腎不全

猫の慢性腎不全!高血圧の症状や治療と降圧剤の使用,測定など!

高齢猫で高血圧症が増えている
とされます。

 

これは猫の場合、二次性高血圧症が
ほとんどで、高齢になるにつれ、
腎機能が衰え、慢性腎不全になり、
それに伴う腎性高血圧が多いためです。

 

また、同じく高齢猫に多い
甲状腺機能亢進症によっても
二次性高血圧症が見られます。

 

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<慢性腎不全と高血圧の関係>

 

腎臓には血圧を調節する機能が
あり、血圧上昇を司るレニン
いうホルモンが分泌されています。

 

このレニンが腎臓に血流を集め、
腎機能を高め、老廃物を尿として
体外へ排出しようとしています。

 

しかし、腎臓が悪くなると、
レニンが過剰に分泌されてしまう
ことがあり、それによって高血圧
が引き起こされてしまいます。

 

また、腎臓が悪くなることに
よって血液の浄化機能が低下します。

 

そうすると、浄化機能を補おうと
血液量が増え、血圧が上がって
しまいます。

 

さらに老廃物を含んだ血液は
腎臓の末梢血管で濾過されて
心臓に戻っていきますが、腎機能
の低下により血圧が上がるとこの
末梢血管が硬くなり血液が流れ
にくくなり、末梢血管抵抗が大きくなります。

 

そのため、さらに血圧が高くなる
という悪循環になります。

 

<高血圧によって起きる症状と治療>

 

高血圧の持続によって影響を
受けやすい器官は眼(眼球)です。

 

眼がおかしい・・
眼が見えていないようだ・・
と気付くことも多いです。

 

この場合、高血圧性網膜症、
網膜剥離を起こしていることが多く
治療が遅れると失明してしまいます。

 

また、視力に異常が見られなくても
慢性腎不全に陥っていれば、すでに
網膜浮腫や眼底出血を起こしている
こともあります。

 

これには定期的な眼底検査
必要で早く気付いて適切な治療
(血圧を下げる)を行えば改善され
ます。

 

また目が見えなくなってからでも
すぐに治療を行い、視神経の機能
が残っていれば視力は回復する
こともあります。

 

その他、あまり多くはないですが
心臓や脳などに症状が現れること
もあります。

 

治療はとにかく血圧を下げることです。

 

このような状態にならないため、
高血圧の持続状態、また急激な上昇
を回避しなくてはならず、
慢性腎不全の治療では降圧剤が
使われるようになります。

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<慢性腎不全の降圧剤>

 

猫に使われる降圧剤としては主に

*ACE阻害剤(フォルテコール)

*ARB(セミントラ)

があります。

 

また、慢性腎不全の治療薬として
初の承認を得た『ラプロス』も
降圧剤です。

猫の腎不全薬ラプロスの治療効果に期待!価格や副作用など!

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これらは血圧を下げる効果としては
同じですが作用機序(薬物が効果を
及ぼすメカニズム)が違うため、
他の症状や猫さんの状態によって
どれが合っているかを検討する
必要があります。

 

また、慢性腎不全だからと
言って必ず高血圧になっている
わけではありません。

 

ステージや他の症状、状態に
よっても変わってきます。
そのため、定期的に血圧測定
を行い、チェックしていく必要が
あります。

<猫の血圧について>

 

猫の血圧は、基本的には
最高血圧が180mmHg未満、
最低血圧が120mmHg未満
あれば、許容範囲とされています。

 

猫の腎性高血圧の場合、
概ね最低血圧が150mmHg以上
になると降圧剤適用となるのが
一般的です。

 

また、投薬により一旦下がっても
止めてしまうとまた上昇する
ケースが多く、予防のためにも
降圧剤は継続することがほとんどです。

 

ただし、猫の場合は正確な
血圧測定というのが難しい
という問題があります。

 

