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猫の瘡蓋(かさぶた)の原因は?
猫にかさぶたができる原因は
さまざまです。
単純に傷の治る過程で、人間
と同じようにできることもあります。
この場合はよほど化膿したり
しない限り、わりと早くに
キレイに治ることがほとんどです。
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しかし、いつまで経っても
・治らない
・増えてくる
・広がってくる
・痒みがある
・悪化してくる
などが見られる場合は、
なんらかの病気の可能性が高いです。

瘡蓋(かさぶた)は、
傷口ににじみ出てきた体液(漿液)
や膿、血液などが固まってできる皮
のことです。
猫にできるかさぶたの原因としては、
*寄生虫の感染による皮膚病
*真菌による皮膚病
*アレルギーによる皮膚病
*皮膚の腫瘍
などが挙げられます。
猫にできるかさぶたは、
皮膚そのものの病変の場合と、
痒みを伴う何らかの皮膚病に
よって、自分で引っ掻いて傷を
作りそれがかさぶたになるものとがあります。
そして、多くの場合は、
脱毛や赤みも見られます。
考えられる病気
<猫の疥癬(かいせん)>
疥癬とは、ヒゼンダニの寄生により
激しいかゆみを伴う皮膚病です。
ヒゼンダニは顕微鏡で見ないと
分からない小さなクモに似たダニです。
体表に寄生し、皮膚に2~3mm
のトンネルを掘って産卵を繰り返します。
感染猫との接触感染によって
発症するため、外出する猫に多く
見られます。
病変は主に特に毛が少なく
やわらかい耳や顔、肘やお腹などに見られます。

<猫の真菌症(皮膚糸状菌症)>
皮膚糸状菌症は、
真菌症・白癬・猫カビなどとも
呼ばれ、治りにくい猫の皮膚病の
一つとして挙げられます。
その名のとおり、皮膚糸状菌
という真菌に感染することにより、
皮膚にさまざまな病変を伴う病気です。
かさぶたや湿疹のように
ブツブツになっていたり、赤みが
出ていたりと一見すると痒そうな
症状が出ています。
しかし、真菌症は一般的には、
痒みはあまりないと言われています。
全身、あらゆるところに病変は発症します。

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<猫のアレルギー性皮膚炎>
猫のアレルギー性皮膚炎は、
なんらかの異物に対して、
体の免疫機能が過敏反応すること
により、皮膚が炎症を起こす病気です。
ノミや食物、薬剤、花粉など
なんでもアレルギーの原因に
なりますが、猫で最も多いのは
ノミのアレルギーとされます。
主に背中やお尻にかけて症状が現れます。

<猫の日光皮膚炎>
猫の日光皮膚炎は、
日光過敏症や紫外線アレルギー
とも呼ばれ、名前のとおり、
強い紫外線を長時間浴び続ける
ことで発症する皮膚炎のことです。
白猫や毛の色が薄い猫に発生が多く
紫外線から皮膚を守るメラニン
色素が少ないため、紫外線に
対する抵抗性の低さが原因だと
考えられます。
主に耳の先端や頭部に症状が現れます。

<猫の好酸球性プラーク(肉芽腫)>
猫に多い皮膚病で、
何らかのアレルギーに関連して
皮膚に痒みや炎症が生じ、
発疹や脱毛、潰瘍などが見られる病気です。
白血球の一種の好酸球という
細胞が多く見られる肉芽腫が
できるため、好酸球性肉芽腫と
言われます。
主に首や腹部、脇の下や内股に
平坦に盛り上がった病変ができます。
皮膚の赤みと脱毛を伴い、
激しい痒みがあります。

<猫の扁平上皮癌>
扁平上皮と呼ばれる、皮膚や
角膜などの体表面の口腔や食堂・
気管や鼻腔などの体内への入口と
なる部分の細胞が、ガン化したものです。
白猫や、部分的に白い被毛を
持つ猫に発症しやすく、
主に顔面の鼻の周辺やまぶた、
耳介など、毛の薄い部分に多く発生します。

猫の皮膚病は、見ただけでは
判断できません。
安易に考えず、必ず病院に
連れていってください。
病変が拡がると治るのにも
時間がかかりますし、もし
腫瘍だった場合は命にも関わってきます。
また、痒みがある場合は猫さん
にとっても激しいストレスになります。
引っ掻いて、さらに病状を悪化
させることも多いです。
なるべく早くに原因を突き止め、
治療してあげましょう!