ツシマヤマネコとは
ツシマヤマネコ(対馬山猫)は、
長崎県の離島、対馬のみに生息
しています。
ネコ科ベンガルヤマネコ属に
分類されるネコ科の哺乳動物です。
私たちの良く知る身近な猫たち
(イエネコやノラネコ)とは、
分類学上は違う種類のネコになります。
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イリオモテヤマネコと同じく
日本在来種のベンガルヤマネコに
属する亜種。

絶滅が危惧される、国内希少野生
動植物種に指定され、絶滅の恐れが
最も高い絶滅危惧IA類(環境省レッド
リスト)とされています。
国の天然記念物にも指定されて
いますが、イリオモテヤマネコの
ように特別天然記念物への指定は
なされていません。
出展:https://ja.wikipedia.org/
対馬は、佐渡、奄美大島に次ぐ
日本で3番目に大きな島と言われ、
人口は約33.000人。
ツシマヤマネコは70~100頭。
出展:http://tsushimayamaneko.com/?cat=8
<ツシマヤマネコの歴史>
ツシマヤマネコは、約10万年前に
当時、陸続きだった大陸から渡って
きたと考えられています。
その後、海面の上昇によって
高い地域だけが取り残され、対馬
ができたとされます。
その頃から生息していたヤマネコ
で、現在では対馬にしか生息して
いない野生のヤマネコです。
1970年以降、急速に減少し、
今ではわずかの生息数しか確認
されていません。
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<ツシマヤマネコの生態や行動、イエネコとの違い>
ツシマヤマネコの容姿は、
イリオモテヤマネコに非常に良く
似ています。
大きさもほぼ同じで、
体重は3~5kg、体長50~60cm。
私たちの身近なイエネコとも大きさ
はほとんど変わりませんね。
ツシマヤマネコ↓
出展:https://www.youtube.com/watch?v=kiIZH5E9q_A
イリオモテヤマネコ↓
出展:http://blogs.yahoo.co.jp/soybeansland/3582643.html
体型的には、イエネコよりも胴長
で足が短くて尻尾が太いです。
額には、白黒のはっきりとした
縦縞があります。
顔はやはり野性味を感じさせますが
フツーに可愛いですよね^^。
また、分かりやすい違いとしては
耳が少し丸っこく、耳の後ろに
虎耳状斑(こじじょうはん)と呼ば
れる白い斑点があります。
出展:http://matome.naver.jp/
この耳の特徴は、ヤマネコに見られる
ものでイエネコにはありません。
野性で生活しているため、体を
保護している毛の厚みや、肉球の
固さ、爪の強靭さなどはやはり
イエネコとの違いはあるよう
です。
しかし、基本的な行動や生態、食性
夜行性、狩りの仕方、縄張り行動、
などは、いわゆるネコ科の動物
(イエネコも含む)のそれと同じです。
ツシマヤマネコは非常に警戒心が
強く、滅多にその姿を見ることは
できないと言われています。
出展:http://uchi-yamaneko.moo.jp/tsushimayamaneko
<絶滅危惧とその現状>
ツシマヤマネコは絶滅の恐れが
最も高い絶滅危惧IA類とされています。
日本の高度成長とともに、道路開発
や自然の広葉樹の伐採と人工林への
変化など良好な生息地の減少。
ヤマネコの餌となる小動物の減少
などもあり、ヤマネコの生息する
環境が厳しくなったこと。
また、道路事情が良くなったこと
による交通事故の増加もあります。
さらに、イエネコの病気である
ネコエイズの感染がヤマネコへ
も広がっていることなどがあります。
また、野犬や放し飼いの犬などに
噛み殺される被害もあります。
出展:http://www5.city.kyoto.jp/zoo/news/20150109-13632.html
<保護の現状>
環境省や民間の団体、NPO法人など
多くの団体がツシマヤマネコの保護
に取り組んでいます。
対馬野性生物保護センターや
ツシマヤマネコを守る会など
さまざまな団体が、
*生息調査
*給餌活動や水場の設置
*生息地の保護
*普及啓発活動
*その他の希少動植物の保護
などを行なっています。
出展:http://tsushimayamaneko.com/?cat=8
また、ツシマヤマネコはその種の
保存のため、各地の動物園で繁殖
の取り組みがされています。
ツシマヤマネコが見れる動物園も
多くなってきましたね。
繁殖が成功し、可愛い赤ちゃんも
誕生しているようですね^^
出展:http://nekopple.com/cats/7881
youtube 福岡チャンネル
イリオモテヤマネコと共に
日本古来の伝統のヤマネコを
守っていかないといけないですね!
youtube sankei News