猫のガン・腫瘍

猫のリンパ腫!ステロイドやインターフェロンの治療効果は?

猫のリンパ腫は、猫に発生する
がんのうち約1/3を占める腫瘍です。

 

リンパ腫にもさまざまな
タイプがあり、

*多中心型(全身のリンパ節腫脹)
*消化器型(腸に腫瘤)
*鼻腔型(鼻の中)
*縦隔型(胸の中)
*皮膚型(皮膚に病変)

など発生した場所によって
分類されています。

 

そして、猫のリンパ腫の治療は、
基本的に抗がん剤が選択されます。

 

スポンサードリンク


 

猫のリンパ腫の治療において
さまざまな抗がん剤とともに
必ず名前が出てくるのが、
ステロイドです。

 

また、状態によっては、
インターフェロンの投与を行う
こともあります。

 

ステロイドは、体の中の炎症を
抑えたり、免疫力を抑制したりする
作用があり、さまざまな治療に
幅広く使われる薬ですが、リンパ腫
の治療においては、抗がん剤として
用いられます。

 

ただ、ステロイドというお薬は
副作用が強い、またドーピング
のイメージなどから怖い薬で
あまり使いたくない・・と
思われる飼い主さんが多いです。

 

そこで、今回はステロイドと
いう薬やリンパ腫に対する適応、
効果などについて・・
またリンパ腫におけるインター
フェロンの役割や効果についてです。

<ステロイドについて>

 

ステロイドは副腎から作られる
副腎皮質ホルモンの1つで、
コルチコステロイドとも呼ばれます。

 

そしてこのコルチコステロイド
をお薬にしたものが一般的に
「プレドニゾロン」という薬剤で
多く使われています。

 

副腎から作られる副腎皮質ホルモン
と言いましたが、つまりこの
コルチコステロイドは、体の中
で普通に作られている物質なのです。

 

ではなぜ、ステロイドが副作用が
強い、多いと言われ、良くない
イメージがあるのでしょうか・・?

 

ステロイドの使用が長期になると
本来ステロイドを作っている
副腎がだんだんステロイドを
作らなくなってきます。

 

その状態でステロイドの服用を
止めてしまうと当然ステロイド
が足りなくなり、さまざまな
問題を起こすことになります。
(アジソン病、最悪は死亡)

 

ですから、ステロイドは急に
止めてはいけないと言われ、
投与量を少しづつ減らしながら
切っていく必要があるのです。

 

また、ステロイドの過剰投与も
当然問題で、感染症にかかりやすく
なったり、糖尿病の危険もあります。

 

しかし、これらの特徴を理解して
薬の投与を慎重に行えば、
副作用のリスクは少なく、疾患
に対しては抜群の効果を発揮する
とても良い薬と言えるのです。

 

また、犬や猫は人よりステロイド
の副作用は出にくいとされています。

スポンサードリンク


 

<主な副作用>

 

犬や猫に見られるステロイドの
副作用で短期的なものとして

*食欲増進

*多飲多尿

があり、これはほとんどの犬猫
で出現します。

 

その他、投与量や個体差に
よりますが、

*嘔吐や下痢などの消化器症状

*皮膚などの感染症

が見られることがあります。

 

また、長期間の投与(高用量で
2ヶ月以上、低用量で1年)に
よって

*筋肉低下

*皮膚薄弱

*肥満

*肝臓障害

*胃や十二指腸潰瘍

*副腎の機能低下(クッシング)

などが起こります。

 

スポンサードリンク


 

<リンパ腫へのステロイド投与>

 

ステロイドは本来、抗がん剤では
なく、炎症を止めたり、免疫を
抑えたりする薬ですが、リンパ腫
の細胞はステロイドに反応するため
良く使われます。

 

多くは、他の抗がん剤との併用
ですがステロイド単独で使われる
こともあります。

 

また、抗がん剤治療を望まない
患者さんにはステロイドのみの
治療となることも多いです。

 

ステロイドは抗がん剤とは異なる
作用の薬ですが、元気食欲の
回復や、炎症を鎮める効果から
リンパ腫の症状が大幅に改善
することが多いのです。

 

状態によっては、ステロイド
の単独治療でも寛解(継続的に
症状が軽減すること)にまで
持ち込めることもあるほどの
効果を期待できる場合もあります。

 

また、ステロイドの利点として
費用の安さも挙げられます。
抗がん剤は一般的に高価なもの
が多く、そのため抗がん剤治療
には莫大なお金がかかります。

 

しかし、抗がん剤に比べると
ステロイド剤(内服薬、注射)は
数十分の一程度です。

 

