猫のぶどう膜炎の原因や症状と治療法や費用について!

猫の目の疾患の中で比較的多いのが
【ぶどう膜炎】です。

 

ぶどう膜とは眼球の中の血液が
通う部分、
瞳の周辺を中心にした
組織
(虹彩、毛様体、脈絡膜)のことです。

 

虹彩は、眼球に入る光の量を調節。

毛様体は、虹彩の働きに不可欠な筋肉。

脈絡膜は、眼球や網膜などに栄養を運ぶ役割。

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ぶどう膜炎は、何らかの原因で、
これらのぶどう膜の一部、
または全体に炎症が起きる
病気です。

 

ぶどう膜は、他の目の組織に比べて
血管の数が多いため、全身性の炎症を
伴う疾患の症状の一つとして起こる
ことが多い病気です。
(そのため、両目に発症することが多いです)

 

また、ぶどう膜の後部は網膜に
接しているため、炎症が網膜にまで
及ぶと視覚にも影響を与える可能性
がある重大な疾患です。


出典:https://www.fpc-pet.co.jp/

こちらでは、猫のぶどう膜炎の
原因や症状、治療法などについて
まとめてみましたので参考にしてください。

 

<猫のぶどう膜炎の原因について>

 

ブドウ膜炎の原因は、主に以下が
挙げられます。

 

【全身性の疾患によるもの】

*FIP(猫伝染性腹膜炎)

*Felv(猫白血病ウイルス)

*FIV(猫免疫不全ウイルス)

*FHV(猫ヘルペスウイルス)

*トキソプラズマ

*クリプトコッカス

など。

 

【腫瘍によるもの】

*悪性黒色腫(メラノーマ)

*眼内肉腫(原発性)

*リンパ肉腫

*ぶどう膜腫瘍(転移性)

*毛様体腺腫or腺がん(原発性)

など。

 

【水晶体の疾患によるもの】

*白内障

*水晶体脱臼

など。

 

【その他】

*外傷によるもの

*アレルギーによるもの

*免疫介在性疾患によるもの

*遺伝によるもの

*他の目疾患によるもの(結膜炎や角膜炎)

*特発性(原因不明)

など。

 

全身性の疾患に伴うぶどう膜炎は、
ウイルスなど他猫からの感染によるもの
が多いため、オス猫に多く(特に未去勢)
これは、屋外でのケンカによってそれら
ウイルスの感染リスクが高いためと考えられます。

猫の結膜炎は治りにくい?原因や症状と治療やかかる費用など!

 

ぶどう膜炎が両目に起こる場合は、
ほとんどが全身性疾患によるものです。

 

<症状について>

 

ぶどう膜炎は虹彩毛様体脈絡膜
のうち、炎症が起こった部位に
よって症状も変わりますが、多くの場合、
複数箇所にまたがって炎症を起こして
いることが多いです。

 

原因によっても多少異なりますが、
主に見られる症状としては以下に
なります。

 

目の症状、異常は飼い主さんが
見ても比較的分かりやすいものが
多いです。

 

*結膜の充血

*目ヤニの増加

*涙の増加(流涙)

*眼圧低下

*瞳孔が縮む

*眼瞼の痙攣(まぶたのけいれん)

*眼球の濁り(色の変化)

*炎症細胞の沈着(角膜)

*痛み(鈍痛)

 

また、続発性の緑内障白内障
を起こすこともあります。

 

さらに進行して網膜に炎症が進む
網膜剥離眼底出血などを引き起こし
視覚の低下、また最悪の場合失明して
しまうこともあります。

 

詳しい眼科検査を行うと、
目の内部に起こっている異常が
顕著に分かります。

 

また、全身性の疾患が原因の場合には、
目の症状だけでなく、他にもさまざまな
症状が現れていることも多いです。

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 <治療法について>

 

他の疾患が原因で、ぶどう膜炎
を発症している場合は、その
疾患に対する治療とぶどう膜炎の
治療を並行して行います。

 

