オス猫の発情期について
オス猫は生後3ヶ月を過ぎた頃
から、陰茎の発育が始まります。
(性成熟の準備)
そして、この時期は別の猫に
乗りかかったり腰をふる動作を
したりなどのマウンティング行動
が見られるようになります。
スポンサーリンク
また、他猫のうなじに噛み付く
など、交尾の予行演習とみられる行動もします。
生後5~6ヶ月を過ぎた頃から
精巣が十分に発育し、体が
交尾可能な状態へと成長していきます。
個体差がありますが、本格的
な発情を迎えるのは、
生後9~12ヶ月くらいが多いようです。

こちらでは、オス猫の発情期に
みられる行動の変化や発情周期など
についてまとめてみましたので参考に
してください。
<発情期の行動>
オス猫は発情すると、興奮
しやすくなり、荒々しくなります。
発情したオス同士はもちろん、
他の猫ともケンカになることも多くなります。
*独特な大きな声で鳴き続ける
*食欲不振になることも(食欲より性欲が増す)
*落ち着きがなくなり、外に出たがるようになる。
*攻撃的になるため、引っ掻いたり噛み付いたりする。
*壁や柱にオシッコを吹き掛ける(スプレーと言われる行動)
オス猫はこのオシッコを撒き散らす
尿スプレー行動が一番飼い主泣かせですね。
by sinp0813
<尿スプレー行動>
オス猫の分かりやすい発情サイン
として尿スプレーがあります。
オス猫は、オシッコの臭いによる
マーキングで縄張りを主張します。
そのため、柱や家具などの目立つ
ところにオシッコを吹きかけます。
ただ、このスプレー行動をしない
オス猫もいるため、尿スプレーが
ないからと言って、発情していないとは言えません。
また、発情期のオス猫(去勢をしてない
オス猫)のオシッコは臭いが強烈(より臭く)になります。
スポンサー リンク
<発情の周期>
オス猫の発情は基本的に、
メス猫の発情行動・鳴き声・
フェロモンによって促されるため、
特定の発情期は決まっていません。
ただし、外で暮らす猫の発情に
よって誘発される場合には、外猫(メス)
の一般的な発情期である春から秋にかけて
オス猫も発情期に入る場合が多いです。
マンションなどで完全室内飼育で
同居の未避妊のメスがいる場合などは、
室内猫は季節に関係なく発情がくる
可能性があるため、その都度、オス猫
も発情します。
逆に、完全に隔離されて外猫の気配や
匂いも分からないような環境(マンション
の高層階など)で飼育されているオス猫
の場合には、発情する機会も少なくなる
といえます。
ただし、猫の嗅覚や聴覚は人間とは
比べ物にならないくらい優れているため、
かなり離れた場所にいるメス猫の発情を
感じ取ることができます。
また、オス猫は去勢をしない限り、
生涯にわたって性欲をキープする
ため、定期的(近隣のメス猫の発情期に
伴う)に発情が訪れます。
高齢によって、発情が終息する
ということも基本的にありません。
<去勢手術という選択>
オス猫の発情期を抑えるための
最も有効な手段は去勢手術です。
発情期のオス猫は、鳴き声や
スプレー行動など、室内飼育の
場合は、飼い主にとっては大変な
試練とも言えます。
しかし、
交尾できない猫のストレスは、
人間が思っている以上のものです。
動物の生殖行動は本能であり、
強烈な欲求です。
子孫を望まないのであれば、
去勢手術をしましょう。

去勢手術をすることにより、
外出や他猫との喧嘩も防げるため、
病気の予防にもなります。
(エイズや白血病などの感染症を防げる)
また、事故などに会う危険も回避できます。
去勢手術をしたオス猫の90%は、
術後スプレー行動など発情期の
行動はみられなくなりますが、
10%は変わらないとされています。
特にスプレー行動などは、
室内での飼育が大変になるので、
その行動が現れる前に去勢手術を
するのが望ましいと言えます。

しかし、早期の去勢手術には
賛否両論あり、獣医師によっても
見解は分かれるところですので
早期の手術についてのメリット・
デメリットを獣医師に確認してから
の手術をオススメします。