猫が妊娠したら!
お腹の胎児の成長のため、
また母体の維持、そして出産後
の授乳のためにも必要な栄養を
十分に摂らせないといけません。
猫の妊娠期間は約63日。
平均出産頭数は4~6匹。
小さな体でたくさんの子供たち
を約2ヶ月という期間で立派に
育んで出産するのです。
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猫の妊娠が分かったら食事を
妊娠・授乳期用、もしくは
子猫用のキャットフードに
変えましょう。
<必要な栄養素とカロリー量>
胎児の成長、出産に向け、
十分なエネルギーを摂取する
ためにはタンパク質と脂質を
多く含む食事が必要になります。
さらに、
*性ホルモンの合成に関係するβ-カロテン
*DNAの合成に不可欠なビタミンB9(葉酸)
*脳の神経細胞の合成に必要なEPA/DHA
なども十分に摂取する必要があります。

また、産後の授乳期にも
子猫の免疫力を高める
*ビタミンC
*ビタミンE
*ルテイン
*タウリン
などの抗酸化成分。
また子猫の脳や心臓、生殖器
の発育に必要な
*EPA/DHA
*タウリン
などの十分な摂取が必要です。
これらがバランス良く配合されて
いるのが、妊娠・授乳期用の
キャットフードです。
ただし、メーカにもよります。
基本的にプレミアムフードと
言われるキャットフード
(ヒルズ、ロイヤルカナンなど)
メーカーのものを基本としています。
妊娠中に必要なカロリー量は
妊娠初期から15%~20%程度
の増量が必要です。
そして徐々に増やし、出産時
には60%程度増しの量が必要です。
さらに子猫の頭数にもよります
が、授乳期には、2~3倍程度
の増量が必要になります。
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<食事量や回数>
与える食事量は、与えるフード
にもよりますが、基本的に妊娠・
授乳期用のものであれば、
栄養素、カロリー共に増量して
作られているため、給餌量通りの
量を与えれば大丈夫です。
また、妊娠・授乳期用のフードに
しない場合には、上記に書いた
カロリー増量になるようにフード
量を増やす必要があります。
お腹で胎児が成長していきます
ので、食事は一度に多量を食べ
られなくなります。
普段の食事回数にもよりますが
最低でも3回以上、できれば4~5
回に分けてあげましょう。
授乳期にも引き続き3~4回に
分けてあげるのが望ましいです。
また授乳期は、母猫は子猫の
お世話にかかりっきりです。
食事とトイレ以外では常に子猫に
寄り添い、お世話をします。
そのため、授乳期はいつでも
食べられるよう、常に置き餌を
しておいても良いです。

ただし、子猫の成長に伴い、
離乳に向けて30日目あたりからは
食事や回数も徐々に通常の成猫用
に戻していくようにしましょう。
また、妊娠・授乳用の高カロリー
のものから通常の成猫用に戻す
と食べないこともありますので、
最初は少しずつ混ぜながら変えて
いくと良いです。
猫の妊娠、子育ては人間と
比べるとあっという間です。
その短い期間に新たな生命を
誕生させ、何匹もの子猫たちを
自分の力で立派に育て上げるのです。
猫の母性は非常に強いです。
たくましいですよね!
私たちが手助けしてあげられる
ことは、良質の栄養たっぷりの
フードを与えてあげることですね!