主に抗ウイルス剤抗炎症剤散瞳薬
の投与となります。(注射や飲み薬、点眼液など)

 

ただし、全身性の疾患が原因の場合、
完治が難しいものが多く、その場合には
予後は悪いです。
ぶどう膜炎の治療もそうですが
最終的には亡くなってしまう疾患も
あります。(FIPやFelvなど)

また、治療によって改善傾向が
見られたとしても基本的に治療は
長期間継続となります。

 

原因が特定できない場合は、
炎症を抑えるための抗生物質
ステロイドの点眼薬や、飲み薬
などで対症療法を行なっていきます。

 

また、外傷の有無角膜の状態
などにより、投薬内容は変わります。

 

腫瘍などが原因の場合、初期で
あれば眼球ごと摘出が検討される場合
もありますが、猫のメラノーマは
高い確率で他臓器に遠隔転移するため
目の腫瘍を摘出しても転移病変が原因
となって亡くなることが多いため、
外科的な切除は行われないことが多いです。
(転移の有無や全身の状況にもよる)

 

そのため、状況にもよりますが、
目の腫瘍の治療というよりは、全身に
対する抗がん剤などの治療が検討される
ことも多いです。

 

ただし、目の腫瘍には良性のものも
あります。
良性か悪性か判断がつかない場合
には、変化を観察するようになります。
(良性の場合には変化が起こらない
のが普通です)

 

良性の腫瘍や嚢胞の場合には、
眼圧上昇や視覚に影響を与えない
限りは、特に治療は行わず経過を
観察していくことが多いです。

 

全身性疾患や悪性腫瘍が原因では
ない場合のぶどう膜炎は抗炎症剤
(ステロイド)の反応が良く、比較的
予後が良い場合が多いとされています。
(緑内障や網膜剥離などを起こして
いない場合)

 

<治療費用について>

 

原因によりさまざまです。
また、眼科検査もより精密にする
には、眼科専門などの専用の機械が
あるところで行う必要があります。

 

・初診料(診察・再診料)
500円~3.000円

 

・血液検査(一般・生化学検査)
5.000円~10.000円

 

・ウイルス検査(項目による)
5.000円~12.000円

 

・レントゲン・超音波(場合による)
5.000円~10.000円

 

・点眼薬
(抗生剤・ステロイド・散瞳薬など)
1.000円~2.500円(1本あたり)

 

・飲み薬(抗生剤・ステロイドなど)
1.000円~2.000円(一週間分)

 

その他、因疾患によって治療費は
変わってきます。

 

眼科専門の検査としては、

・視覚機能検査
・シルマー涙液検査
・眼圧測定
・散瞳検査
・超音波検査
・眼底検査
・スリット検査

などがあり、セットで行う場合と
症状に応じて組み合わせて検査をして
い場合があります。

・眼科検査(いくつか組み合わせ)
5.000円~15.000円

 

原因疾患にもよりますが、
ぶどう膜炎の治療は長期にわたる
ことが多く、治療費もそれなりに
高額になることが多いです。

 

<まとめ>

 

ぶどう膜炎は、早期の発見、診断、適切
な治療を行なうことがとても重要であり
それが視力の温存にもつながります。

そして、感染性の全身性疾患が原因と
なっていることが多いため、その感染症
を防ぐためにも予防できるものは予防
する(ワクチン接種)ことです。
目だけではなく命を守ることにもなります。

 

また、他猫からの感染を防ぐためには
お外に出さないなど、飼育環境を
見直すことも大事になります。
(当然ですが治療中も外出はやめましょう)

 

猫の目の疾患では、自分で引っ掻いたり
こすったりしてしまうことも多いため、
悪化しやすく、治りにくいです。
それを防ぐためにもなるべく症状が軽度
のうちにしっかりと徹底した治療を行いましょう。

 

全身性疾患の場合には、目の状態
もそうですが、全身のケアも必要に
なります。
少しでも苦痛を減らして過ごさせて
あげられるようにしましょう。

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