猫は耳や顔に症状の出る病気は
非常に多く、さまざまなものが
あります。
その中でも今回は、耳の裏側、
外側に見られる異変、異常で
考えられる原因や症状についてです。
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この場合の耳の外側とは、猫の
後ろ(背中側)から見える耳介
(耳たぶ)の部分のことです。
一応、内側よりは被毛は多いですが
他の部位よりは少なく、また長さ
も短いため、異変に気付きやすい
部分と言えます。
<できもの>
できものの形状にもよりますが、
耳や周辺にできやすい腫瘍(がん)
があります。
その中でも「肥満細胞腫」などは
耳への発生が非常に多いです。
その他の腫瘍も顔面周囲に発生
するものもあるため、注意が
必要です。
猫の皮膚にできる腫瘍は悪性度が
高いため、小さなイボのような
状態でも早めの受診が大事です。

<寄生虫>
その他、できものやイボに見えて
しまうものに「マダニ」の寄生が
あります。
マダニはノミのように動かない
ため、またパッと見はカタチが
虫っぽくないため、できものと
勘違いされる方も多いです。
マダニは毛の少ない、目の周りや
耳のフチなどに寄生することが多いです。
お外に出ない子であれば
マダニの心配はまずないですが。

<かさぶた>
猫の外側にかさぶた状のものが
できている時はさまざまな原因が
考えられます。
何らかの皮膚病によって耳に
病変が出ていてそれがかさぶた状
になっている場合。
また、耳の中や周囲に何らかの
病気があり、その痒みや違和感に
よって、猫が自分で引っ掻いて
しまい、傷になりかさぶたができて
しまう二次的な場合。
猫は耳の中を描くことができない
ため、耳の中に痒みがあっても
後ろ足で耳の外側を引っ掻く行動
をします。
また、壁や床にこすりつけたり
もしますね。
耳ダニや外耳炎、疥癬症、真菌、
アレルギー性皮膚炎、日光皮膚炎
などなど・・
考えられる病気はたくさんあります。
まずは原因を突き止めるために
受診しましょう。
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<耳の外側が黒い>
黒い状態と言うのは、皮膚病
など何らかの原因で皮膚に炎症
が起きたり、傷ついたりした後
に、色素沈着を起こした状態が
考えられます。
そして黒く見えるというのは
被毛も少なくなっている状態
だと思われます。
アレルギーなどで慢性的な炎症
がある場合はそのような状態に
なりやすいです。
また、甲状腺機能低下症によっても
脱毛が起き、皮膚が黒っぽくなる
ことがあります。特に耳は症状が
出やすいです。
高齢猫では甲状腺機能亢進症は
比較的多く見られる病気ですが、
甲状腺機能低下症はあまり多くは
ないです。
また、加齢に伴って皮膚にシミの
ようなものが増えてきたりする
こともあり、毛が少なくなること
でその皮膚の色や状態などが
見えやすくなるということもあります。
痒みはないか?
その他に症状はないか?
猫さんの様子に変化はないか?
などを良く観察することが大事です。