折れ耳が特徴のドラエモン
みたいな愛嬌のある猫として
人気の高い猫。
スコティッシュフォールド♪
立ち耳の子も多いですが、
スコティッシュの場合は、立ち耳
でも耳自体が小さくやはり他の猫
とはなんとなく違った印象の子が
多いですね。
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また、個体差はありますが、耳介
(耳たぶ)自体が、形や厚み、質感も
普通の耳をしている他の猫さんとは
違い、独特な感じがあります。
比較して触ってみると良く分かります。
http://peco-japan.com/55002
また、スコティッシュは性格も
穏やかでおっとりしていて人にも
懐きやすく、飼いやすいため、
人気の猫種となっているようです。
そんなかわいいスコティッシュ
ですが、特有の遺伝性の骨の疾患
が発症することで知られています。

<耳折れは奇形>
もともと、スコティッシュの特徴
である折れ耳は先天的な骨の奇形、
耳の軟骨の発達異常です。
折れ耳の特徴としてその奇形が耳
だけにあるのであれば問題はないの
ですが、その奇形が耳以外の場所に
現れることがあります。
これを、遺伝性骨形成異常症と
言い、多くは、骨、関節の痛みや
変形の症状を呈します。
そして、これが顕著に現れ、問題
とされているのが、手足(四肢)の
関節に骨瘤(骨のコブ)ができる
病気で、『骨軟骨異形成症』と言います。
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<骨軟骨異形成症の症状>
足の関節の部分に骨瘤ができて
腫れてきます。
見た目にも分かりやすいため、
飼い主さんも気付きやすいです。
そして関節をうまく曲げることが
できなくなったり、痛みを伴うため
歩き方がおかしくなったり、跛行
(びっこ)になったりします。
生後4~5ヶ月から発症し、成長期に
合わせ少しづつ進行します。
体の成長が止まるある程度の時期に
なれば骨瘤の成長も止まることも
ありますが、そのまま進行し続ける
こともあります。
多く見られるのは四肢の関節に
できる骨瘤ですが、それ以外の
全身の骨に現れる可能性もあります。
また、鼻の軟骨に現れることもあります。
鼻にできた場合の一番分かりやすい
症状は鼻血です
<骨軟骨異形成症の治療>
治療には、外科的に切除する方法、
放射線治療、薬物療法があります。
猫の年齢、骨瘤の状態によって
治療法が選択されますが、現在一番
多く行われ、効果的だとわれている
のは放射線治療です。
放射線治療は、放射線を骨瘤の部分
に照射することで骨瘤の成長を抑制
します。
骨瘤の状態が軽度でそれ以上の進行
が見られないような場合には一時的
に痛み止めの薬などの対処療法が
取られることもあります。
また、最近では破骨細胞の働きを
抑制する効果のある薬を内服する
薬物療法も増えてきているようです。
その他、骨の異常が先天性の
心臓疾患などを引き起こす場合
もあると言われています。
<スコティッシュを購入するときには>
骨軟骨異形成症が発症するのは、
早くても生後4ヶ月~です。
つまり生後2ヶ月時点ではこの
病気を持っていても分かりません。
なんの異常も見られず譲り受けた
としてもその後かわいい成長盛り
に発症してしまうこともあるのです。
そして、この病気は主に折れ耳同士
の交配により、高頻度で発生する病気です。
スコティッシュの最大の特徴である
折れ耳の子猫を産ませるためには
折れ耳同士の交配をするのが一番
いいわけです。
しかし、折れ耳同士の交配では
奇形遺伝子が濃くなってしまうため
このような遺伝性の疾患が出てくる
ことが可能性が高いため、今現在は
しっかりとしたブリーダーは折れ耳
同士の交配は絶対にしません。
(*立ち耳から生まれた猫でも発症する
ことはあります)
ですが、一部の金儲け主義の
ブリーダーは折れ耳の子の方が
高く売れるため、あえて折れ耳の
子猫を産ませるため、そのような
交配をすることがあります。
また勉強不足のブリーダーや、
管理のできていないブリーダーも
同じです。
そのようなブリーダーからやってきた
子猫では、骨の異常を持った子猫が
多い可能性が高くなります。
そのような輩はもはやブリーダー
とは呼べませんが・・

ですから、出所の分からない
ペットショップでの購入はそれなり
のリスクを背負うということにも
なります。
その点、プロの繁殖者として自信
を持っているブリーダーさんの顔を
しっかりと見て、その環境や親猫たち
を見て直接そこから譲り受けた方が
リスクは少ないと言えます。