でぶ猫は要注意!
近年、室内飼育で大事大事に
育てられる猫さんたちの肥満が
増加傾向にあります。
ぽっちゃりしているくらいが
猫は可愛い!なんて思って
いらっしゃる方も多いですが
限度がありますし、また肥満は、
健康を損なう重大な問題です。
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人間でも、メタボが問題になって
いますよね。
猫もそれと一緒です。
また、室内飼育の猫さんは、
自分で食事の量を決めているわけ
ではなく、飼い主さんによって
与えられた食事を食べます。
それによって、肥満になっている
とすれば、それは紛れもなく、
飼い主さんの管理不足と言えます。
しかし、これは逆に言えば
飼い主さんがしっかりと管理して
あげれば肥満は起こらないと言う
ことでもありますよね。
お宅の猫さんは大丈夫でしょうか?
ぽっちゃりとあやしい感じですか?^^;
愛猫さんの肥満度が気になる方は、
ぜひ、チェックしてみましょう!
肥満とは
肥満とは、
機能的には
「体脂肪が健康もしくは正常な機能を障害する状態」
量的には、
「理想体重を15~20%上回っている状態」
とされます。
しかし、猫さんの場合は、
品種や性別、家系や個体差によって
体型が異なるため、理想体重という
ものは決められていません。
そのため、一般的には、
皮下脂肪の蓄積状態による
BCS(ボディコンディションスコア)
体脂肪率を計算する
猫のBMI(ボディ・マス・インデックス)
で判断することになります。
肥満度チェック
BCS(ボディコンディションスコア)
による評価は以下のとおりです。
出展:http://www.petful-life.jp/diary/study/cat_bcs.html
ただ、これはなかなか素人では判断
が付きにくいこともありますよね。
もともと猫さんは厚い被毛に
覆われていますし、長毛種の猫さん
ももいます。
また品種によって、筋肉質な
ガッシリした体躯を持つものや、
比較的ぷよっとしたボディタイプ
のものもいます。
そのため、標準と太り気味の判定
は飼い主さんでは難しいことも多い
と思われます。
もう一つの確実な方法が、
猫のBMI(ボディ・マス・インデックス)法です。
1.まず胸囲を測定します。
2.次に膝からカカトまでの長さ(LIM)を測ります。
3.測定結果を以下の計算式に当てはめます。
【体脂肪率=(1.54×胸囲)-(1.58×LIM)-8.67】
一般的に体脂肪率30%以上は肥満です。
出展:http://www.dg-clinic.jp/catmetabo.html
BMI測定方法詳しくはこちら>
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肥満によるリスク
*糖尿病
肥満になるとインスリンに対する
抵抗性が上昇し、インスリンが
効きづらくなり血糖値があがってしまいます。
*皮膚病
肥満の猫は十分なグルーミングが
できなくなってしまうことから、
不衛生になり、様々な皮膚病に
かかってしまう可能性が高くなります。
*心臓病
肥満が、血圧と心臓の負担を増加
させることにより心疾患が多くなります。
*関節炎(運動機能障害)
猫は関節炎になっても、あきらか
にそれと分かる症状は出ません
(本能から弱みを隠すため)。
しかし、良く行動を観察してみると
高いところに登らなくなった・・
降りるときに躊躇する・・
などが見られることがあります。
*下部尿路疾患
猫は肥満になるとトイレに行く回数
が減り、蓄尿量が増えることで尿石症
や膀胱炎・尿路閉塞などのリスクが
上がると言われます。
その他、肝リピドーシスや、
口腔内疾患、下痢や便秘などの
リスクも上がるとされています。

肥満の原因
猫の肥満が多いのは、早期の
避妊手術や去勢手術による
ホルモンの変化や、室内での
運動不足などの原因が多いと思われます。
また、常に置き餌をしている
お家の猫さんも太りやすいですね。

さらに多頭飼育などの場合、
他の猫さんの残したものまで
全部食べてしまったり。
甘い飼い主さんが人間の食事を
与えてしまっていたりとかもありますね。
こう見ていくと、やはり猫さんの
肥満は、ほぼ飼い主さんの責任と
いうことになります。
手遅れにならないうちに、
猫さんの肥満度をチェックして
早めに対処していきましょう。