猫の慢性腎不全について!症状〜治療〜経過や末期の看取りまで!

慢性腎不全は猫の死因のトップ?
治らないの?予防はできる?

 

猫の病気で非常に多い慢性腎不全
についてです。

 

慢性腎不全は飼い猫の死因の
トップ
に挙げられます。

 

老猫はこの病気で亡くなるケース
がとても多いのが現状です。

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腎臓の組織が少しづつ壊れて
いって、
機能不全になり、全身
に毒素が回り(尿毒症)
死に至る
怖い病気です。

 

残念ながら一度発症してしまうと
治りません
早期発見・早期治療
によって延命が可能
です。

 

早期発見で、徹底した管理ができれば、
ネコの平均寿命とまでは言いませんが
それなりに長生きも可能です。

 

慢性腎不全の原因や症状について

 

猫の慢性腎不全は、
さまざまなウィルス感染や細菌感染
がきっかけとなって起こる場合。

 

先天性の異常腫瘍(リンパ腫)
などの原因や、電解質やミネラルの
異常
で、腎臓が障害を受けたり、
急性腎不全から慢性腎不全に移行
する場合など。

 

また、品質の悪いキャットフードや
おやつなどを長年食べ続けている
などが原因になることもあります。

 

さまざまな要因が考えられますが
ほとんどの場合、原因を特定する
ことは
不可能だと言われています。

 

ただ、猫という動物に腎不全が多いこと
については東大の研究チームの報告
で猫では血中のタンパク質AIMが
働かないためだと明らかにされています。

猫の腎不全の治療、予防のカギ!血中たんぱく質AIMとは?

症状は、進行の程度にもよりますが、

*多飲多尿
*オシッコの色が薄くなる
*食欲不振
*嘔吐
*下痢
*痩せてくる
*毛艶が悪くなる
*抜け毛が増える
*元気消失
*寝ている時間が増える
*体臭や口臭が変わる(アンモニア臭)
*脱水する(皮膚の弾力がなくなる)
*貧血(粘膜が白くなる)

などさまざまな症状が出ます。

 

検査や診断について

 

慢性腎不全は血液検査ですぐに診断が出ます。

メインとして見るのは2つです。
BUN(血液尿素窒素)
CRE(クレアチニン)

猫の腎不全!CRE(クレアチニン)とBUNの数値で見るステージは?

 

この数値によって、残りの腎臓
の状態
が把握できます。

 

そして貧血してないか、脱水して
ないかなどの血液一般検査の項目も測ります。

 

また体全体の状況を把握するために
アンモニアやリン、ナトリウムなども
検査します。
その他、血圧や尿検査も重要になってきます。

 

腎臓の機能の検査としては
上記の2つ+貧血+血圧など
を継続的に
追っていくようになります。

 

その他、レントゲンや超音波で
腎臓の大きさや
腫瘍ができていないか?

などの検査をすることもあります。

 

*若齢(5歳未満)で腎不全を発症
した場合などは、原因を探るため、
詳しく検査をしますが、ほとんど
の場合、原因の特定には至らないこと
も多いです。

若い猫の慢性腎不全!考えられる原因や症状、治療法とは?

上記の検査結果を複合した判断で
だいたいの寿命を伝えてくれる
獣医師もいますが、多くの場合、
治療の反応を見てから判断すること
になると思われます。

 

例えば最初の集中治療(入院しての
点滴治療)で良い反応が出れば
その後のケア次第で大幅な延命も
可能です。
(腎不全の進行具合にもよります)

 

逆に、反応が悪い場合は、
進行を遅らせることは厳しい状況
とも言えます。

 

治療について

 

治療法としましては、
初期の場合は自宅や通院での
皮下補液、投薬、食事療法など、
末期の場合は、状態によって
入院治療が望ましいです。

 

・腎臓に変わって老廃物を体外に
排出する
ための薬の投与

・老廃物を少しでも多く、
オシッコと一緒に
体外へ排泄させる、
また脱水症状の改善の
ための輸液療法
(点滴or皮下補液)

・腎臓に負担をかけないための
専用の療法食(
低たんぱく・低塩分)

・高血圧や腎性貧血など合併症に
対する治療

 

その他、吐き気止めや下痢止め
など、そのネコさんの症状に合わせて
複合的な治療が行われます。

 

