猫も人と同じく低温やけどを
起こすことがあります。
特に冬場には暖をとるための
電化製品など、猫が大好きな
保温グッズによって起こす危険性
があります。
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<低温やけどとは?>
熱いものに触れることによって
起きるやけどと違い、低温やけど
はその名の通り、低温によって
起きる皮膚の熱傷(損傷)です。
体温より少し高めの温度のもの
に長時間触れ続けことによって
起こります。
猫の場合は概ね40~45℃程度
の温度に4~5時間触れ続けると
低温やけどを起こす可能性があります。
<低温やけどの原因>
猫の低温やけどの多くは、
*ホットカーペット
*ストーブ
*湯たんぽ
*ホッカイロ
*こたつ
などの原因が挙げられます。
ペットヒーターや猫用のこたつ
などは温度が低めに設定されて
いるようですが、低温やけどを
起こす子も多くいます。
また、夏場などは直射日光が
当たる窓辺の高音になりやすい
家具なども原因になることがあります。

<低温やけどの症状>
低温やけどの症状はその
程度によって変わってきます。
また、猫は毛があるため、
症状に気付きにくいです。
比較的分かりやすい異変とすれば
*猫がしきりに舐めている
*触られるのを嫌がる
*痛がる、気にする素振りがある
などが挙げられます。
そして、皮膚自体の症状とすれば、
軽度~重度の順で、
*変色(赤みや発赤、赤紫色)
*炎症、水ぶくれ、脱毛
*皮膚の壊死(皮膚が剥がれる)
などが見られます。
猫の場合は毛がある状態では
分かりにくいため、気付いたら
禿げてた、皮膚が剥がれてた
なんてことも多いです。
特にお腹部分や脇、横腹など
に低温やけどを起こすことが多いです。
また肉球も要注意です。
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<低温やけどの治療>
程度にもよりますが、軽度で
あれば冷やすことで治まる場合
もあります。
皮膚に炎症や水ぶくれなどの
潰瘍が見られる場合は、状態にも
よりますが熱傷部位を保護する
ような(乾かさない)治療が行われる
ことが多いです。(湿潤療法)
さらに重度になると手術によって
壊死した部位を切除する処置が
必要になることもあります。
猫が熱傷部位を舐めてしまわない
ようにエリザベスカラーなどの
装着も必要になります。
いずれにしろ、異変に気付いた
時点で早めに病院に連れていく
ことが大事です。
やけどの治療は完治まで時間も
かかりますし、管理も大変です。
そして低温やけどを起こして
しまうのは私たち飼い主の責任
です。
低温やけどは、ちょっとした注意
で防げる病気です。
<低温やけどを防ぐには>
ホットカーペットやこたつ
などは、一番弱い温度設定にする。
さらに表面温度、また庫内温度が
何度くらいになるのか確認しましょう。
猫が長時間そこで寝るような
場合には、ホットカーペットは
39℃以下になるようにタオルや
毛布などを敷いて調節しましょう。
こたつは2~3時間に1回は
スイッチを切るか中の空気を
入れ替えるなどしましょう。
ストーブなどは高温やけどの
可能性もありますので、近づき
すぎないようにカバーなどを
設置しましょう。
湯たんぽやカイロなども温度に
注意、39℃を超える温度が長時間
続かないかの確認、タオルに
くるむなどの工夫をしましょう。

猫は、毛があるため熱さの
伝わりや感度が鈍いと言えます。
しかし、皮膚が薄いため熱は
深部に伝わりやすく、低温やけど
など皮膚の炎症は起こしやすい
のです。
ですから、飼い主さんがしっかり
と管理してあげる必要があります!