猫の耳は恐るべし地獄耳だった!
猫の表情を、可愛く見せるのも、
凛々しく見せるのも、耳の大きさ
や形によって変わりますよね。
一般的には猫の耳はピンっと
凛々しく立って、猫の顔を
スマートに引き立てます。
しかし、今は品種によって、
耳も変化してきていますね。
垂れていたり、反り返っていたり、
小さかったりとさまざまです。
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そしてその特徴によって猫を
格好良く見せたり滑稽に見せたり、
可愛く見せたりします。
しかし、猫の耳はもちろん飾り
ではなく、抜群の機能を持って
いる感覚器官なのです。
これは耳の形状や大きさは関係なく、
どの猫さんにも同じように備わっているものです。
<聴覚がスゴイ>
猫の五感(視覚・味覚・嗅覚・
聴覚・触覚)の中で一番優れて
いるのが聴覚です。
犬の2倍、人間の4倍以上はあるとされます。
周波数が500ヘルツくらいの低い
音の場合は人間と差はありませんが、
高音を聴き取る能力がスゴイのです。
人間には聞こえない高い音を
聞き分けることができます。
いわゆる超音波ですね。
高音で人間が聴こえる音の範囲
は2万ヘルツまでですが、猫は
10万ヘルツまで聴くことができます。
猫の耳には、約30個の筋肉があります。
そのため、左右別々に180度動かす
ことができ、広範囲の音をキャッチ
することができます。
この能力によって、音源の方向や
音源までの距離を正確に計り知る
ことができるのです。
これによって、例え暗闇の中でも、
獲物のいる場所を正確に判断して
捕まえることができます。
これは、ハンターとして群れを
作らず単独で生活してきた猫に
備わった最強の武器と言えます。

<優れたバランス感覚>
また、猫の優れたバランス感覚にも
この耳は多いに役立っていて、
耳の中にある三半規管と前庭が他の
動物よりも発達しているのです。
この抜群のバランス感覚により、
猫は高いところから落ても、
ちゃんと体制を立て直し、足で
着地できます。
そのため、猫は高いところから
落ちても、無事なことが多いのですね。
まぁこれにはしなやかな筋肉や骨
の影響もありますが。
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<感情を表す>
また、猫は耳でも感情を表現します。
耳の動きでは、おもに緊張状態を表します。
*耳をピンっと立てて前に傾ける
興味を惹かれている時や好奇心
が高まっている。
音のする方向に耳を向けて、
じっと聞き入ります。
飼い主さんが帰ってくる玄関の
音などを聞きつけたときなどに、
この耳の動きをしますね。
また、外から聞きなれない物音が
聞こえてきたときなどに
「にゃんだ?!」っという感じで
耳をピンっと立てます。
*耳を後ろに倒す(反らす)
恐怖や不安を感じたときや、攻撃に入る前。
何かに対して怒っているときも
この耳になります。
猫同士のケンカのときにもよく見られます。
*耳を横へ開くように少し寝かせる
甘えているときや、リラックスしているとき。
猫さんが膝にのってきたりした
とき、撫でてあげたりすると、
ノドをゴロゴロならしながら
この耳になることが多いですね。
なんともリラックスした表情で笑
緊張が解けているときですね。
*耳をあっちこっち向けて動かす
何の音なのか情報収集をしているとき。
どこから聞こえてくる音で
それが何なのか?
自分に危険は及ばないか?
一生懸命探ろうとしているときです。
*耳で返事をする
その他、猫さんは飼い主さんに
呼ばれても、振り向きもせず、
耳だけをこちら側に傾けることを
よくします。
これは一応、聞こえてるよという
合図なのですが・・せめて顔くらい
こっちに向けてくれてもいいのに~
と思ってしまいますよね笑
また、このときしっぽの先だけ
フリフリして返事する猫さんもいますが。
なんか扱いがテキトーですよね。。

また、猫は寝ている時(レム睡眠中)
も、聴覚はしっかりと研ぎ澄ましています。
これは野生のハンターだった時の
名残りで、睡眠中でも獲物の気配や
音を聞き逃さないようにするためです。
睡眠中の猫を良く観察してみると
分かりますが、物音がしたり、
人の呼ぶ声が聞こえるとそちらの
方に耳を傾けます。
常に周りの状況に耳を傾けているのですね。
ある意味疲れそうですよね笑
なるべく猫さんの睡眠中は、
声をかけたりしないようにしましょうね笑
スコティッシュフォールドなど
の垂れ耳の猫さんは耳の状態が
分かりにくいですが・・
耳の根元の部分(頭に近いところ)が
どうなっているか?どっちに向いているか?
で判断できますよ。
また、猫さんの場合はヒゲやしっぽ
でも感情表現しますので、総合的に
見ると一目瞭然です!