大まかに言うと、

*進行を遅らせるための治療
*症状を取り除くための治療

 

この2つで、ネコさんの苦痛を
取り除いてあげてなるべく快適に
過ごせるよう、また大幅な延命
できるよう進めていくように
なりますね。

 

そしてこれらの治療は一生継続が
必要になります。

 

【貧血していると点滴できない?】

 

最初の検査でもう末期という状況
もあります。
腎臓の値もそうですが、貧血の
度合いによって積極的な治療が
できない
こともあります。

 

腎臓は増血ホルモンを産生して
いますが、
機能が低下するとその
ホルモンが作られなく
なり貧血が進みます。

 

例えば腎臓の数値(BUN・CRE)
は末期だとしても点滴を開始すれ
ば一旦は下げることは可能な場合
もあります。

 

本来であればここで点滴をどんどん
して、老廃物を出して、数値を
下げたいところですが、貧血が
進んでいるとそれができないのです。

 

貧血の値はHT(ヘマトクリット)
検査で
分かります。

HTの値が低いと言うことは
赤血球・ヘモグロビンが少ない。

要は血液が薄いということです。

 

つまり、この状態で点滴を大量
にするともっと血液が薄くなる
いう状況に陥り、貧血がますます
ひどくなる
ということです。

 

そのような状況もあり、
貧血が進んでいる場合は増血ホルモン
剤などの注射と併用して
状態を
見ながら点滴をほんの少量ずつ

入れていくような治療になります。

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治療にかかる費用について

 

以下、慢性腎不全の検査や治療に
かかる費用について大まかに記載
しておきます。
(地域や病院によって異なります)

 

【検査にかかる費用】

・血液検査(項目数による)
5.000円~15.000円

・尿検査
1.000円~2.000円

*以下は必要と判断された時

・ウィルス検査(白血病やエイズ)
4.000円~13.000円

・レントゲン・超音波検査
(どちらか一方の場合)
3.000円~8.000円

 

その後、定期的に血液検査は
必要になります。

 

【治療薬や輸液療法にかかる料金】

 

・老廃物を体外に排出する薬(一週間分)
1.500円~3.000円

・輸液(通いの場合皮下補液が一般的)
1.000円~3.000円

・ホルモン剤や状態によって必要な注射
1.500円~5.000円

・降圧剤など
2,000円前後(一週間分)

・腎臓専用の療法食(ドライ500g)
1.500円前後(メーカーによる・缶詰もあり)

猫の腎不全に尿毒素やリン吸着薬の種類や成分,違いや選び方! 猫の腎不全用の療法食の種類や価格と食べない時の対策など!

*すでに末期に近い場合や、
状態が良くない場合は最初3~4日間
集中して24時間点滴の入院治療になる
場合もあります。

 

その場合は別途、入院費用、
点滴料金
など
7.000円~15.000円(一日あたり)

 

治療にかかる費用も初期・中期・末期
によって変わってきます。

 

例えば輸液ですが、状態によっては
ほぼ毎日通わなければならない場合
や2~3
日に一回・週に一回程度で
維持できる場合もあります。

 

逆に初期で元気、食欲もあって、
状態も
良ければ、とりあえず輸液
は必要なく、
お薬と療法食だけで
しばらく維持できる
場合もあります。

 

【自宅での皮下輸液について】

腎臓の数値にもよりますが、
頻繁
な輸液が必要になってきた場合、
その輸液を
自宅ですることも可能です。

 

皮下補液であればコツをつかめば
そんなに難しくないと思います。

 

皮下補液とはまとまった輸液を
一度に皮下
に注射することです。
*皮下点滴とも言います。

 

猫は皮膚が良く伸びますよね。
なので皮膚の下に静脈点滴にして
3~4時間分くらいの量
を一度に
入れられるのです。

 

皮下に入れた輸液は時間と共に
徐々に吸収されていって
オシッコとして排出されます。

 

量的には一度に100cc~200ccくらい。

体重や脱水状態によって変わります。

猫の腎不全の治療!皮下点滴(輸液)の量や頻度、効果とは?

