大きなワイルドな猫が飼いたい・・
猫好きな方は基本的にネコ科
の動物はなんでも好きですよね!
大きくても野性味溢れてても
猛獣でもやっぱりその生態はネコ
なわけで・・
見ていると私たちが良く知る
イエネコと同じような行動を
していると思わず、
やっぱネコだな~
なんて思ってしまいますよね笑
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なんとも言えない魅力と愛らしさ
を持ったネコ科の動物はたくさん
いますが、今回は比較的身近(?)
に感じるオオヤマネコについてです!
かつて(氷河期の頃)は日本にも
オオヤマネコは生息していたのです
ですが、現在国内では、動物園や
一部の方たちに飼育されている個体しかいません。
日本で自然界に生息するヤマネコ
と言えば、国の特別天然記念物で
絶滅危惧種にも指定されている
イリオモテヤマネコ。
同じく国内で希少野生動植物種に
指定され、絶滅危惧IA類の
ツシマヤマネコ。
の2種です。

しかし、同じヤマネコと名前が
付いていても、イリオモテや
ツシマヤマネコは、
ベンガルヤマネコ属(アジア産
ヤマネコ類)に属しています。
そしてオオヤマネコは、
オオヤマネコ属に属します。
欧米ではLynx(リンクス)と呼ばれます。
<オオヤマネコの種類や大きさ・特徴>
オオヤマネコ属はユーラシア大陸の
北アメリカやヨーロッパ、アジア
北部などに広く分布する中型の
ヤマネコです。
そしてオオヤマネコ属に属する
のは以下の4種類です。
*ヨーロッパオオヤマネコ
*カナダオオヤマネコ
*スペインオオヤマネコ
*ボブキャット
<ヨーロッパオオヤマネコ>
ヨーロッパオオヤマネコは
オオヤマネコの中でも一番大きく、
ユーラシアオオヤマネコやシベリア
オオヤマネコとも呼ばれます。
体長:80~130cm
体高(肩まで):約70cm
体重:15kg~35kg
イエネコの4~7倍の大きさですね。
ユーラシア大陸に広く分布して
いますが、特に寒い地域に生息
しています。
そのため、冬場には毛が長く
なり、足先にも長い毛が密集し、
雪の上での生活に適した冬の
装いになります。
毛色は黄色や暗い褐色に黒や
茶色の斑点がありますが、暮らす
地域によっても違いがあります。
ネコ科にしては泳ぎが上手で、
木登りも得意、身体能力は抜群!
出典:http://www.pz-garden.stardust31.com/
もはや猛獣にしか見えませんがww
でもイエネコと並ぶとこんな感じ。
やっぱりネコ。そして仲良し笑
出典:http://www.pz-garden.stardust31.com/
youtube ignoramusky
<カナダオオヤマネコ>
アメリカ北部やカナダ、アラスカ
などに分布し、こちらも寒冷地に
適した長く厚い被毛をしています。
ヨーロッパヤマネコと体型や形態
は良く似ていますが一回り小型です。
体長:60~110cm
体高(肩まで):約55cm
体重:7kg~17kg
毛色はヨーロッパヤマネコより
もグレー、シルバーがかって
いますが夏場には茶褐色に
なります。
こちらも当然、身体能力は抜群!
出典:http://karapaia.com/
オオカミか雪男にしか見えませんがww
毛が雪山対策の仕様なので
余計そう見えるのでしょうね・・
きっと人に飼われている
カナダオオヤマネコはもっと
ネコらしいはず・・
出典:http://swmcoms.com/
ほ~ら 子猫はとっても愛らしい♪
ちゃんとネコネコしてる♪
やっぱり育った環境や生い立ちで
迫力も増すんですね・・
<スペインオオヤマネコ>
スペインオオヤマネコは
イベリア半島に分布し、別名
イベリアオオヤマネコとも呼ばれます。
もともと、ヨーロッパオオヤマネコ
の亜種とされていましたが、現在
では別種とされています。
そのため、見た目はヨーロッパ
オオヤマネコと良く似ています。
若干小さいくらいです。
体長:70~110cm
体高(肩まで):約60cm
体重:9kg~20kg
こちらも夏場は黄褐色ですが、
冬場にはグレーっぽくなります。
オオヤマネコの中では最も生息数が
少なく、国際自然保護連合(IUCN)
では絶滅危惧種(CR)に指定されて
いる希少種です。
出典:http://neconeconews.blog.fc2.com/
出典:http://doubutsuiine.tank.jp/
こちらさんもとても凛々しくて
いらっしゃいますw
出典:http://ci-japan.blogspot.jp/
でもやっぱり子猫はキュート♪
イエネコみたいですね~!
