猫の病気

猫の扁平上皮癌!抗がん剤や放射線の治療方法や効果は?

猫に発生する悪性腫瘍(がん)の
中でも肥満細胞腫と共に多く
見られるのが扁平上皮癌です。

 

特に口腔内や鼻(鼻腔)などに
発生しやすく、口の中にできた
場合は発見も遅れるため、早期
に治療することができず、大きく
なってしまうと手術での完全切除
も難しくなってしまうという
非常に厄介な腫瘍の一つです。

 

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猫の扁平上皮癌の治療の
第一選択は手術です。

 

腫瘍部位も含め、広範囲に
切除できれば、その後再発の
可能性も低くすることができます。

猫の扁平上皮癌の症状や治療法は?顔面の傷や皮膚炎に要注意!

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ただ、体表であれば異変に気付き
やすく早期の治療も可能ですが
口腔内にできた場合には、常に
歯磨きや口の中をチェックする
習慣がない場合には早期発見は
難しいと言えます。

 

なんとなく、
食事の食べ方がおかしい・・
ヨダレが出る・・
出血がある・・
口を閉じなくなった・・

 

などの異常が出てからでないと
分かりにくいのが現状です。

 

そしてそれらの異常が出たとき
には、すでに初期ではなく、
腫瘍自体が大きくなっている
ことがほとんどです。

 

そこが口腔内にできる
扁平上皮癌の怖いところ
です。

 

 

そして、さらに厄介なのが、
口の中にできた場合、手術が
非常に難しくなります。

 

悪性腫瘍の場合、広範囲に切除する
のが鉄則ですが、口の中にできた
場合、広範囲の切除が困難なのです。

 

部位にもよりますが、骨ごと顎の
半分を切除、舌まで切除しなくて
はいけなくなったりという状態になります。

 

そしてそれは実質不可能なこと
で、もし可能であってもその後の
食事や生活に著しい苦痛を与えて
しまうことにもなります。

 

そのため、特に口の中に
できた場合には、取り切れる分
だけ取って、その後は他の
治療法で再発や転移、拡がりを
なるべく抑える目的の治療
していくことが多いです。

 

または、すでに転移がある場合や
手術ができないような状態の
ときも同様です。

 

そして、次の治療の選択として
挙げられるのが化学療法
(抗がん剤)や放射線治療です。

 

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<抗がん剤治療>

 

現在、猫の扁平上皮癌に
使われる抗がん剤で多いのが
「トセラニブ」や「イマチニブ」
という『分子標的薬』です。

 

扁平上皮癌をはじめ、猫の
悪性腫瘍には抗がん剤は
効果があまり・・
と言われてきました。

 

しかし、医学、獣医療も進歩して
きています。
抗がん剤も新しいタイプのものが
開発されてきています。

 

「分子標的薬」は、細胞の増殖や
浸潤、転移などに関わる、いわゆる
がん細胞特有の分子をターゲット
とするもので、従来の抗がん剤に
比べ、副作用が少なく治療効果を
高めることができるとされています。

 

そのため、人間のガン治療でも
広く使われるようになり、
10~20年後には抗がん剤は
すべて分子標的薬になる・・
とも言われています。

 

そして、動物医療でも近年、
抗がん剤治療には分子標的薬
が使われるようになってきました。

 

 

 

「トセラニブ」や「イマチニブ」
などの分子標的薬は犬のリンパ腫
や肥満細胞腫では効果が認められ
ています。

 

肥満細胞腫と扁平上皮癌では
腫瘍の区分は異なるのですが
それでも犬の扁平上皮癌に
おいても「トセラニブ」は
高い有用性が確認できている
ようです。
(日本小動物がんセンター資料)

 

そして、「トセラニブ」は猫の
扁平上皮癌においても治療の
有用性や副作用についての研究
が行われ、その結果、副作用は
比較的軽く、かつ生存率や生存
期間において効果が確認できて
いるとされています。

 

ただし、まだ今後更なる研究が
必要ではあるようですが。

 

分子標的薬は、猫の肥満細胞腫
でも多く使われるようになってきています。

猫の肥満細胞腫の抗がん剤(化学療法)治療の効果や費用など!

 

<放射線治療>

 

そして、もう一つが放射線治療です。

放射線治療もがんの種類に
よって、効果が期待できるもの
とあまり期待できないものがあります。

 

放射線療法によって縮小しやすい
タイプの腫瘍とそうでないもの
があり、これを放射線感受性
呼びます。

 

基本的には、感受性が高いほど
放射線治療の効果は高くなる
考えられます。

 

そして動物の腫瘍における
放射線感受性として、相対的に
・高い
・比較的高い
・中程度
・低い

に分けられ、扁平上皮癌
「比較的高い」に分類されています。

 

ちなみに肥満細胞腫や、
扁平上皮癌と同じく口腔内に
できやすいがんの悪性黒色腫
「中程度」に分類されています。

 

つまり、猫の扁平上皮癌において
腫瘍の発生部位や大きさによって
広範囲の切除ができない時などは、
術後に放射線照射を行うことに
よって治療効果を高め、再発を阻止、
また再発までの期間を伸ばす効果が
期待できると言えます。

 

ただし、放射線の治療効果は
個体差が大きいとされています。

 

 

また、放射線治療は全身麻酔
なりますし、放射線治療を行う
動物病院もまだ日本には数える
ほどしかありません。

 

さらに、抗がん剤との併用、
また非ステロイド系抗炎症薬など
も使うため、すべての治療を
行うとなると費用も相当かかります。

猫(ペット)の癌に最前線の放射線治療!効果や副作用,費用は?

 

ですから、現在の日本の動物医療に
おいては、放射線治療はまだまだ
一般的ではないと言えます。

 

ただ、通院できる範囲に放射線治療
を行う病院がある場合には、かかり
つけの動物病院に相談すれば紹介
してもらえます。

 

猫さんの年齢や腫瘍の状態、
さまざまな負担面も含め、獣医師
と良く相談して治療法を選択して
いくことが大切です。

猫の癌にアガリクスの効果とは?抗がん作用は期待できる?

猫さんの残された人生のQOL
(生活の質)をいかに高めて少し
でも楽に生活させてあげられるか・・

結局はそこが一番ですから。

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