猫の目に黄疸症状が見られる場合に考えられる原因や病気は?

<白目の部分が黄色い!?>

 

猫さんの目が黄色い!?
これって黄疸!?

 

黄疸が起きると皮膚や粘膜、口の中など
さまざまなところが黄色っぽくなります。

 

ただ、毛に覆われている部分や、
口の中などはチェックもしにくく、
気付きづらいですよね。

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猫の目にはさまざまな色があり
ますが、白目の部分は、字の通り
みんな白いのが普通です。

 

ですから、猫の黄疸症状を一番
見つけやすいのは白目の部分を見ることです。

 

黄疸は全身症状ですから、白目の部分が
黄色くなっていたら、基本的には他の
部位にも黄疸が出ているのが普通です。

 

そして、黄疸は何らかの病気のサインです。

 

こちらでは、猫の黄疸の原因や症状、
考えられる病気などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<黄疸とは?原因について>

 

黄疸は血液中のビリルビンの濃度が上昇し、
全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態
のことを言います。

 

血液中のビリルビンは、古くなった
赤血球を破壊するときにできる黄色い色素
のことで、血液から肝臓に運ばれ、胆汁
の成分になるものです。

 

そして、十二指腸や小腸を循環して
最後には尿や便として体外に排出されます。

 

しかし、何らかの原因でビリルビンが
体外に排泄されず、血中の濃度が上がる
と皮膚や粘膜などが黄色くなる黄疸
症状として現れます。

 

つまり、黄疸が出るというのは、
通常、代謝されるべきビリルビン
が多く産生されすぎたか、またはうまく
排出しきれない
ときに起きると言うことです。

 

通常、猫の皮膚や目や口などの粘膜は
薄いピンクっぽい色をしています。
(毛色によっても少し変わります)
これが黄疸の症状が出ると黄色くなります。

 

人間の場合には皮膚が黄色くなった
だけでもすぐに分かりますが、
猫の場合には体は被毛に覆われて
います。

 

また比較的毛の薄い場所でも皮膚に
色の付いている子などもいるため
黄疸は見分けにくいです。
(特に茶色っぽい、黒っぽい猫では
分かりづらいです)

 

そのため、猫の黄疸症状を見るためには、
目のいわゆる白目の部分を見ます。

まぶたを引っ張って出てくる白い部分です。

 

もともとの目の色によっては
白目ではなくても全体的に黄疸が出て
いるのが分かる場合もありますが、
一番分かりやすいのは白目の
部分です。

 

また、オシッコにも黄疸が出て濃くなり
ますのでトイレのチェックをちゃんと
すれば分かることもあります。
ただ、もともとオシッコは黄色いので
平常時の尿の色を把握していないと
難しいかもしれません。

猫の尿検査でわかることは?項目や数値の見方や正常値など!

 

猫の黄疸は、ビリルビンの血中濃度が
高くなることによって起こりますが、
その原因は大きく分けて以下になります。

【肝性】
肝臓そのものの病気が原因となる黄疸

【肝前性】
貧血が原因となる黄疸(溶血性とも言う)

【肝後性】
胆管や総胆管などの閉塞が原因となる黄疸

 

<黄疸の症状や検査について>

 

黄疸症状は、目の他、耳や口周り、
皮膚や爪などにも現れます。
また尿の色も濃くなり、重症になるほど
色もオレンジっぽくなってきます。

 

その他、黄疸を起こしている原因の
病気にもよりますが、

*元気消失
*食欲不振
*下痢
*嘔吐
*腹痛(お腹を丸める)
*ショック症状

などが見られる場合もあります。

 

黄疸は、基本的に身体チェックをすれば
分かる症状ですが、黄疸の原因になって
いる病気を突き止めなくてはなりません
のでいくつかの検査が行われます。

 

基本的に必要となる検査は、血液検査
と尿検査です。

 

【血液検査(一般、生化学)】
赤血球、白血球数、ヘモグロビン濃度、
貧血、肝臓酵素、総タンパク質、
アルブミン、グロブリンなどを調べます。

【尿検査】
ビリルビン、ウロビリノーゲン、
ケトン体、尿タンパク、尿糖などを調べます。

 

そして、上記の検査結果によっては
さらに以下の詳しい検査が必要になる
場合もあります。

 

