治療費

猫の膀胱炎(特発性膀胱炎)の原因や症状と対処法、治療費用など!

 

猫に多い下部尿路疾患には
さまざまな原因がありますが、
そのうちの約6割を占めるのが
特発性膀胱炎言われる膀胱炎です。

 

他のさまざまな原因の膀胱炎と比べても
ある意味、厄介で治療が難しい病気の
一つであり、また猫特有の病気です。

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こちらでは、猫の特発性膀胱炎の
原因や症状と治療、対処法などに
ついてまとめてみましたので参考に
してください。

 

<猫の特発性膀胱炎とは>

 

猫に多い泌尿器疾患で代表的なのが
膀胱炎ですが、その原因は主に細菌感染
によるもの、尿路結石によるものなどで、
尿検査をすれば原因が特定できます。

 

しかし、猫の膀胱炎の半分以上を
占める特発性膀胱炎は、細菌感染や
尿路結石などが認められない・・
原因が良く分からず発症する膀胱炎です。

 

いわゆる原因不明の膀胱炎なのです。
特発性=原因が不明であることを意味
する医学用語です。

 

特発性膀胱炎は、若年齢(2~6歳が多い)
での発症が多く10歳齢以上の猫では
あまり見られません。

 

自然治癒と再発を繰り返すため、とても
厄介な難治性の慢性疾患です。

 

<症状について>

 

基本的に細菌性や結石による膀胱炎
と同じ症状が出ます。

 

*頻尿(トイレ回数が増える)

*一回あたりの尿量が減る(膀胱内に貯まってないのに尿意を催すため)

*血尿や濁尿(オシッコに血液や細胞などが混じる)

*排尿時の痛み(排泄時に鳴き声をあげることも)

*トイレ以外の場所での排尿( 粗相)

*陰部をしきりに舐める

などが挙げられます。

 

猫の泌尿器疾患に伴う症状は
わりと分かりやすいと思います。

 

猫自体の行動を見ていることができなく
ても、トイレの猫砂の状態を確認すれば
色の異変や砂の固まりの大きさで尿量の
変化も分かります。

 

また、システムトイレの場合には、
シーツに染み込んだオシッコの色で
分かると思います。

 

ただ、初期の場合にはまず尿回数が
増えるだけで血尿などにはなっていない
こともあるため、その場合には分かり
にくいかもしれません。

 

<原因について>

 

原因不明なので特発性と呼ばれて
いますが、主に環境中のストレスが大きな
要因
と考えられています。

 

飼育環境や猫の性格によっても
個体差があるため、多少異なりますが、
ストレス要因として考えられる主な
ものとしては以下が挙げられます。

 

【多頭飼育】

猫では多頭飼育も多いですが、猫は本来
群れを作らず単独で生活する動物です。
そのため、自分の安心できる場所がしっかりと
確保できない環境で他の猫との同居は
かなりのストレスになります。

 

特に相性の悪い猫がいる場合などは
なおさらです。

 

【トイレ環境】

また、猫の頭数の割にトイレ数が足りて
いなかったり、あまり清潔でなかったり
する場合など特に多頭飼育では猫にとって
重要なトイレ環境に問題がある場合も多く
それも大きなストレスになります。

 

その他、多頭飼育でない場合もトイレ
環境(トイレの大きさや形状、猫砂、設置
場所など)によっても猫にとって快適とは
言えない状況のことも多く、そのような
場合もストレスになっています。

 

【長時間の留守番】

猫は、犬と違い留守番させやすく、
あまり構わなくとも平気な動物だと
思われがちです。
確かに犬のように飼い主に依存する
態度や行動はあまり見せません。

 

ただ、家庭内で共に暮らす猫は
少なからず飼い主さんに依存して生きて
います。また飼い主さんを親のよう
に思っている子も多いです。
猫も社会性のある動物です。

 

ですから、個体差はありますが、
長時間の留守番などは寂しかったり不安を
感じたりすることもあり、それがストレス
となることもあります。

 

【環境の変化】

猫は環境の変化には弱いです。

引越しなど生活環境が変わることは
もちろんですが特に神経質な子などは、
室内の家具の配置換えや新しい何かが
増えたりしたときなどでも敏感に反応して
その変化によって不安を抱えたり、
ストレスになったりする場合もあります。

 

【食事の変化】

猫は、基本的に食べ慣れたものを
安心して食べる傾向にあります。
(それが安全だと分かっているため)

食いしん坊な子や普段オヤツなど
色々なものを食べ慣れている子は
大丈夫ですが、キャットフードオンリー
で他に興味を示さない子などは食事
が変わるだけでもストレスに感じる
ことがあります。

 