<ボブキャット>
ボブキャットは、ヨーロッパ
オオヤマネコが進化したものと
考えられています。
オオヤマネコ属の中で最も
小さいのがボブキャットです。
体長:55~100cm
体高(肩まで):約50cm
体重:5kg~15kg
小さい個体だとイエネコとあまり
変わらないと言えますね。
カナダ南部からメキシコ北東部
の森林地帯に分布しています。
身体はオオヤマネコ属の中では
小さいですが、ガッシリとした
体つきで、耳の飾り毛が他の
オオヤマネコ属よりも短いのが
特徴です。
出典:http://www.pz-garden.stardust31.co
確かにガッツリとして体つきを
なさってますね・・
ずんぐりむっくり系でしょうか笑
出典:http://dora-neco.com/
でもなんだか一番、愛嬌のある
お顔をしてますよね・・
出典:http://dora-neco.com/
子猫なんてまさに天使ちゃん♪
イエネコの長毛種と同じですね♪
<オオヤマネコの生態>
種類や生息地によっても多少
変わりますが、基本的には
オオヤマネコは他のネコ科と
同じく、単独で行動します。
早朝や夕方に活動を始め、
小動物などの狩りを行います。
獲物は、ウサギやリス、ネズミ
などの小動物の他、鳥類や魚類、
爬虫類などです。
また、ヨーロッパオオヤマネコは
体も大きく、力も強いため、大型の
哺乳類(トナカイやイノシシなど)
も捕食することがあります。
泳ぎや木登りも達者で跳躍力も
優れ、また聴覚や視覚も抜群で
まさにハンターと言える身体能力
を誇ります。
イエネコをさらに万能にして
パワーアップしたような感じですね!
妊娠期間は60~70日。
一度に平均で2~3匹の子猫を
産みます。
平均寿命は飼育下では20年以上、
野性化では12~13年とされています。
オオヤマネコは毛皮目的の密猟や
森林開発による獲物や生息地の減少
によって年々、生息数が減少しています。
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<オオヤマネコをペットにできる?価格は?>
海外ではオオヤマネコをペット
として通常の猫のように飼って
いる方もいます。
とてもワイルドですが、子猫の
時から飼えば、人馴れもしますし
大きくてやんちゃなパワフルな
猫として一緒に暮らせます。
日本でもペットとして飼育する
ことは可能です。
ただし、オオヤマネコは、
いわゆる危険な動物ということで、
ネコ科の動物で言うと猛獣の部類
に入る『特定動物』に指定されています。
そのため、飼育するには、
施設の所在地の都道府県知事の
許可が必要になります。
そして、とても大変な飼育設備に
関する規定があります。
この規定は市区町村エリアによって
多少異なりますが、
*一定の基準を満たした
「おり型施設」などで飼養保管
*逸走を防止できる構造及び
強度を確保
*定期的な施設の点検を実施
*第三者の接触を防止する措置
*特定動物を飼養している旨の
標識を掲示
*マイクロチップ等による
個体識別措置
などが定められています。
法令ですので、これを守らなかった
場合は当然罰則があり、
個人の場合は6ヶ月以下の懲役
または100万円以下の罰金。
法人の場合は5,000万円以下の
罰金に処せられます。
つまり、これらの飼育設備を
準備、許可を得ればとりあえず
飼育は可能ということになります。
しかし、当のオオヤマネコを
国内で手に入れる(購入)のが
非常に難関です。
当然、海外からの輸入になる
のですが、
*個人で輸入
*輸入会社に依頼
のどちらかになると思います。
個人で輸入というのはとにかく
恐ろしく面倒くさい手続きが
待っています。
準備を始めて実際にオオヤマネコ
が輸入できるまでには1~2年単位
の期間がかかるようです。
それでもちゃんと輸入できれば
いいですが、実際オオヤマネコ
自体の数も減っているため、
非常に厳しいようです。
輸入会社であれば面倒な手続きは
いらないので頼んで待っていれば
いいですが、実際のところ近年
はオオヤマネコの入荷自体がないようです。
輸入動物を扱う会社は国内では
以下の2件がありますが、いずれも
オオヤマネコの輸入は難しいようです。
インナー・シティ・ズー ノア
http://www.kentosh.co.jp/noah/
有限会社プラスト
https://arkpet.ocnk.net/
気になる方は問い合わせてみて
くださいね。
そして、オオヤマネコの価格と
しては、入荷があった時代で
サーバルキャットなどと同じく
120~200万円だったようです。
現在では入荷自体も希少ですので
万が一、輸入できることになった
とするとさらに価格は高くなる
可能性もありますね。
というわけで残念ながら日本で
オオヤマネコをペットとして飼う
のはまず不可能だと言わざるを得ません。
あきらめて、大きなイエネコを
可愛がりましょう笑

オオヤマネコは動物園に会いに
行きましょう♪
あっ、サーバルキャットなら
国内でも購入できるようですよ!
オオヤマネコよりは小さいですが
野性味溢れる美しさで人気のようです。
当然『特定動物』ですが。
