猫の急性腎不全の原因や症状、治療や入院などの費用は?

<猫の急性腎不全とは>

 

猫の急性腎不全は、
急激な腎機能の低下により、
体液の恒常性が維持できなく
なる状態のことです。

 

慢性腎不全との大きな違いは、

*腎機能低下の速度

*腎機能低下の原因

*腎機能の回復の可能性がある

が挙げられます。

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慢性腎不全は一般的に年齢とともに
少しづつ腎臓の機能が衰えていく
のに対して、急性腎不全は何らかの
原因により短期間で一気に腎機能
の低下が起こる病気です。

 

急性腎不全は、血液検査値の
目安として、以下の状態が基準と
なります。

*CRE値(血清クレアチニン)が
2.0~2.5mg/dl以上へ急速に上昇。
(もともと腎機能低下がある場合は
前値の50%以上の上昇)

*CRE値(血清クレアチニン)が
0.5mg /dl/day以上、
BUN値(尿素窒素)が10mg/dl/day
以上の速度で上昇。

 

<急性腎不全の原因>

 

急性腎不全は3つに分類され、
それによって考えられる原因は変わります。

 

「腎前性急性腎不全」

腎血流量の減少が原因。
腎臓が原因ではなく、心臓や循環器
の障害によって腎臓に十分に血液が
送れなくなり、二次的に腎機能が
低下した状態。

心不全やショック、脱水など。

 

「腎性急性腎不全」

ネフロン(糸球体と尿細管でできて
いる浄化装置)の破壊が原因。
腎臓自体に原因があり、血流障害
や炎症を起こしている状態。

中毒、糸球体腎炎、感染症、肺血症など。

 

「腎後性急性腎不全」

腎臓より下部の尿路
(尿管・膀胱・尿道)に原因。
作られた尿が体外に排泄できず、
二次性に腎機能が悪化した状態。

尿路結石による尿道、尿管閉塞。

 

猫の場合で圧倒的に多いのは、
尿道閉塞による腎後性急性腎不全
です。

次に多いのが中毒による腎性急性腎不全です。

 

猫は尿結石が非常に多く、
結石が尿道に詰まって閉塞を起こし
尿が出せなくなることにより
急性腎不全を起こします。

猫の尿石症・尿毒症の原因や症状と治療や費用、予後など!

これはほとんどの場合、
オス猫に見られる状態です。
(尿道が細く長いため詰まりやすい)

 

また、猫で多く見られる中毒と
して、植物の「ユリ」や人間用の
解熱鎮痛剤「アセトアミノフェン」
などの誤飲によるものが挙げられます。

 

その他、感染症などによる
細菌性腎盂腎炎糸球体疾患
(ネフローゼ症候群)などです。

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<急性腎不全の症状>

 

急性腎不全の症状はその原因に
よっても変わりますが、一般的に

*食欲不振

*嘔吐

*下痢

*痙攣・ふるえ

*脱水

*衰弱

*嗜眠・意識障害

などが見られます。

 

また、尿道閉塞の場合は陰部を
しきりに舐めるなども見られます。

 

中毒物質の誤飲の場合には、
よだれが止まらなくなったり
をぶくぶく吐いたりの可能性もあります。

 

<急性腎不全の治療>

 

急性腎不全の治療は、基本的に
点滴による輸液療法です。
利尿剤なども使われます。

 

静脈からの点滴を24時間体制で
行います。
体内の毒素を排出することがメイン
となります。

 

原因になっている病気を突き止め
その治療も併用して行われますが
まずは、高窒素血症を改善、回復
させるための集中治療が行われます。

 

急性腎不全の治療は時間との勝負
とも言えます。

いかに早期に腎臓を元に戻せるか
によって生存率や予後が変わって
きます。

 

血液検査と尿量のチェックを
しながら輸液の量を調節し、
回復を目指します。

 

また、腹膜透析を行うことも
あります。

 

腹膜透析は、お腹にチューブを
入れ、透析液を注入、老廃物
とともに透析液を排泄する方法です。

 

動物の場合、現時点での獣医療
では、血液透析を行うことはまず
不可能なため、腹膜透析が代用
されることがあります。

 

ただし、腹膜透析は病院によっては
行っていないところも多いです。

猫の腎不全の透析治療!方法や効果、リスクや費用について!

 

治療を始めた時点での進行具合
にもよりますが、完治するまで
には1週間~必要になります。

 

経過が良好な場合には、
点滴を始めてすぐに数値が
下がり始め、数日で正常値に
戻ることもありますが、
急性腎不全をきっかけに慢性腎不全
になってしまうことも多いため、
なるべく完全に回復するまで治療を
継続するのが望ましいです。

 

また、逆に重度の状態で治療反応
が良くない場合には、数時間~
数日で亡くなってしまう場合もあります。

 

点滴、腹膜透析をしても無尿、
乏尿が改善
されなければ、CREの
数値も下がらず残念ながら助かりません。

猫の急性腎不全!クレアチニンの数値で見る病状や予後とは?

 

<急性腎不全の治療費>

 

急性腎不全の治療は、基本的に
入院、24時間の点滴治療になります。

 

そして特に最初の2~3日が重要
あり、集中治療が行われます。
日に数回の検査を行いながら
点滴、利尿剤、その他状態に応じた
薬剤が使われます。

 

そのため、特に最初の数日間は、
1日当たり最低でも10.000円~
20.000円程度は必要になると思われます。

 

生命の危機を脱することができれば
その後は1日あたり5.000~10.000
円程度になると思われます。
(通院治療になることもあります。)

 

その他、最初の検査や処置などは
別途10.000~

 

その後、退院できても状態に
応じて検査などの通院が数回程度
必要になります。

 

<まとめ>

 

猫の急性腎不全は、残念ながら
助からないことも多い危険な病気です。

 

また、助かったとしても腎臓が
受けたダメージが完全に回復せずに
慢性腎不全に移行してしまうことも
多いです。

 

しかし、尿道閉塞などは
早期に治療、事前に注意することで
急性腎不全にならないようにできます。

猫が中毒になる食べ物と植物や花(菊やユリ)の種類や症状は?

また、薬物や毒性のある植物など
誤飲してしまわないように生活環境
に配慮しましょう。

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