腎不全

猫の急性腎不全!クレアチニンの数値で見る病状や予後とは?

猫の病気として代表的なのは
腎不全ですが、一般的に高齢と
ともに発症率が高くなり、治らない
病気と言われているのは慢性腎不全です。

 

そして、若くても発症し、
原因にもよりますが早期に適切な
治療が行えれば完治する可能性も
あるのが急性腎不全です。

 

同じ腎不全でも慢性と急性では、
経過も予後も異なります。

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猫で圧倒的に多いのは、慢性腎不全
ですが、同時に泌尿器系の病気も
多い猫では急性腎不全になる可能性
も多く、さらに短期間で命の危険が
伴うのは急性腎不全の方です。

 

今回は、猫の急性腎不全の数値
や病状、予後についてです。

 

猫の急性腎不全の原因や症状、治療や入院などの費用は?

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腎臓のダメージは、血液検査や
尿検査などのさまざまな項目で
チェックしますが、一番の目安と
されるのがCRE(血清クレアチニン)
とBUN(尿素窒素)です。
(特にCREが重要)

 

これらは、慢性でも急性でも異常値
が見られますが、例え同じ数値で
あっても慢性の場合と急性の場合で
は、猫に見られる症状は異なります。

 

慢性の場合は、ゆっくりと徐々に
進行してくるため、ある程度体が
その状態に慣れているため、急激な
症状は出ません。

 

しかし、急性の場合は腎機能低下の
速度が急激に進むため、体に受ける
ダメージも大きく一気に症状も出ます。

 

<急性腎不全のCREの数値グレード>

 

猫の慢性腎不全は、重症度判定の
ため、CREの数値によってIRIS
(国際獣医腎臓病研究グループ)で
ステージ分類されていますが、
急性腎不全の場合も同じくIRISで
グレードで分類されています。

 

<急性腎障害(AKI)のグレード分類>

この分類では、その時点での
クレアチニンの数値よりも、
進行的なクレアチニンの上昇と
尿量の有無に重点が置かれています。

 

つまり、急性腎不全の原因にも
よりますが、それまでの尿量や
CREの値が把握できていない場合、
これらは入院治療を行う上での
重要なチェック項目であり、それに
よって予後の判断がなされると言えます。

 

<急性腎不全の病状>

 

猫の場合、病院に連れてこられた
時点で検査をするとすでに
BUN140以上、CRE10以上
さらに症状も食欲不振、嘔吐など
が見られ、また痙攣や意識障害
などが起きていることも多いです。

 

*尿道閉塞の場合

猫の急性腎不全の原因で多いのが
尿結石による尿道閉塞で体外に
オシッコを排泄することができず
急性腎不全に陥るタイプです。

猫の尿石症・尿毒症は命にかかわる?原因や治療は?(前編)

 

この場合、いつからオシッコが
出せていないか?によって
その後の予後は大きく変わります。

 

その判断は、主にCREの数値で
見ますが、出ていない時間が長い
ほど数値は高くなっています。

 

治療の第一段階で尿道の閉塞を
取り除き、その時点で膀胱内に
貯留している尿を排泄します。

 

その後、腎不全の治療として
体内の毒素を排泄するため点滴治療
が行われます。

 

薬剤を使い、利尿を促し、
点滴を続けます。

 

通常、点滴を行い水分を入れる
ことにより、大量のオシッコが
出ます。
これにより体内の毒素(老廃物)
を体外に排泄します。

 

しかし、すでに腎機能の破壊が
重度に達していると輸液を行って
も腎臓で尿を作ることができず、
毒素を体外に排泄することができません。
(乏尿・無尿)

 

また、点滴を続けてもCREの数値
が下がってこない場合もあります。

 

これらの場合、残念ながら生存率は
非常に低く、ほぼ助からないと言えます。

 

点滴を始めて、尿が出れば助かる
可能性は上がります。
1~2日が勝負になります。

 

そして一旦、尿が作られるように
なることができれば、その後点滴
を続け、体内の毒素を排泄すること
でCREの数値は徐々に下がっていき、
正常値に戻り、完治することが
できます。

 

ただし、尿量が安定して出るように
なっても、一旦破壊された腎機能が
戻らずそのまま慢性腎不全に移行
してしまうこともあります。

 

この場合、切迫した命の危険は
ありませんが、慢性腎不全の治療
(進行を抑える)は一生涯続ける
ことになります。

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*中毒の場合

 

猫は、中毒物質の誤飲や毒性のある
植物などを食べることでの中毒も
多いです。

 

この場合は、その原因になる物質に
よって経過は異なります。
また原因物質が特定できないこと
もあります。

猫が中毒になる食べ物と植物や花(菊やユリ)の種類や症状は?

 

治療法としては、同じく輸液療法が
メインになり、同様に尿量とCRE値
のチェックが重要になります。

 

また、中毒の場合には肝臓など
他の臓器にも影響が出ていること
も多いため、それらのチェックも
必要になります。

 

その他の原因による場合でも、
基本的に急性腎不全の改善、回復
のためには点滴による輸液療法になります。

 

急性腎不全を起こした原因の
の治療が行えて、腎機能の回復
できれば予後は良好と言えます。

 

原因や治療を始めたときの重症度
によっても変わりますが、全般的
な急性腎不全の生存率約50%
とされています。

 

そして、上記に記載したCREの
数値によるグレードが高い、
また乏尿、無尿の状態が出ている
場合にはやはり予後は悪いと言えます。

 

また、同じグレードだとしても
尿道閉塞による急性腎不全よりも
中毒性の場合の方が予後が悪いことが多いです。

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