の中で
生活していても自立していて
犬のように依存してくることも
なく、適度な距離を作るため、
それがかえって気を使わずに
楽に暮らせると愛猫家の方たちは
言います。

 

しかし、それがゆえの問題も
出てきます。

 

猫は犬と違い、飼い主さんがいれば
それで良いとは思っておらず、
一番大事なのは満足な食事と
適度に刺激があって運動もでき、
尚且つ、安心できる環境なのです。

 

ですから、それらが得られないと
猫にとってはストレスや不安となり
何らかの問題行動を起こしてしまう
ことも多いのです。

 

 

猫の問題行動で多いのが、

*不適切な場所での排泄、爪とぎ

*攻撃行動(飼い主や他猫に対し攻撃)

*常同障害(過剰グルーミングなど)

などです。

 

これらは以前から猫では良く
見られる問題行動として挙げられる
もので、その原因の多くは環境に
対する何らかの不満によるものだと
考えられています。

 

そして最近、これらの問題行動
の原因になるものとして言われる
ようになったのが
『分離不安症』です。

 

分離不安症は犬では多く見られる
精神疾患の一種です。

 

そして、猫には分離不安症は
見られない・・というのが
これまでの常識(?)でした。

 

これは犬と猫の生態の違いに
よるもので、飼い主に依存しない
猫では分離不安症は基本的には
起こりえないと思われていたからです。

 

しかし、近年人と猫との関わりも
変わってきています。
野生の本能を忘れ去ったかの
ような猫さんも多くなりました。

 

そのような背景もあるのでしょう。

そこで今回は猫の分離不安症に
ついてまとめてみました。

 

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<分離不安症とは?>

 

分離不安としての概念は犬も
猫も同じになります。

 

文字通りですが、分離すること
によって不安になることです。

 

いわゆる、飼い主さんと離れる
ことで過度な不安を抱き、それ
によってさまざまな問題行動を
起こすことです。

 

犬に分離不安症が多いのは、
本来犬は群れで生活をしてきた
動物だからです。

 

犬は社会性が高いと言われますが
それは群れという社会を形成し、
リーダーに従い、生きる動物だからです。

 

そのため、一人っきりにされると
極度の不安を感じ、パニックになる
可能性があるのです。

 

しかし、猫は本来、群れを
作らず単独で生きてきた動物です。

 

生まれたときは母猫と一緒に
いますが、離乳が終わり、一人
で生きていく術を教えると
基本的に母猫は子猫を遠ざけます。

 

ただし、縄張りの範囲や餌の
量などによっては、その後も
群れのように一緒に生活して
いる場合もありますが、犬で言う
ような群れ(協力し合った生活)と
いう意味合いとはまったく異なるものです。

 

これらの生態から猫に分離不安
というものは考えにくかったわけ
ですが。

 

<原因は?>

 

分離不安になるかならないかは、
その猫の性格や飼育環境によって
も変わります。

 

そして、飼い主に対する依存度
が高いほど分離不安になる可能性
が高くなります。

 

また、日常の飼い主の接し方や
過度の愛情も要因になるとされて
います。

 

ですから、飼い主一人、猫1匹
などの飼育環境の場合は、必然的
に飼い主さんへの依存度は高く
なると考えられます。

 

また、飼い主さんの変化(例えば
恋人ができた)などによっても
自分に対する愛情が喪失している
と感じてしまえば分離不安の要因
にもなります。

 

その他、引越しなどの環境の
変化、新しい家族が増えた・・
なども考えられます。

 

いわゆる分離不安とは、常に
自分に対する愛情、関心を求めて
いたい猫に起こりやすいということです。

 

ですから、常に飼い主さんに
ベタベタと甘えてきたり、いつも
後を追い回しているような猫さん
などは、リスクは高いと言えます。

 

<症状は?>

 

分離不安は、飼い主さんと
離れたときに起きるものなので
普段、一緒にいるときには何の
異常もありません。

 

そして、飼い主さんの留守中、
一人っきりにされたときに
不安になり、トイレ以外の場所
で粗相(多くは飼い主さんの布団)
をしたり、鳴き止まなくなったり、
過剰なグルーミングを始めたりします。

 

また飼い主さんがいるときには
しない場所で爪とぎをしたり
などもあります。

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<診断は?>

 

猫の分離不安症は、診断は
難しいとも言えます。

 

猫の問題行動は他にも原因が
考えられることも多く、また
飼い主さんには分かりにくい理由
も多いのです。

 

猫が神経質と言われるのは
このようなこともあります。
犬のように感情が分かりやすく
ないため、不満や要求が分かり
にくいのです。

 

ですが、ポイントとして
分離不安による問題行動は
飼い主さんの留守中に起きる
ということです。

 

逆に言えばその時以外には
しない行為ということになります。

 

