猫は犬と違い、常に口を開けてる
イメージはありません。
大きく口を開けるときは、
あくびをする時や、何らかの
要求でニャーっと鳴いている
時くらいですよね。
猫は基本的に鼻で呼吸をして
いますし、食事も匂いで嗅ぎ分けています。
ですから、常に口を開けている
ような状態というのは、何らかの
異常の可能性もあるのです。
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普通に起きているときに、
口をちゃんと閉じれていない、
また頻繁に口を開けている状態
が見られる、という状態は、
*口の中に異変がある
*鼻で呼吸ができない
などの可能性が考えられます。
<口の中に異変がある>
口内炎や歯周病などによって、
口腔内の炎症がひどい場合には、
痛くて口が閉じれないことが多く
あります。
この場合には、状態にもよりますが
口から異臭がしたり、ヨダレが
多くなったり、出血などが見られる
ことが多いです。

また、食事を食べづらそうにしたり
食欲が落ちたり、口元を気にして
前足で引っ掻いたり、口をクチャ
クチャしたりなどが見られます。

その他、口腔内にできる腫瘍などに
よっても進行してくると口が
閉じれない状態になります。

猫は口腔内の病気が非常に多いため
注意が必要です。
<鼻で呼吸ができない>
猫は通常、鼻で呼吸をしていますが、
鼻づまりや副鼻腔炎など鼻の炎症に
よって呼吸ができなくなると口で
呼吸をせざるをえなくなるため、
常に口を開いている状態になります。
この場合多くは、鼻水や粘液状や
膿状のドロっとした鼻水が出たり、
鼻の穴が汚れによって塞がって
いたりしています。
鼻炎の症状はカリシウイルスや
ヘルペスなどのいわゆる猫カゼに
よって起きることが多く、慢性化
してしまうと治りにくいため、常に
鼻に炎症を抱えて呼吸がしずらく
なっていることも多いです。

また、口内炎なども同じく猫カゼの
症状でもあるため、鼻と口の症状が
セットになっている場合もあり、
その場合は病状としては重く、猫に
とっては苦しい状態と言えます。
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<寝ているときに口が開いたまま>
寝ている時などに口が半開き
になっている子もいますよね。
見ているととっても可愛いですが。
これはその子の寝方や癖もあり、
また、夢を見ているときなどに
口を動かしたり、寝言のように
鳴いたりなどもあるため、一概
には言えませんが・・
起きているときに上記のような
鼻や口の中の異常が見られず
寝ているときだけに口が開いた
状態なのであれば特に問題はない
と言えます。
ただし、
*イビキがひどい場合
*呼吸が苦しそう
などが見られる場合には、
鼻腔狭窄(鼻の穴が狭く潰れて
っしまっている状態)や、
軟口蓋過長症(口腔内の軟口蓋
が通常よりも長い)の可能性もあります。
これらは主にペルシャやヒマラヤン
などの顔がつぶれた種類の猫に
多く見られる先天性のもので、
短頭種気道症候群と言われます。
これにより、呼吸がしずらく
なったり、呼吸時にイビキの
ような音がしたりします。
これらは、短頭種の宿命のような
病気ですが、あまりに状態が
ひどいような場合には命に関わる
危険もあるため、手術が必要に
なることもあります。
その他、肥満によっても、
似たような症状が見られること
があります。
イビキなどには注意が必要です。
猫さんが口を良くあけている
状態が見られるときは、
*口の中をチェック
*鼻をチェック
*呼吸はできているか、チアノーゼ
になっていないか舌の色をチェック
*肥満度合いのチェック
してみてくださいね。
何らかの異常があれば早めに
病院に連れていきましょう。