猫を保護するには金銭的負担の覚悟も
猫を保護したら・・
子猫であれ、成猫であれまずは
体の健康状態や何らかの病気が
ないかの検査が必要になります。
その猫さんをその後自分で飼う
のか?それとも里親を探すのか?
によっても多少変わってくるとは
思いますが、いずれにしろある
程度の期間は面倒を見ることに
なると思います。
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お外で暮らす猫さんはやはり
さまざまな病気に感染している
可能性があります。
猫だけの病気もあれば、寄生虫
などは人に感染するものもあります。
他の猫をすでに飼育している
場合などは、一緒にすると移って
しまう病気もあります。
また、健康状態や大体の年齢
などが分からないとお世話をする
にしても安心できません。
ですから、まずは動物病院に
連れていきましょう。
今回は猫を保護した場合に必要な
検査や治療などについてです。
<必要な検査や治療>
これは、猫さんの年齢やその後の
飼育の状況によっても変わって
きますが、理想的には、
*身体検査
*糞便検査
*ウイルス検査
*血液検査
*駆虫
*予防注射
を行うと安心です。
<身体検査>
これは体を触ったり、聴診、
目や鼻、耳や皮膚の状態など
表面から分かる範囲での診察です。
耳ダニや皮膚の寄生虫の有無など
が分かります。
また、健康状態、栄養状態など、
大体の年齢も分かります。
<糞便検査>
ウンチが取れれば持っていくのが
ベストです。
お腹の中、腸内寄生虫の有無や
腸内細菌などが分かります。
便を持っていけない場合には
お尻から綿棒などを入れ、少し
便を採取することができれば
それで簡易的な検査もできますが、
精度は落ちます。
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<ウイルス検査>
猫エイズや白血病ウイルスの
検査です。
お外の猫さんは感染している
確率も高く、これらのウイルスの
キャリアになっている場合、発症
していなければ通常に生活できますが
飼育においては注意点も出てきます。
血液検査で10分ほどで結果が
出ます。
ただし、感染してすぐは検査をして
も陽性反応が出ないため、3~4週間
経って再検査をすると安心です。
また、まだ生後間もない子猫の
場合には、数ヶ月経ってからの
検査が望ましいです。
<血液検査>
血液検査はその猫さんの健康状態
や年齢によりますが、子猫や若くて
健康そうな子であればしない場合も
あります。
血液検査では、貧血や白血球、
内蔵(腎臓、肝臓)、血糖値など
の検査をしますので5~6歳以降
の子であればしておいた方が安心です。
また、明らかに体調や健康状態が
悪そうな場合、もしくはウイルス
検査で陽性が出た場合などは、
血液検査で体全体のダメージを
調べる必要があります。
<駆虫>
身体検査や検便によって寄生虫
などが発見されれば当然ですが、
検査ができない場合などでも
お外で暮らしていた猫さんの
場合には、何らかの寄生虫がいると
想定して駆虫薬を投与することが多いです。
ノミやダニなど外部寄生虫と
回虫や鉤虫などの腸内寄生虫を
まとめて駆除できる薬があります
ので、よほど体調が悪そうで
なければ駆虫してしまうことが
多いです。

<予防注射>
健康状態に特に問題がなさそうな
場合には、混合ワクチンを接種
します。
体の状態によっては、体調が
回復してから接種する場合もあります。
また、その後飼育するつもりが
ない場合などは予防接種はその方
の意思によりどうするか決める
ようになります。

<検査などにかかる費用について>
通常の料金であれば、平均的に
*身体検査(診察料) 1.000円
*糞便検査 1.000円
*ウイルス検査 4.000~5.000円
*血液検査 5.000~6.000円
*駆虫薬 1.000~2.000円
(虫の種類や体重による)
*混合ワクチン 4.000~8.000円
(何種類打つかによって変わる)
ほどになります。

ただし、その後飼育するつもり
がなく里親を探す場合などは
その旨を病院に伝えれば、最小限
必要な診察に留める場合もあります。
これは、保護した方がどうしたい
かによって変わってくることです。
その後も飼育していくつもりで
あれば最初はしっかりと検査を
しておいた方がいいので、やはり
10.000円程度は必要になるかと
思われます。
(猫さんの状態によって変わります)
また、急なことで費用面で厳しい
ようでしたら、その旨を伝え、
まずは駆虫だけにしたり、その後
どうするかを決めてから検査を
していくように相談されるのが
良いかと思います。