また、普段から飼い主さんに
依存している状態が見られる
猫さんの場合には可能性が高く、
それらを総合して診断すること
になります。

 

出かけるときに玄関まで付いて
くる場合や帰宅時に玄関で
お出迎えし、過剰に甘えてくる
ような猫さんの場合には注意が
必要と言えます。

 

そして、基本的に問題行動の
場合、獣医師は飼い主さんから
の話を聞くことや、場合によっては
体の状態の検査をして他の可能性を
除外していき、最終的に分離不安
と診断することになります。

 

そのため、飼い主さんは普段
の猫さんの観察が非常に重要に
なり、事細かく獣医師に伝える
必要があるのです。

 

また、今は留守中に部屋の中の
様子など観察できるモニター
などもありますので、分離不安を
疑う場合にはそのようなものを
活用して様子を見るのもいいかも
しれせん。

 

 

<治療法>

 

状態にもよりますが、行動療法
によって、分離不安を落ち着ける
ことができる場合もあります。

 

*出かけるとき、声をかけずに
黙って出かける(可能ならこっそり
と出かける)

*帰宅時、興奮している場合は
すぐに声をかけたり撫でたりしない

*粗相や何かやらかしていても
叱らない

*出かけるときにオヤツなどを
数ヶ所に置いて出たり、フード
パズルなどを活用するのも効果的。

*普段から一人っきりの状況
を訓練、徐々に慣れさせる。
(例えば常に後追いをするような
場合、付いて来れないようドア
を閉める)

 

などなど、飼い主さんに対しての
依存度を分散させてあげ、一人
のときでも楽しいことがある
思わせることが改善につながります。

 

しかし、猫の場合、本来しつけ
というものを行わないため、
難しいとも言えます。

 

したいようにさせてあげるのが
猫を飼うというイメージです
しね。。

 

ですから、まずは出かけるときと
帰宅時には極力、過度の反応を
させないように、ちょっと冷たく
自然に振舞うこと。

 

そして留守中には、何らかの
オヤツ作戦、またオモチャなども
今はセンサー付きの猫がタッチ
すると反応するようなものも
ありますのでそのようなものを
活用し、退屈させず楽しい時間
が過ごせるようにしてあげましょう。

 

基本的に分離不安症による
粗相などの行動は飼い主さんが
出かけてすぐに起きることが多いです。

 

ですから、出かけるときに
猫が興味をひくものを与え、
そのスキにこっそり出かけると
いうのが理想です。

 

ただし、これらは一般論であり、
その猫さんの生活環境や性格に
よっても対処法は変わることがあります。

 

ですから、基本的には専門家、
または獣医師の指導のもと、
適切な行動治療を行うことが
大事です。

 

問題行動の解決には時間が
かかることが多いです。
根気よく続けることが大事です。

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また状態にもよりますが
行動治療とともに薬物療法
併用することがあります。

 

ペット用の分離不安症の補助療法薬
として、一般的に使われているのが

・クロミプラミン(製品名クロミカルム)

・アナフラニール(製品名クロフラニール)

などです。

 

いわゆる抗うつ剤の一種です。

脳内の伝達物質(セロトニン)の
乱れを調整する作用があり、不安
などを和らげる効果があります。

 

ただし、薬物療法はあくまでも
行動療法の補助であるため、
薬物だけでは分離不安症は
治りません。

 

今は、ペット用の抗うつ剤も
ネットなどで購入ができるように
なっていますが、薬剤ですので
当然、副作用の可能性もあります。

<副作用>

・鎮静
・拒食
・嘔吐
・尿閉(ごく稀)

また、不整脈てんかん
狭角緑内障などがある場合、
尿結石など尿閉の素因になる
病気がある場合なども投与は
慎重に行う必要があります。

 

さらに、クロミプラミンの代謝
は、肝臓のグルクロン酸抱合に
よるものですが、猫は犬より
この排泄機能が弱いため投与量
にも注意が必要になります。

 

獣医師の指導に従って投与する
ようにしましょう。

 

猫では、分離不安症はまだ少なく
珍しいとも言えます。

 

しかし、今の現状から見ても
今後ますます、飼い主さんに
依存する猫さんが増えていく
可能性は高いと思われます。

 

野生の生活を捨て、家族の一員
として人間社会の中にどっぷり
浸かって生活することで、猫が
持つ本能的なものも徐々に変わって
くるのかもしれませんね。

 

それによって、幸せに楽しく
人間と暮らせるなら言うことは
ないですが、もしそれにより、
ストレスを抱えることになるなら
それはしっかりと飼い主さんが
ケアして改善してあげる努力を
しないといけません。

 

問題行動は飼い主さんにかかる
迷惑の問題だけではなく、猫
さんの抱える不安、ストレス
の表れ、SOSですから助けて
あげないとですね!

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