猫のオシッコが赤い!
猫は下部尿路疾患は非常に多い
動物ですので、膀胱炎や血尿
などは比較的多く見られる症状です。
でも最初はビックリしますよね。
血尿が出たらまずは尿検査が
必要ですので病院に連れていく
ようになります。
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<猫の血尿を見つけたら!>
パッと見て血尿と分かるような
赤い色のオシッコが出ている時は
ほとんどの場合、それ以前に
頻尿や尿漏れなど膀胱炎の症状
が出ていることが多いです。
血尿が出ているということは
膀胱炎になっているのはほぼ
間違いないですが、膀胱炎の原因
を特定しなければいけませんので
まずは尿検査が必須になります。
オシッコの採取法はこちら↓

ただ、血尿になっている場合は、
オシッコ自体を膀胱に貯める
ことができず、頻尿になっている
可能性が高いので、自宅での採尿
は難しいと思われます。
また、特にオス猫の場合は、
オシッコがちゃんと出ているか
どうか?(尿結石による尿道閉塞
も多いため)によっては命に関わって
くるため、尿は取れなくても
そのまま病院に連れて行く方が
安心です。
病院で採尿して尿検査を行うこと
もできますので。
病院ではまず尿検査を行います。
<病院で行う検査>
尿検査では、血液、蛋白、尿比重
などと、尿結石の有無、種類など
を見ます。
これらは15分ほどで分かります。
そしてもし結石が見つかった場合や
状態によって、超音波やレントゲン
でお腹の中(膀胱)を検査すること
もあります。
ただ、病院によっても違いますが
ほとんどの場合は最初は
尿検査だけのことが多いです。
症状がひどい場合や、治りが悪い
ような場合に追加検査として
レントゲンなどの検査になることが
多いです。
そして検査結果によって、治療に
入ります。

<血尿の治療>
まずは、抗生物質や止血剤で
膀胱炎の治療をしていきます。
細菌性の膀胱炎であれば治療は
それだけです。
尿結石が見つかった場合は、
膀胱炎の治療とともに、結石を
溶かすための専用の療法食に
切り替える食事療法が行われます。
その他、検査で特に異常が出ない
場合などはまずは抗生物質での
治療と追って何度か尿検査をして
いくようになることが多いです。
(猫は原因不明の特発性膀胱炎
という病気もあります。)

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<検査や治療の費用>
通常の膀胱炎であれば、尿検査や
お薬など治療費込みでおおよそ
5.000~6.000程度だと思われます。
これに結石用の療法食が加われば
プラス1.500円程度。
もし、その他の超音波やレントゲン
などが入ればプラス3.000~5.000
円程度。
万が一、尿道閉塞など起こして
いれば処置や血液検査などが
必要な場合もあるためプラス
6.000~8.000円はかかることも
あります。

尿結石の場合でも初期であれば
尿検査だけで大丈夫ですし、
その後の治療も楽で予後も良好です。
猫にとってオシッコの異常は
場合によっては命に関わりますし、
猫が抱えるストレスも相当の
ものです。
少しでも異変を感じたら
とにかく早急に受診することが
何より大事になります。
<まとめ>
猫では泌尿器疾患が非常に多いため、
血尿の症状が見られることが多い
ですが、血尿に見える血色素尿と
いう可能性も考えられます。
血色素尿は、赤血球が壊れることで
赤血球からヘモグロビンが漏れ出し
尿中に出てくる、いわゆる溶血の状態です。
この場合には、泌尿器疾患ではなく
他の内臓や全身性の病気の可能性が
高いため、血液検査なども必要になります。
血色素尿の方が茶色っぽい色なので
血尿とは違いがあるのですが、初めて
見る場合には違いが分かりにくいかも
しれません。
*溶血による血色素尿か血尿かは
尿検査で分かります。