愛猫の健康、長生きのために!
病気の早期発見のために重要
なのは定期的な健康診断です。
愛する猫の健康を守ってあげられる
のは飼い主さんだけです。
そしてそれが飼い主の努めなのです。
猫は体調の悪さを隠す動物です。
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そのため、病気が分かった時には、
すでに進行していることが多く、
治療の成果もあまり上がらず、
残念な結果に・・という状況も
非常に多いのです。
ですから、何の異変を感じなくても
定期的に検査を受けておくことが
何より大事なこととなります。

<検査は何歳から?頻度は?>
健康診断については、病院によって
違いはありますが、特に異常がない
5歳以下の猫さんであれば、一年に
一回、予防注射摂取時に聴診や触診
などの身体検査を受ける程度が多いです。
ただし、外出する猫さんの場合は、
同時に糞便検査はしておきましょう。
また、オシッコの状態など気になる
場合は尿検査もしておいた方がいいです。
もちろん、健康診断として一通りの
検査をしておきたい場合は、通常、
血液検査をすることになります。
また、病院によっては若齢でも年1回
の血液検査を推奨するところもあります。
若齢での検査はその猫さんの基準値
を把握しておくという点でも大事
なことでもあるのです。
また、症状は出ていなくても
先天性の病気などを持っている
場合もあります。
若いうちに一度は全体的な検査を
受けておくのも後々の安心に繋がる
ということですね。
健康診断の頻度としては、
5歳を超えたら毎年1回、10歳を超え
たら半年に1回というペースで定期的に
血液検査などを受けていくのが望ましいです。
<検査項目は?>
通常、健康診断として行われるのは
身体検査、血液検査、尿検査、検便
が主になります。
<血液検査>
血液検査は、赤血球、白血球、
血小板などの数値によって貧血や
炎症の状態などが分かる
血液一般検査。
血液に含まれる酵素や代謝物質、
電解質などの測定によって各種
臓器の状態が分かる
血液生化学検査。
があります。
血液一般検査は基本的にはセット
項目になっていますが、生化学
検査については、調べたい臓器に
よって測る項目を決めて行きます。
一般的には、腎臓、肝臓、糖尿
などの状態を見ていくための
5~6項目の検査をする場合が
多いです。
何かの項目に異常が出た場合や
気になる症状がある場合などは、
項目は追加されていくこともあります。
また、病院によっても変わりますが
甲状腺ホルモンの項目を加える
ところもあります。
(甲状腺ホルモンの測定は多くが
外注検査です。)
高齢の猫に多い病気として腎不全、
糖尿病、甲状腺機能亢進症などが
挙げられるため、そこを重点的に
検査する場合がほとんどです。
<尿検査>
猫に多い尿石症、膀胱炎など
泌尿器疾患の病気を調べること
ができます。
また、糖尿病や腎不全の診断の
手がかりにもなります。
猫のオシッコは自宅での採取は
なかなか難しいので病院で採尿
するところが多いですが、自宅で
の採尿できるようであればその方が
猫さんの負担は軽く済みます。

<糞便検査>
検便は、基本的にお外に出る猫さん
であれば必須ですが完全室内飼育で
特に気になる状態でなければさほど
重要ではないと思われます。
ただ、健康な便だと思っていても
便の状態や固さ、異物、毛などの
混入によっても猫さんの全身状況
や生活状況など、注意した方がいい
点なども分かることがあります。
また、便の採取は簡単ですので
せっかくですから、持って行って
検査してもらうといいでしょう。

そして上記の検査以外にレントゲン、
超音波検査などを行う場合もあります。
猫は心筋症や心肥大などの病気も
多く、これらはレントゲン、超音波
での検査が必須です。
特に10歳を超えたら状況に応じて
検査も増やすことが必要になってきます。
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<健康診断の費用は?>
今では健康診断コースのような
感じで一通りの検査項目を決めて
パック料金にしている病院も多く
なってきました。
料金は病院によって変わりますが、
平均的に見ると、
身体検査、血液検査、尿検査、検便
などで10.000円前後の設定が多い
ようです。
単体で見ると、
身体検査・・1.000円
血液検査・・5.000~6.000円
尿検査・・・2.000円
糞便検査・・1.000円
レントゲン・・4.000~5.000円
超音波・・・4.000~5.000円
くらいが平均的な検査料金です。
犬猫ドックのような感じのコース
を設定している病院はこの中から
いくつか組み合わせたセット料金
を設定しているようです。
年齢にもよりますので、どのような
検査をしたらいいのかなどは、相談
してみるといいと思います。
また、飼い主さんの希望も伝える
べきですね。
検査前にしっかりと説明を聞き、
料金の確認もしておきましょう。
病気の早期発見はもちろん最重要
課題ですが、さほど必要性もない
のに多くの検査をするのも猫さんの
ストレスにもなりますし。
また、日常生活においての情報も
検査項目を決める手がかりにもなります。
・食事の内容
・食事量・飲水量
・トイレ回数
などは特に大事です。
しっかりと観察して健康診断の歳に
伝えましょう。
<健康診断の必要性>
繰り返しになりますが、猫は病気を
隠す動物です。
これは猫の本能であり生態です。
飼い主さんが異変に気付いた時には
病気は初期ではなく、進行している
ということがほとんどです。
つまり、普段通り元気にしている
猫さんでもその体の中では病気が
静かに進行していっている可能性
があるのです。
猫は高齢になっていっても外見は
さほど年齢を感じさせません。
犬のように老いが表面に出てきません。
そのため、歳を取ってもいつまでも
若い元気なイメージを持たれがち
ですが、やはり年齢とともに体は
確実に衰えてきています。
病気もします。
その体の状況、異変をいかに早く
発見してあげられるかで寿命は
大きく変わります。
高齢の猫の死因のトップに挙げられる
慢性腎不全、また糖尿病などは、
早期に発見できればその後の治療次第
で長生きも十分可能なのです。
愛する猫さんを病気で苦しめない
ために、長生きしてもらうために、
病気の早期発見のために、定期的
な健康診断、検査を心がけましょう!