【来客や騒音】

猫が暮らす空間(室内)は自分の
縄張りであり、唯一安心できる場所です。

そこに家族以外の見知らぬ人間が
やってきたり、大きな騒音などが
聞こえると自分の生活が脅かされる不安
を感じますし、それは猫にとっては結構な
ストレスになります。

ただ、これにも個体差があり、
フレンドリーな子は大丈夫ですが。

 

【気候や天候の変化】

雷雨などの激しい音や光なども猫は
敏感です。

また地震などもそうですね。
猫は感覚器官が優れているため人では
感じることができない微小な揺れや
音などを感知することができます。

そしてそれらも不安を感じる要素に
なります。

 

・・などなど。
猫によっても異なりますので
全ての猫が同じ状況でストレスを
感じるというわけではありませんが
猫の生活の中では上記に挙げたような
事柄がストレスを感じやすいとされて
います。

 

特にその中でも多頭飼育が原因と
しては一番濃厚です。

 

そして、何らかの疑わしい原因を
突き止めることができ、なおかつそれを
回避、また改善することができれば、
猫のストレスを軽減することができます。

 

猫の生活環境上のストレスを軽減する
ことで、
特発性膀胱炎発症を抑制、
また症状を軽減させると言われています。

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<治療法について>

 

上記に挙げたようなストレスになって
いる(?)と思われる環境の
改善が重要と
なってきます。

 

そして、それには各家庭環境による
違いや猫の性格による個体差もある
ため、しっかりと観察することが
重要になってきます。

 

そして、可能性のある原因がわかれば
改善できることはしてあげることです。

例:多頭飼育の場合
仲の良くない猫と部屋を分ける。
トイレ数を増やし、安心して排泄でき
そうな場所に設置してあげる。
その子が安心できる場所(他の猫が見えない
隠れ場所など)を確保してあげる。など

 

また、それらの環境改善に伴い、
一般的な膀胱炎の治療や食事療法など
多方面からのアプローチで
再発を防ぐ治療を行っていきます。

 

特発性膀胱炎は放っておいても
一週間程度で自然治癒することがほとんどです。

 

しかし、再発しやすいということも
あり、何度も再発を繰り返しているうちに
自然発生の尿道狭窄を起こす可能性
があります。

 

何度も膀胱炎を繰り返すと、尿道が腫れて
狭くなったり、尿を排泄する仕組みに
トラブルが
起こって尿道の流れが悪くなります。

 

そこに膀胱壁の炎症によって剥がれた
組織や
炎症細胞、赤血球などが詰まると
尿道の閉塞が起こります。

 

尿道が閉塞すると当然オシッコは
流れていかなくなるため排尿できなく
なり、そうなると1日ほどで尿毒症を
起こします。オシッコは丸二日出ない
と助かりません。
尿道閉塞は命にかかわる重大な病気です。

 

特に尿道が細くて長いオス猫では
このリスクが高まります。
尿結石による尿道閉塞と同じ状況に
なるということです。

ws000014猫の尿石症・尿毒症は命にかかわる?原因や治療は?(前編)

 

そうならないように、膀胱炎の
管理をちゃんとして、再発のリスク
を少しでも減らせるように適切な
治療
を行わなくてはいけません。

 

<治療費について>

 

まずは、特発性膀胱炎の診断に
かかる検査費用
がかかってきます。

 

細菌感染や結石がないかの確認
のための尿検査の他、猫がストレスを
抱える原因になっているような病気
はないか?などの検査も必要になります。

 

病院にもよりますが、
血液検査は行う場合が多いです。
その他、状況に応じてレントゲン超音波検査など。

 

そして、異常が見つからない場合は、
原因不明の
特発性膀胱炎と結論づけられます。

 

最初にかかる検査費用として

・初診料(再診・診察料)
500円~3.000円

 

・処置(圧迫排尿)
500円~1.500円

 

・尿検査
1.500円~3.000円

 

・レントゲン
3.500円~7.000円

 

・超音波検査
3.500円~7.000円

 

その他、状況に応じて抗生物質や炎症止め
などの飲み薬注射などの費用が必要になります。

 

また、食事療法や、家庭でのケア
についてなどは獣医師に相談して
ください。

膀胱炎になると猫はお腹が痛かったり、
残尿感などからおトイレ以外の場所で
粗相をしてしまったりもあるかもしれま
せんので飼い主さんも色々と大変になる
かもしれません。

 

でも一番辛いのは猫さんですから早く
治してあげたいですよね。

 

愛猫の負担だけではなく、飼い主さんの
負担も軽減されるよう、最善な治療法を
見つけてあげて、しっかりと管理して
あげましょう。

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