 

それを一日1~2回や1日おき、週に2回
など、獣医師の支持に従って自宅でやる
感じです。

 

そうすれば、病院に通う頻度は
少なくできるので、治療費用的に
も抑えることができますし、
ネコさんの病院通いのストレスも
減らせます。

 

獣医師の許可が出れば、やり方
を教わって、輸液セットを準備
してもらいましょう。

 

一度の輸液量や回数などは
しっかりと
獣医師の支持に従いましょう。

 

そして定期的な検査には必ず受診すること

 

獣医師との信頼関係が大切です。

腎不全の猫のケアや看病!少しでも楽に長生きさせたいから!

末期の症状や自宅での看取りについて

 

慢性腎不全もいよいよ末期となって
きた場合、体の状態としては尿毒症
が進んでいる状態です。

 

そして慢性腎不全では残念ながら
このような状態になってしまうと
復活は望めません
*急性腎不全の場合は回復の可能性もあります。

 

末期になってくると、

*食事を食べなくなる
*頻繁な嘔吐
*脱水症状
*意識がなくなる
*痙攣などの神経症状
*体温の低下
*無尿・乏尿

などからそのまま、昏睡状態に陥って
亡くなるケースがほとんどです。
ただし、他の合併症によって心不全
などを起こし、その前に亡くなって
しまう場合もあります。

猫の腎不全の末期~最期の延命や安楽死の選択について!

末期の状態の時に、自宅にて治療を
続けるのか?病院にて治療を続けるのか?
にもよりますが、自宅で看病ができる
状態であれば自宅でそのまま・・という
場合が多いです。

 

末期の状態で病院での治療となると、
状況にもよりますが24時間の点滴、
ICU
などの病室で温度管理や場合に
よって酸素吸入
などの措置がとられます。

 

そしてなるべく苦痛を少なくする
ような
注射等の治療が行われます。

 

ですから、猫の体にとっては多少楽
だとは思いますが、治るわけでは
ありません。また、さほどの延命効果
も望めません。

 

そのため、最終的には自宅で最期を
迎えさせてあげるという選択をされる
方が多いです。

 

ただ、ご家庭の事情にもよりますので
日中、留守になる家庭などは、
もし留守中に一人ぼっちで逝って
しまったら・・と、悩まれることもあります。

 

各ご家庭、飼い主さんの判断になると
思いますが・・

 

末期になると自宅でももうしてあげられる
治療は基本的にありません。
意識の有無にもよりますし、まだ強制給餌
や皮下輸液を行う場合もありますが、
猫さんの状況次第と言えます。
無理強いをすると逆に猫さんに苦痛を
与えることにもなりかねません。

 

ですから、できる治療がない場合には
温度管理などに注意して時間の許す限り
抱っこしたり体を清潔に保ってあげたり
側にいて見守ってあげることくらいです。

猫の看取りについて!終末期〜最期まで見守る〜お別れまで!

 

最後に

 

私の実家の猫も慢性腎不全です。

しかも若くして3歳で発症しました。

おそらく先天性のものだと思われます。

 

すでに5年近くにわたり、精神的にも
費用的にも辛い闘病を続けています。
良く頑張っていると思います。
幸い、ステージ2で発見、その後も
なんとかステージ2~3を維持しています。

 

母は一人で猫と暮らしてます。

遠方なので、私はたまにしか
帰ってやることができませんので、
電話で状態を聞いてアドバイスを
することしかできません。

 

検査の数値が悪くなったときは、
母のほうが死んでしまうんじゃ
ないかと思うくらいの暗い声で
電話がかかってきます。

 

また、いい感じに安定している
ときは、明るい声で電話がかかってきます。

 

一喜一憂しながら、猫と二人で
いるんだなと思うと辛くなってきます。

 

母はこのネコが亡くなったら
どうなってしまうんだろう・・
と今から心配です。

 

しょうがないことですが
なんでよりによって母のところ
にやってきた猫が若いうちから
こんな病気を・・
とやりきれない気持ちです。

 

慢性腎不全は猫には多い病気
ですが、若年齢での発症は少ないです。

 

でも私にはどうしてあげることもできません。

アドバイスをするくらいしかできません。

 

母のために、頑張ってなるべく
長生きしてほしい・・

と願うのみです。

 

そんな事情もあり、
猫の慢性腎不全については特集として
細かくさまざまな内容の記事を書いて
きていますのでよろしければ参考に
してください。

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