そのため、積極的に用いる
場合も多く、費用面で抗がん剤
治療を行えない場合やすぐに決断
ができない場合なども、
ではまずステロイドで治療を
行いましょうか・・
と勧められることが多いです。

 

ただし、効果はあまり長続きせず
長期の連用では、徐々に効果が
落ちてきます。
また副作用も出やすくなってきます。

 

そのため、初期にガツンと効かせて
その後は低用量で維持したり、
様子を見ながら、連続投与と休薬を
繰り返すように用いられることが
多いです。

 

また、抗がん剤の効果が出なかった
場合や、猫さんの残りの生活の
QOLを少しでも高めるためにも
ステロイドは使われます。

 

ステロイドは飲み薬があるので
自宅での治療も可能ですので
病院通いのストレスも回避
することができます。

<インターフェロンのリンパ腫への投与>

 

インターフェロンは体内でウイルス
や腫瘍細胞などの異物の侵入に
反応して細胞が分泌するたんぱく質
で、ウイルス増殖の阻止や細胞増殖
を抑制、免疫系および炎症の調節
などの働きをします。

 

分かりやすく言うと、体の免疫を
活性化(高める)する作用があります。

 

猫のインターフェロンとして
『インターキャット』という製品
が使われます。

 

もともとは、猫のカリシウイルス
感染症(猫カゼ)の治療薬として
開発されたのですが、現在では
他のウイルス疾患や腫瘍など
さまざまな疾患に使われポピュラー
な薬になっています。

 

副作用は嘔吐や発熱、白血球減少、
アナフィラキシーショックなどが
挙げられますが、頻度はまれで、
副作用の少ない薬として挙げられます。

 

がんの治療に使われる場合、
インターフェロンは免疫療法
的なイメージで、がん細胞を
やっつけるのではなく、がんに
対する免疫をつけて、負けない
ようにしよう。という考え方になります。

 

効果のほどは、個体差もあり、
さまざまですが、抗がん剤や
ステロイドのような効果は望めず、
一進一退、なんとか進行を遅く
する・・という程度が多いです。

 

ただし、免疫力をあげる効果が
あるのでがんに対して全く無意味
なわけではなく、自分の免疫が
高まれば必然的にがんにやられっ
ぱなしというわけにもならず、
少なからず抵抗、やっつけること
もできる
可能性もあると言えます。

 

また、抗がん剤やステロイド
に比べ副作用の心配も少ないため、
積極的ながん治療は望まないけど、
少しでも楽に寿命を延ばせるよう
体に負担のかからない治療を・・
という場合に使われることが多いです。

 

ただ、抗がん剤に比べれば多少安い
ですが、インターフェロンも高価
な薬剤です。

 

<関連記事>

猫のリンパ腫の治療・症状やステージと抗がん剤の治療費は?

猫の悪性リンパ腫の治療!抗がん剤の種類や副作用について!

猫の悪性リンパ腫の予後や余命、安楽死の選択について!

猫の癌(ガン)治療にかかる費用!手術や放射線,温熱,凍結など!

 

スポンサードリンク







関連記事

  1. 猫の副鼻腔炎の原因や症状と治療法!慢性の鼻炎には要注意!
  2. 猫の誤飲癖、異食症の原因や対処法と他に見られる異変とは?
  3. 若い猫の慢性腎不全!考えられる原因や症状、治療法とは?
  4. 猫の心臓病・心筋症(前編)の検査方法や原因と症状について
  5. 猫が雪の中を歩いたり遊んだりしてしもやけになることは?
  6. 猫の慢性腎不全(2)貧血の状態・寿命は?治療法は?
  7. 猫の胃拡張・胃捻転の原因や症状と治療法について
  8. 猫の慢性腎不全(5)末期の症状や自宅でできる治療とは?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

猫のイベント情報

猫の飼育について

猫カフェ・保護猫カフェ

猫の雑学

猫の病気・治療費

キャットフードについて

猫の皮膚の病気

ピックアップ記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

にゃねっと無料会員登録

ねこタワー

犬と猫の救急箱

天然バイオ消臭剤「猫ピタ」

ねこのきもち

ねこのきもち

ペット保険一括見積もり

猫のニュース・エンタメ(海外)

わが家の女王猫たち

猫の島

落ちるなよ~~ww


ハンモックの上でコロコロと格闘中~

NEWおもちゃに恋した猫

ハンモック横取り猫


先にハンモックでくつろいでたのに上に乗られて取られた

歯ブラシマッサージしてもらったにゃっ

症状から見る猫の病気

獣医さんについて

診療費について

猫のニュース・エンタメ(国内)

猫専門病院

猫の体のしくみ

猫用品・便利グッズ

話題の人気猫たち

猫の種類

PAGE TOP