治療費

猫の子宮蓄膿症の手術費用は?症状や治療、経過や予後など!

 

猫の命に関わる怖い病気の一つが
「子宮蓄膿症」です。

 

年齢に関係なく発症する病気ですので
若い猫さんでも多くみられますが、
避妊手術(子宮摘出)をしていないメス猫
がかかる病気ですから、避妊手術済の猫
では心配はありません。

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こちらでは、猫の子宮蓄膿症の原因や
症状、治療や経過、手術法や費用などに
ついてまとめてみましたので参考にしてください。

 

<猫の子宮蓄膿症の原因について>

 

子宮蓄膿症は、文字通り子宮の中に
膿が溜まる病気です。
子宮内で細菌感染が起こり、膿が
溜まってきます。

 

通常であれば、膣に細菌が入り込んできても
自浄作用によって細菌の繁殖を防ぐため、
子宮内にまで細菌が入り込むことはありません。

しかし、発情後の黄体期には、免疫力が低下
したり、自浄作用が弱くなったりするため、
細菌が子宮内に侵入しやすく、また細菌が繁殖
しやすい体の状態となっています。

 

ですから、多くの場合、この黄体期に
子宮内に細菌感染が起き、膿が溜まって
きて子宮蓄膿症を起こします。


出展:https://blog.goo.ne.jp/obara-ah/

猫は双角子宮ですから子宮が左右に二股に
分かれてますが、このどちらにも膿が
溜まってきます。
(膿の量は左右で違いがあることもあります。)

 

そして子宮蓄膿症には、

*開放型

*閉鎖(閉塞)型

の二つのパターンがあります。

 

どちらも原因や膿が溜まっている状態は
同じですが、その後の経過や危険度に
少し違いがあります。

 

開放型は、子宮に溜まった膿が少しずつ
膣(陰部)から体外に出ている状態です。

 

白っぽい膿や赤い血膿、うっすらピンク
の膿などが隠部の周辺に付いていたり、
トイレに出ていたり、また寝ている場所
が汚れてたりするので分かりやすいです。

 

ただ、膿の量には個体差もあるため、
大量に出てくる場合もあれば少量ずつの
こともあり、少量の場合には猫が自分で
舐めてしまい分かりにくいこともあります。

 

閉鎖(閉塞)は、膿が体外に出て行くことなく
子宮内に留まって増え続けている状態です。

 

そのため、外見上で飼い主さんが分かる
ことはないため、発見も遅れ、気付かぬうち
いん進行してしまい、手遅れになるケース
も多く危険性が高い状態です。

 

子宮蓄膿症は開放型であっても閉鎖型で
あっても基本的に発見、
即手術の対症と
なる
危険な病気です。

 

<猫の子宮蓄膿症の症状について>

 

猫の子宮蓄膿症や、開放型か閉鎖型かに
よっても症状の程度は異なりますが
一般的にみられる症状が以下になります。
(閉鎖型の方が症状は重篤になります。)

 

*多飲多尿(典型的な初期症状)
水を飲む量が増えるため尿量も多くなる。

*お腹が膨らんでくる
膿の量にもよりますが開放型の場合にはあまり変わらない。

*隠部をしきりに舐める

*排泄をするようにきばる
膿を出そうとするように踏ん張る姿が見られる。

*トイレ回数が多くなる
排泄以外でも踏ん張ったりなど。

*食欲不振

*下痢や嘔吐

*発熱

などが見られます。

 

そしてさらに進行悪化するとグッタリして

*ふるえ
*けいれん
*意識障害

など重篤な症状が見られるようになります。

 

これらの重篤な症状が起きているときは、
お腹の中で腹膜炎を起こしていることが
ほとんどです。

 

特に閉鎖型の場合、子宮内でどんどん膿
が溜まって子宮が膨らんで伸びて薄く
なってきますので裂けたり破裂したり
して子宮内の膿がお腹の中に漏れ出て
腹膜炎となります。

 

この状態になると緊急で手術を行っても
助からない可能性が高くなります。

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<猫の子宮蓄膿症の検査について>

 

子宮蓄膿症の診断のための検査は、

*血液検査

*レントゲン検査

*超音波検査
(レントゲンで確認できれば超音波検査は
必要ないこともあります。)

となります。

猫のレントゲン検査の費用や撮り方と体に与える影響など!