【血液塗抹検査】

血液をスライドグラスに薄く伸ばして
染色し、赤血球や白血球、血小板など
の形態や数、異常細胞の出現などを
調べます。

【ウイルス検査】

・FIP(猫伝染性腹膜炎)
・FIV(猫免疫不全ウイルス=エイズ)
・Felv(猫白血病ウイルス)
などの感染有無を調べます。

【超音波検査】

肝臓や胆嚢の異常、他臓器の異常、
また腹水や胸水などの有無を調べます。
(場合によってはレントゲンになることも)

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<猫の黄疸で考えられる病気について>

 

黄疸の原因となる猫の主な病気は
以下が挙げられます。

 

【肝性の場合】

<肝リピドーシス>

脂質代謝の障害によって肝臓に過剰な
脂肪が蓄積し、肝臓の機能が低下する
病気です。

主に肥満傾向のある猫に多く見られます。

猫の脂肪肝(肝リピドーシス)の症状や治療は?肥満猫は要注意!

 

<胆管炎>

胆管(胆汁の通り道)に炎症が起こる
病気です。
胆汁の細菌感染や、胆管が閉塞し、
胆汁の流れが滞って胆管内部の圧力が
高まることで起こります。

 

【肝前性の場合】

<免疫介在性溶血性貧血>

赤血球の表面に免疫抗体が結合し、
赤血球が破壊されるために起こる貧血。

感染症や腫瘍などが原因となって起こる
場合と、自己免疫の異常によって起こる
場合があります。

 

<ヘモプラズマ感染症>

ヘモプラズマという病原体の感染に
よって、赤血球の破壊が引き起こされ、
貧血が起こる病気です。

 

特に、FIVやFelvのウイルスキャリア
の猫の感染率が高いとされています。

 

【肝後性の場合】

<胆嚢炎>

胆嚢(脂肪を分解する胆汁を分泌する
臓器)に発生する炎症によって起こる病気。

胆嚢が腫れて、進行すると胆嚢壁が
壊死していきます。

 

肝炎や腸炎などからの細菌感染
で起こることが多いです。

 

その他、胆嚢粘液嚢腫、胆石症、
胆嚢腫瘍、胆嚢ポリープなどの
胆嚢疾患もあります。

 

<膵炎>

膵臓は、さまざまな消化酵素を作り出す
臓器ですが、この消化酵素が何らかの
原因で膵臓自身を消化してしまう病気です。

 

消化器疾患の中では一番重篤な病気です。

 

急性と慢性があり、急性はウイルス感染
や事故などによる腹部の強打によって
起こることが多く、慢性は急性から
移行することが多いです。

 

痛みが強いため、分かりやすい
異変が見られます。
状態によってはショック症状を起こして
意識がなくなることもあります。

 

【その他】

<中毒など>

何らかの中毒性物質の摂取(薬品や洗剤
など)によって肝臓障害を起こし、黄疸
が出ることもあります。
(有毒物質は肝臓で分解、代謝されています)

 

また、タマネギなどを食べて
しまった場合にも溶血性貧血が
起こり、これがタマネギ中毒
呼ばれるものです。

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<黄疸の治療について>

 

原因疾患にもよりますが、基本的には
内科療法がメインとなります。

*薬剤投与(抗生物質、抗炎症剤、
抗ウイルス剤など。状態に応じて
点滴や注射、内服薬など)

*食事療法(消化吸収の良い療法食)

 

また、原因疾患の治療も並行して行われます。

 

状態にもよりますが、急性症状が
出ている場合には、入院治療となるのが
一般的です。

 

<まとめ>

 

猫に黄疸症状が出ているときには、
何が原因にしろ、重症の状態ということです。

 

早期に原因を突き止め、治療を開始
しないと手遅れになってしまう場合もあります。

 

また、猫の場合、体調の変化には
気付きにくいですが、すでに黄疸症状が
出ているという状態では、全身の倦怠感
や発熱、食欲不振など
の症状が現れて
いることも多いです。

 

それらの症状で受診してみて黄疸が
出ていたのが分かったということも
多いです。

 

何となくおかしいなと思ったら
白目の部分をチェックしてみると
いいですね。
後はオシッコの色です。

 

また、普段から正常時の目の色や
口の粘膜の色、耳の皮膚の色などを
把握しておくことも大事ですね。

 

そして少しでも異変が見られたら
早急に病院に連れて行きましょう。

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