猫の皮膚から出血!?
化膿しているのか膿が!
皮膚のなんかできものがあるな~
と思っていたらそこから血が出て
ビックリ!なんてこともありますよね。
皮膚のできものと言っても
さまざまなモノがあります。
イボ状のものや丘疹のように
なっているもの、赤いものや
黒っぽいもの、白っぽいもの
などなど、その原因によって
さまざまです。
スポンサーリンク
そして、その原因にもよりますが
そのできものから出血したり、膿
が出てくるような場合は大きく
分けて3つの可能性が考えられます。
<できもの(腫瘍)の状態によるもの>
猫の皮膚にできる腫瘍やイボの
ようなできものの中には、はっきり
した輪郭を形成せずに引っかき傷
や潰れたおできのような病変を
形成するものがあります。
そのような病気の場合には、
常に出血や膿が出ている状態が
続く場合もあります。
扁平上皮癌などはそのような状態
が見られることが多いです。
扁平上皮癌は顔周りに発症すること
が多いです。

<腫瘍の自壊によるもの>
腫瘍(できもの)の種類にもよりますが
急激に大きく成長するものなどの
場合には、表面の皮膚が足りなくなり
裂けてしまうことがあります。
これを自壊(じかい)と言います。
そうすると皮膚の下の腫瘍組織から
出血したり膿が出たりします。
腫瘍が自壊した場合には、皮膚が
元に戻ることはないので、腫瘍
ごと手術で取り除いてしまわない
かぎり、その状態が治ることは
ありません。
猫の場合は乳腺腫瘍(乳がん)など
に良く見られる症状です。
(他の腫瘍でも見られます。)

スポンサー リンク
<猫が舐めたり引っ掻くことによるもの>
これは、どんな腫瘍やイボ、皮膚炎
などでも見られますが、猫は痛みや
痒み、違和感などがある場合はその
部位をしきりに舐めたり噛んだり
引っ掻いたりします。
それによって皮膚が炎症を起こした
り、できものなどの表面が薄い皮膚
が剥がれたりして、出血したりする
ことがあります。
また、しつこく舐めることによって
炎症を起こし、化膿して膿が出てく
ることもあります。
これにより、元は小さな病変でも
どんどん悪化して広がってくる
場合もあります。
また、できものという感じとは
少し違いますが、ケンカなどに
よる傷などが中から化膿して
傷口が破裂して膿や出血などが
見られることもあります。
いずれにしろ、出血や膿が見られる
状態のできものの場合は放置して
ても自然に治る可能性は低いです。
猫に見られるできものは悪性の腫瘍
も多いです。
早めに受診しましょう。