開放型の場合には、隠部からの膿が確認
できれば子宮蓄膿症の疑いが濃厚となり
ますが、膿の溜まり具合や子宮の状態など
を確認して診断するために検査は必要になります。

 

レントゲンでは、膿の貯まった子宮が
確認できますが、開放型で膿が体外に
出ていっている場合には、分かりにくい
こともあります。

 

血液検査では、一般検査と生化学検査
が行われます。

子宮蓄膿症では白血球の数が異常に増えて
いるのが普通です。

 

また全身状態が良くない場合には他の
臓器にも影響が出ていることもあり、
それらも血液検査で分かります。

 

そして手術は全身麻酔となるため、
腎臓や肝臓の数値は見ておく必要があります。

 

<猫の子宮蓄膿症の治療について>

 

発見次第、即手術が鉄則の病気です。
基本的には、当日手術が行われます。
(子宮蓄膿症は内科治療では完治できません)

 

開放型で、元気食欲もあって緊急性を
要さない場合には翌日以降となることも
ありますが、いつ容体が急変しても
おかしくない病気でありリスクも高い
ため、基本的には早期の手術が必要になります。

 

全身麻酔〜手術前準備(毛刈りや消毒)〜
手術(膿の溜まった子宮ごと摘出)〜入院
となります。
子宮とともに卵巣も摘出します。

 

その後、状態によっては点滴を行いながら
2~3日の入院後、退院となります。

 

もし、膿がお腹の中に漏れ出ていたり、
腹膜炎を起こしている場合には、子宮摘出後
にお腹の中にドレーンを入れたまま閉腹して
その後、毎日お腹の中を洗浄する処置が
必要になることもありますのでその場合は、
手術後も1週間程度の入院となります。
(状況にもよりますが、それを行っても
助からない場合のあります。)

 

退院後は、自宅にて抗生物質のお薬を
飲ませるだけです。
抜糸は1〜2週間後ですが、状況に
よってはそれまでに一度血液検査が
必要になる場合もあります。

 

抜糸が終わって、特に何も異常が
なければもう安心です。

 

卵巣・子宮摘出後は食欲が増します。
食事管理に注意して肥満に
ならないよう注意しましょう。

ws000007猫の避妊手術の必要性とメリット・デメリット!手術法や費用!

<子宮蓄膿症の手術費用について>

子宮蓄膿症の手術費用は、
病院によっても変わりますが
初期でネコさんの症状が軽ければ、
手術(麻酔も含む)、点滴、注射、
入院費、お薬など含め

30.000円~50.000円

 

ネコさんの全身状態が悪い場合
や、子宮が破裂していた場合など
は入院や治療が長引くので

50.000円~100.000円

ほどになると思われます。

 

また、夜間の救急病院などの
場合は手術料金も倍近くかかる
こともあります。

 

その他、子宮蓄膿症の診断と全身状態を
チェックするための検査費用などで初回は
10.000円~20.000円はかかります。

 

<まとめ>

 

子宮蓄膿症で一番分かりやすい症状は、
多飲多尿と隠部をしきりに舐めたり気に
したりするようになることです。

 

猫の多飲多尿は何らかの病気のサインです。
猫で多い病気のほとんどで初期症状に
多飲多尿が挙げられます。
(慢性腎不全・甲状腺機能亢進症・糖尿病など)

 

未避妊の猫さんは特に注意しておきましょう。
また、他の病気は避妊済みの猫さんでも
かかる可能性は普通にありますのでいずれに
しろ、愛猫の飲水量やオシッコの量には
注意が必要ですね。

 

今は、飼育されている猫は避妊手術
(子宮・卵巣摘出)を受けることが多く
なっていますので子宮蓄膿症も少なく
なってきていますが、未避妊の猫では
子宮蓄膿症が高確率で発症する病気です。

 

子供を産ませる予定がないのであれば
早めに手術を受けておくことが大事ですね。

 

猫に避妊手術を受けさせることは
圧倒的にメリットの方が大きいです。

 

子宮蓄膿症もですが、乳がんの発症リスク
も低減できます。

猫の乳がんの原因と予防!発症リスクを減らすには?

乳がんも命に関わる病気です。

 

愛猫の健康と長寿のためにも予防
できる病気は予防しておくにこした
ことはないです。

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