猫のお腹が膨れてる!?
なぜだか?
猫のお腹が膨らんできたような・・
こんな症状が見られたら注意です。
今は、室内飼育の猫さんは、
美食と運動不足によって肥満も
増えてきているので、全体的に
膨らんできたのであれば、
それは単純に肥満の可能性が
高いと言えます。
また、未避妊でお外に出る猫さん
であれば、妊娠の可能性もあります。
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しかし、これらに当てはまらず、
お腹だけが膨らんできているの
であれば、それは何らかの
病気である可能性が非常に高いです。

猫のお腹が膨らんでくる原因
肥満・妊娠・食べ過ぎによる
腹部膨満ではない場合で考えられるのは、
*何らかの原因によって、
腹部内の臓器が大きくなる。
*何らかの原因によって、
腹部内に水が溜まる。
*腹部の筋肉がたるんできたり、
薄くなってきたときに大きく見えるようになる。
などが挙げられます。
腹部内の臓器が大きくなる要因
としては、
内臓の腫瘍や水腫、肥大、
また子宮に膿がたまる、便秘などの
病気が考えられます。
腹部内に水が溜まる(腹水)要因
としては、症状として
腹水を伴う病気が考えられます。
腹部の筋肉がたるんだり、
薄くなってくる要因としては、
主に加齢が挙げられます。
また、子猫などの場合も、
お腹の膨らみは目立ちます。
また、おなかが膨れてくる
進行具合によってもさまざま
ですが、その多くはゆっくりと
進行することが多いため、
極端な症状は出にくいとも言えます。
急速にお腹が膨れてくるような
場合は、緊急を要する病気の
可能性が高いため、早急に病院に
連れていきましょう。
また、いずれにしても他に何か
気にかかる症状がないかを
注意深く観察することが大事です。
そして、早めに病院を受診しましょう。
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考えられる病気
<猫の伝染性腹膜炎>
猫の難治性3大疾病の一つです。
原因はコロナウイルスです。
このコロナウイルスが猫の体内で
突然変異したものが
猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスです。
腹膜炎や胸膜炎を起こし
腹水や胸水が溜まってきます。

<猫の尿石症による尿道閉塞>
腎臓や尿管、膀胱に結石ができる
病気でこの結石が尿道につまり、
尿道を閉塞、オシッコの排泄が
できなくなることで、
尿毒症・急性腎不全となります。
膀胱にオシッコがパンパンに
詰まってしまうので腹部も膨れてきます。
一刻を争う、緊急治療を要する病気です。

<猫の胃拡張・胃捻転>
胃がガスや食べ物で拡張
(膨れあがる)し、捻転(ねじれ)
を起こした状態です。
放置していると胃の内部で
発生したガスによって胃はさらに
拡張し、門脈や大動脈が圧迫され、
心臓や胃に血液が行き渡らなくなり
全身に悪影響を及ぼし、
数時間で死に至ります。
一刻を争う、緊急治療を要する病気です。

<猫の便秘・巨大結腸症>
巨大結腸症は、結腸が異常に拡張し
排便困難となり、重度の便秘を
引き起こす病気です。
何らかの原因で便秘になり、
直腸の手前の結腸に便が溜まり、
結腸が巨大化します。

<猫の肝炎・肝硬変>
猫の肝炎は、何らかの原因で
肝臓が炎症を起こす病気です。
慢性化すると肝硬変になり、
危険な状態になります。
末期になると重度の黄疸や腹水
が見られます。

<猫の脂肪肝(肝リピドーシス)>
猫の脂肪肝(肝リピドーシス)は、
脂質代謝異常によって、肝臓の
細胞のほとんどが、脂肪になって
しまい、正常な働きができなく
なってしまう病気です。
そのほとんどが、
重度の肥満猫に発症します。

<猫のリンパ腫>
リンパ腫とは、体中のリンパ球
が腫瘍(がん)になってしまったものです。
10歳前後の高齢で発症すること
が多いですが、
猫白血病ウイルス(Felv)に
感染していると若齢でも発症します。
腸間膜などに腫瘍ができます。

<猫の子宮蓄膿症>
発情後の黄体期には、免疫力が
低下したり、細菌が子宮内に侵入
しやすい状態になります。
このときに、子宮内に細菌感染が
起こって膿が溜まってきて、
子宮蓄膿症を起こします。
*未避妊のメス猫にのみ起きる病気です

その他、内臓(肝臓・腎臓・膀胱
など)の腫瘍が挙げられます。
お腹の膨らみは放置すると悪化し、
呼吸が苦しくなったり、
食欲がなくなったりします。
また、場合によっては、手遅れに
なってしまうこともあります。
早めに病院に連れて行って
原因をつきとめ、治療してあげましょう。