血圧には、全身の機能を調節する
自律神経が大きく関わってきます。

 

動物病院などに連れてこられた
猫は当然、緊張しています。
ですから血圧は高くなるのが
当たり前とも言えます。

 

もちろん病院側は、なるべく
落ち着くように工夫をして血
圧測定をするようにします。

 

しかしそれでも猫さんにとっては、
病院は恐怖、ストレス以外の
なにものでもないわけですから。
(個体差はありますが・・)

 

そのため、病院では緊張していて
当たり前、測定値もある程度
高く出て当たり前、という前提で
数値を判断するようになります。

 

血圧測定自体は、非常に簡易な
もので猫さんにも苦痛なく
測れるのですが・・

 

ペット用の血圧計もさまざまな
メーカーのものがありますが
人間用と同じくカフを巻くだけで
後は自動的に測定してくれます。

 

猫の場合は尻尾や前足にカフ
を巻いて測定するのが一般的です。


出典:http://www.nova-lease.co.jp/

 

本当なら、自宅で落ち着いている
時に測定できれば正確な数値が
分かりますし、毎日測定できて
安心ですが、ペット用の血圧計は
安いものではありません。

 

メーカーにもよりますが
20~30万円はします・・

 

人間用のは数千円~あるのに
何で動物用はこんなに高いので
しょうかね~。。

 

ペットも高齢化が進んで、
今後ますます、自宅での健康管理
が必要な時代がやってきます。

 

手軽に自宅で測定できるよう
価格の安い血圧計を販売してほしい
ものですよね。

 

というわけで猫の慢性腎不全の
治療は、合併症を起こさないため
にも、腎機能の低下を抑制する
ためにも血圧の管理が非常に重要
になってきます。

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コメント

    • pon
    • 2017年 5月 06日

    こんにちは

    ためになる記事をありがとうございます
    高血圧のおくすりの選択肢にアムロジピンも
    ありますか?

      • urumi
      • 2017年 5月 06日

      ponさま

      こんにちは お便りありがとうございます。
      猫さんは腎不全で闘病されているのですか?

      高血圧のお薬の件ですが、猫の慢性腎不全に使われる降圧剤は降圧効果だけでなく、尿蛋白減少効果や糸球体硬化進展抑制などの腎保護作用があるものが多く使われています。セミントラなど「ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗」がそうです。ま「ACE阻害薬」もそうです。

      そしてアムロジピンも降圧剤として使われるお薬ですがアムロジピンは「Ca拮抗薬」という種類です。Ca拮抗薬は大きく分けて3つの系統に分けられアムロジピンはジヒドロピリジン系に入り、主として降圧剤としてのみ選択されることの多いお薬です。
      他の2系統のCa拮抗薬は、腎保護作用も挙げられるのですが、アムロジピンはそれには入っていないお薬です。

      そして基本的に慢性腎不全の降圧剤としては、ARBかACE阻害薬が第一選択です。

      ですから、アムロジピンは慢性腎不全の降圧剤としてはあまり選ばれないお薬のように思います。

      ちなみに新薬のラプロスも作用機序は違いますが、降圧効果+腎保護作用によって腎機能抑制が認められたお薬です。

      もちろん降圧効果によって腎不全の機能低下を抑制することにはなりますのでアムロジピンでもある程度の効果はあるとは思います。
      ただ、より良い効果を求めるのであればARBやラプロスの方が良いのでは?とは正直思います。

      ただし、猫さんの状態が分かりませんので何とも・・です。 何か考えがあってアムロジピンが処方されているかもしれません。
      降圧剤もその種類によって効果や副作用もさまざまです。また体の状態(他の数値)によっては使えないタイプのものもあります。そして効果にも個体差があります。

      一度、かかりつけの先生にさりげなく聞いてみてもいいかもしれませんね!
      どうせ飲むならより効果のありそうな薬がいいですしね!

      ネコホスピタル 秋山

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